Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

シド・フィールド『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと:シド・フィールドの脚本術』フィルムアート社

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術作者:シド・フィールドフィルムアート社Amazon この本を読むまでシド・フィールドって名前聞いたこともなかったんだけど,「国際的評価を得る脚本家」らいし。しかもサム・ペキンパ…

ビル・ブライソン『シェイクスピアについて僕らが知りえたすべてのこと』日本放送出版協会

シェイクスピアについて僕らが知りえたすべてのこと作者:ビル ブライソン日本放送出版協会Amazon 『人体大全』のビル・ブライソン*1の著作。やっぱりこの人の本は面白い。 訳者あとがきにあったけれど,とある評論家はビル・ブライソンのことを「彼の才能は…

君塚直隆『エリザベス女王:史上最長・最強のイギリス君主』中央公論新社(中公新書)

エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主 (中公新書)作者:君塚直隆中央公論新社Amazon Twitterで〈女王陛下〉として生息している君塚先生である。君塚さんの著作は,ここでもかつて『立憲君主制の現在』について書いている*1し,それと本書とを併せて読…

ビル・ブライソン『人体大全:なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか』新潮社

人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―作者:ビル・ブライソン新潮社Amazon めっちゃ面白いですね,これ。図書館で人気なのもよく分かるわ。人体についてのありとあらゆることが書かれている。事実と歴史とが膨大に詰め込まれてい…

広瀬佳一『ヨーロッパ分断1943:大国の思惑、小国の構想』中央公論社(中公新書)

ヨーロッパ分断1943―大国の思惑、小国の構想 (中公新書)作者:広瀬 佳一中央公論社Amazon かつてポーランドとチェコスロヴァキアとが連邦/連合を組もうとしていたけれど,日英ソの思惑に振り回されてそれが実現することはなかった,という話。 それ自体は興…

千葉雅也『現代思想入門』講談社(講談社現代新書)

現代思想入門 (講談社現代新書)作者:千葉雅也講談社Amazon ここで言う「現代思想」とは,一九六〇年代から九〇年代を中心に,主にフランスで展開された「ポスト構造主義」の哲学を指しています。フランスを中心としたものなのですが,日本ではしばしば,それ…

ジョナサン・カラー『文学理論』岩波書店(1冊でわかる)

文学理論 (〈1冊でわかる〉シリーズ)作者:ジョナサン・カラー岩波書店Amazon 文学理論が語られるのより〈理論〉について語られる方が多いという印象。 こういう〈文学理論〉を理解したいという欲はずっと・常にあるのだけど,いい加減あきらめて〈文学〉その…

Alan Shipnuck『Phil: The Rip-Roaring (and Unauthorized!) Biography of Golf's Most Colorful Superstar』Avid Reader Press / Simon & Schuster

Phil: The Rip-Roaring (and Unauthorized!) Biography of Golf's Most Colorful Superstar (English Edition)作者:Shipnuck, AlanAvid Reader Press / Simon & SchusterAmazon ゴルフジャーナリズム界では有名なアラン・シプナックが,PGAツアーでもっとも…

池内恵『サイクス=ピコ協定百年の呪縛:中東大混迷を解く』新潮社(新潮選書)

【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛 (新潮選書)作者:池内 恵新潮社Amazon 池内センセいわく,中東の今の混乱の原因をサイクス=ピコ協定(だけ)に求める単純が言説が流布しているけれど,実際はそんな簡単なもんじゃない,ということで,本…

アダム・グラント『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』三笠書房

GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍作者:アダム・グラント三笠書房Amazon 冒頭に監訳者の解説みたいな長文が載っていて,フラグ立ってるなって感じ。訳者や解説が本文より目立つ本って碌なのがない。 といいつつ,本書は割…