Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

アクチュアリーとデータサイエンス - The CAS Institute の発足を今さら知った

CAS の "Future Fellow" というブログの最新エントリーは,アクチュアリーとデータサイエンス(あるいはデータサイエンティスト)との関係に触れる,ちょっと興味深いものでありますが,その中で「The CAS recently announced a partnership with The Institutes to provide a predictive analytics and data science credential.」というのがありました。気づかなかったぞ,これ。

なんでも,こことかこことかにあるように,CAS と The Institute とが戦略的提携(strategic alliance)を結んだことを発表したのが2015年11月で,その中のひとつが,CAS の下部組織となる「The CAS Institute(略してiCAS,なんじゃそら)」の形成で,その iCAS は「本体のアクチュアリーに対するクレデンシャル(いわゆるFCASとACAS)とは別のクレデンシャルを与えることになる」ようで,それは「predictive analytics やデータサイエンス,Catモデルアナリティクスなどの定量的プラクティスエリアにおける専門性の認証を求める,あらゆるプロフェッショナルを対象とする」ウンヌンカンヌン。最初に predictive analytics とデータサイエンスがきて,そのあとで Catモデリングやキャピタルモデリング定量再保険分析などが来るそうな。(2016年2月に,プログラムのカリキュラムや要件を定めるためのパネルが選定された > ソース

そもそもこの CAS と The Institute との提携は,去年のCASの年次大会で発表されたんですね。IAJの海外研修は去年はイギリス(GIRO)に変わったけど,そのままUSに行ってても面白かったのでは(結果論)。

よく伝統的に「アクチュアリーはプライシング・アクチュアリーとリザービング・アクチュアリーとに二分される」と言われていて,しかし「最近ではキャピタル・アクチュアリーという第3の柱もあってさ」ということもしばし耳にするというかもう定着していると思うけど,しかし最近のITの進化を目にすると,アクチュアリーとデータサイエンティストとの近接というのは近い未来あるいはもう現実に起こっていることなのであろうなぁと思った次第です。