Dribs and Drabs

The author hereby agrees to cover each and every topic that caught his attention.

300 【社会科学】

[本]細谷雄一『国際秩序 - 18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ』中公新書

国際秩序 - 18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ (中公新書)作者: 細谷雄一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/11/22メディア: 新書 クリック: 16回この商品を含むブログ (22件) を見る細谷雄一らしい,参考文献が懇切に付与され,そして丁寧が議論…

[本]鈴木美勝 『日本の戦略外交』ちくま新書

日本の戦略外交 (ちくま新書 1236)作者: 鈴木美勝出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2017/02/06メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る高坂正堯『国際政治 - 恐怖と希望』中公新書のような「一般的」な本も面白いのであるが,あるいは福永文夫『日…

[本]高坂正堯『国際政治 - 恐怖と希望』中公新書

ここ(最近の読書を通じて思ったこと - 主に「反権力の権力化」ついて - Dribs and Drabs)で書いた『外交感覚』の高坂正堯が,国際政治に関する自らの考えを「改めて」「一般的に」考えてまとめたのが,この『国際政治』であります。国際政治 - 恐怖と希望 …

[本]福永文夫『日本占領史1945-1952 - 東京・ワシントン・沖縄』中公新書

日本占領史1945-1952 - 東京・ワシントン・沖縄 (中公新書)作者: 福永文夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/12/19メディア: 新書この商品を含むブログ (12件) を見る「あとがき」で著者はこう述べます。 本書では,二つのことを問いかけた。一つは…

[本]細谷雄一『安保論争』ちくま新書

「安保論争」といって,「1960年代の」ではなく「2015年の」,である。「集団的自衛権」という言葉だけが独り歩きした感のある2015年の「安全保障関連法」に関して肯定的な評価をする著者が,その必要性について,歴史的・現代的な背景を踏まえながら,丁寧…

[本]日本再建イニシアチブ『民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか』中公新書

『現代日本の地政学』に続いて,日本再建イニシアチブの書いたものを読んでみました。民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか (中公新書)作者: 日本再建イニシアティブ出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/09/21メディア: 新書この商品を含…

[本]保井俊之『保険金不払い問題と日本の保険行政-指向転換はなぜ起こったのか』日本評論社

保険金不払い問題と日本の保険行政: 指向転換はなぜ起こったのか作者: 保井俊之出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2011/08/10メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログを見る件の保険金不払い問題に対する包括的な分析ではあるが,ジャーナリス…

[本]日本再建イニシアティブ『現代日本の地政学 - 13のリスクと地経学の時代』中公新書

独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」による著書で,中公新書からは『民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか』に次ぐもの。地政学に対する自分の興味が強まっている中で(地政学について知りたい - Dribs and Drabs),「現代の」「日本…

[本]清水真人『財務省と政治 - 「最強官庁」の虚像と実像』中公新書

財務省の文書改竄事件で盛り上がる今,読むべき本はこれでしょうと思って手に取りました。そういう意味で期待していた内容とは違っていたのですが,まぁそうじゃなくても面白かった。そのタイトル通り,財務省(あるいは旧大蔵省)が政治のプロセスにいかに…

雨宮正佳「最近の金融政策運営について」,『証券アナリストジジャーナル』2018年3月号,pp.56-70

過去20年間を振り返ると,一時的な要因(持続可能でない要因)で,需給ギャップがプラスになった時期はあるが,基本的には供給超過状況が続いていた。それが16年の終わり頃からようやく,ITバブル(注:00年)や住宅バブル(注:米国,06-07年)の頃よりはよ…

[本]篠田英朗『平和構築入門:その思想と方法を問いなおす』ちくま新書

著者のブログを愛読しているし(「平和構築」を専門にする国際政治学者),かつて著者の他の著作も読んでいるので(最近の読書を通じて思ったこと - 主に「反権力の権力化」ついて - Dribs and Drabs),という軽い気持ちで手に取ったこの本です。が,著作の…

[本]待鳥聡史『代議制民主主義 - 「民意」と「政治家」を問い直す』中公新書

たしかこの本([本]近藤康史『分解するイギリス: 民主主義モデルの漂流』ちくま新書 - Dribs and Drabs)を読んでの流れで,この本を手にするに至りました。 代議制民主主義 - 「民意」と「政治家」を問い直す (中公新書) 作者: 待鳥聡史 出版社/メーカー:…

[本]クルーグマン『International Economics: Theory and Policy, Global Edition』Kindle版が無料

Twitterで見かけた話題ですが,クルーグマンの『International Economics: Theory and Policy, Global Edition』第11版のKindle版が,なぜか無料。今だけなのか永久になのかは分かりませんが,「同時に利用できる端末数: 出版社からの制限により、この本を同…

地政学について知りたい

地政学とは Wikipediaによりますと,地政学とはこう定義されています。 地政学(ちせいがく、英: Geopolitics:ジオポリティクス、独: Geopolitik:ゲオポリティク、仏: Géopolitique:ジェオポリティク)は、地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経…

[本]逢阪まさよし+DEEP案内編集部『「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街』駒草出版

これもたしかTwitterでその存在を知った本です。いやー,世の中に知らないことっていっぱいあるんですね……。ボリュームが大きいので一字一句は読んでないですが,眺めるだけでもお腹いっぱい,土地を見る目が変わりました。 「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住…

[本]『How Google Works - 私たちの働き方とマネジメント』日経ビジネス人文庫

文庫になったので,ようやく読みました。で,期待通り面白かったです。 How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント (日経ビジネス人文庫) 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・…

[本]森本祐司,松平直之,植村信保『経済価値ベースの保険ERMの本質』きんざい

キャピタスコンサルティングの御三方による新刊です。 経済価値ベースの保険ERMの本質 作者: 森本祐司,松平直之,植村信保 出版社/メーカー: きんざい 発売日: 2017/10/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 保険ERM(Enterprise Risk Management)…

[本]近藤康史『分解するイギリス: 民主主義モデルの漂流』ちくま新書

2年3ヶ月間のイギリス滞在中に,スコットランド独立とEU離脱とふたつのレファレンダムを目の当たりにすると,否が応でもイギリスの政治あるいはそのシステムに興味を持たざるをえなかったわけで,改めてこんな本を手に取ってみました。 分解するイギリス: 民…

[本]田崎史郎『安倍官邸の正体』講談社現代新書

安倍官邸の正体 (講談社現代新書) 作者: 田崎史郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/12/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (5件) を見る 財務官僚は極めて優秀であり,議員会館を回って議員とよく話している。その優秀さと熱心さにおいて,他の省…

ERMのコアは経済資本モデリングである!

とは言い切れないのが実務だと思うのですが,先日とある再保険会社のERMセミナーに参加しまして,その話の中心に経済資本モデリングがガッチリと置かれていたのが,とても興味深く思えました。 ERMというと「いろいろやらなきゃいけない,でも何からやってい…

生命表が l_x = 100000 から始まるわけ

実際の理由はわかりませんが。 Life Contingency の本を読んでいてふと思ったんですが,USとかUKの場合,Sum Insured が100,000ドル/ポンド(日本円だと1千万)という桁になるので,生命表が l_x = 100000 から始まっていると計算がしやすいなぁと。 サリー…

最近の読書を通じて思ったこと - 主に「反権力の権力化」ついて

イントロダクション 「25歳のとき左翼にならない人には心がない。35歳になってもまだ左翼のままの人には頭がない。」とウィンストン・チャーチルが言った,というのは間違いらしく,実際にチャーチルが言ったのは「20歳までに自由主義者でなければ情熱が足り…

Paul Embrechts "Risk Management: Then, Now and Tomorrow" - 第5世代のアクチュアリーとは

日本アクチュアリー会「平成28年度第4回例会」の資料だそうでして…… Paul Embrechts "Risk Management: Then, Now and Tomorrow"http://www.actuaries.jp/lib/meeting/reikai28-4-siryo.pdf バンキング・インダストリーを含めてのファイナンシャル・リスク・…

[論文]"Analyzing The Disconnect Between The Reinsurance Submission And Global Underwriter's Needs"

CASとIFOAとのワーキンググループが発表したレポート。再保険のサブミッションに含まれている情報と,再保険アンダーライターがプライシングに求める情報とのあいだには,開きがある。そのアンダーライターのニーズを理解し,適切な情報を提供することで,最…

[論文]ETH "The Loss Given Default in Credit Insurance: Summary"

ETH "The Loss Given Default in Credit Insurance: Summary"http://www.cs-pml.org/images/document/CS-PML-Summary-2008-09-23.pdf (Abstract)The present PML study investigates the loss given default (LGD) in the trade credit insurance market for…

寺澤辰磨「中南米経済の真実」,『証券アナリストジャーナル』52(5),pp.69-72

抜粋 一方のアルゼンチンは,現在急激な通貨切り下げ圧力を受け経済は停滞しているのに対し,コロンビアの通貨は安定し経済も良好に推移しています。 両国の経済政策の結果を比較するには,まず,第2次世界大戦後の国連ラテンアメリカ経済委員会(ECLAC)が…

個人金融資産残高は過去最高の1645兆円|ニッセイ基礎研究所

ニッセイ基礎研究所: 資金循環統計(13年10-12月期)~個人金融資産残高は過去最高の1645兆円、前年比93兆円増http://www.nli-research.co.jp/report/flash/2013/flash13_228.html 2013年12月末の個人金融資産残高は、前年比93兆円増の1645兆円となった 。残…

[論文]保険会社の収益性についてのファクターモデルはあるのか?

投資理論における,ファーマ=フレンチの3ファクターモデルについての記述を読んでいて,保険会社の収益性についてもファクターモデルのようなものが考えられるんじゃないか,と思ってググったら,こんな実証研究のペーパーが見つかりました。 Hifza Malik, …

柯隆「習近平政権下の中国経済」,『証券アナリストジャーナル』52(2),pp.56-66

抜粋 2013年6月と8月に中国に出張し,景気は経済統計より悪くなっていると実感した。その根拠として,広州から深圳までの間で見かけたコンテナトラックの数が1,2年前に比べて激減している。数%という減り方ではなく何分の1という感じである。広州−深圳高速…

[論文]吉羽要直「ストレス状況を勘案した相関構造とリスク合算」

日本銀行ワーキングペーパーシリーズ 2013年 > (論文)ストレス状況を勘案した相関構造とリスク合算http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/wps_2013/wp13j04.htm/ 要旨 金融機関の多くでは、株式と債券を含む有価証券ポートフォリオの市場リスク量を計算す…