Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

フランシス・ウェルマン『反対尋問』筑摩書房(ちくま学芸文庫)

反対尋問 (ちくま学芸文庫)作者:ウェルマン,フランシス筑摩書房Amazon その手の人がちゃんと読むと非常に面白い本なのだろうが,素人が興味本位で読んだら最初の100ページぐらいで飽きてしまった。 327.953

浅見雅男『皇族と天皇』筑摩書房(ちくま新書)

思ってた*1のと違ってたな(というか,そういうの立ち読みするときに確認しろって感じなんですが)。 皇族と天皇 (ちくま新書1224)作者:浅見 雅男筑摩書房Amazon あとがきにあるように「本書は明治以降の皇族の姿を事実に即してながめることを通じ,日本近現…

第41回サントリー学芸賞決定

読みたい本が何冊かある。読もう。 第41回 サントリー学芸賞決定 2019年11月12日 ニュースリリース サントリー 受賞者および対象作品 政治・経済部門 善教 将大(ぜんきょう まさひろ)(関西学院大学法学部准教授) 『維新支持の分析 ―― ポピュリズムか,有…

小熊英二『日本社会のしくみ:雇用・教育・福祉の歴史社会学』講談社(講談社現代新書)

小熊英二が現代的(と思えた)テーマに取り組んだのは意外に思えたけど,序章を読んだらやっぱりこれは小熊英二による小熊英二らしい本なんだなと思えた。あいかわらず「真面目」で「膨大」である。 日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社…

折り紙熱,再び

息子の入院に一週間付き添うことになり,病院の売店で初日に買ってとせがまれたのがこの「おりがみブック」シリーズ。トーヨー 折紙ブック鳥 130007メディア: オフィス用品「とり」「どうぶつ」「むし」「うみのいきもの」の4種類。折り紙の他に,それぞれの…

鎌田浩毅『やりなおし高校地学』筑摩書房(ちくま新書)

高校生のとき地学をとろうとはちっとも思わなかったけど,これ読んでみたら面白いしタメになるしで,興味もないくせに受験情報に流されて化学をとって二次試験も受けたのはなんだったんだろうかと。やりなおし高校地学 (ちくま新書)作者:浩毅, 鎌田筑摩書房A…

小林標『ラテン語の世界:ローマが残した無限の遺産』中央公論社(中公新書)

最初の数ページ読んだけど,名著の予感しかしない。なぜイギリス王室については「royal」という形容詞だけど,日本の皇室については「imperial」であるべきかという話から,ローマ帝国の王政忌避と共和制についての話とか。ラテン語の世界―ローマが残した無…

竹内薫 『「ファインマン物理学」を読む:量子力学と相対性理論を中心として』講談社(ブルーバックス)

本棚に『ファインマン物理学5 量子力学』が眠っていて,これ幸いと思って買って読んでみたけど,やっぱりダメだった。「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として (ブルーバックス)作者:竹内 薫講談社Amazonいや,ダメだったのは…

ジェームズ・R. チャイルズ『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』草思社(草思社文庫)

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか (草思社文庫)作者:チャイルズ,ジェームズ・R.草思社Amazonこれ,タイトルも内容も惹かれるし,ちゃんと読めば面白いのかもしれないけど,こういう文体(洋物のノンフィクションにありがちな,いろんなエピソード…

藤原正彦『遥かなるケンブリッジ:一数学者のイギリス』新潮社(新潮文庫)

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)作者:正彦, 藤原新潮社Amazon藤原正彦に関してはこれまで「その顔と髪で<品格>とか語るなよ」と思ってたし*1,そもそも数学者としての実績ってどうなのよと思ってたけど,このケンブリッジ滞在記は面白…