Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

佐々木健一『美学への招待』中央公論社(中公新書)

漱石の『吾輩は猫である』の中での美学者・迷亭は,法螺話で人をかついでばかりの人物なのですが,それを読んで以来(つまりは14歳ぐらいのときから),「美学」というものがずっと気になっていました。で,読んでみたこの本。そういえば同じ著者の『タイト…

800° Degrees Pizza というのがあるらしいんですが

800 ディグリーズ ナポリタン ピッツェリア | 800 Degrees Neapolitan Pizzeriaこれだと「800度度ピザ」ですやん。しかもこれ,華氏800度だと思うんですが,もしかして角度なのかな?

津川友介『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』東洋経済新報社

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事作者:津川 友介発売日: 2018/04/13メディア: 単行本何をもって「科学的」かと言ってると,著者によれば, 医学研究では,大きく分けて①ランダム化比較試験と②観察研究の2つに分けられる。そして,一般的に,ラ…

鈴木美勝 『日本の戦略外交』筑摩書房(ちくま新書)

日本の戦略外交 (ちくま新書 1236)作者:鈴木 美勝筑摩書房Amazon高坂正堯『国際政治 - 恐怖と希望』中公新書のような「一般的」な本も面白いのであるが,あるいは福永文夫『日本占領史1945-1952 - 東京・ワシントン・沖縄』中公新書のような本で過去を知るの…

杉田浩一『「こつ」の科学:調理の疑問に答える』柴田書店

もともと『Cooking for Geeks』を買ったときに求めていた内容が,この本にコンパクトにまとめられていた,という感じですね。「こつ」の科学―調理の疑問に答える作者:杉田 浩一発売日: 2006/11/01メディア: 単行本「葉物はお湯から,根菜は水から(茹でる)…

高坂正堯『国際政治:恐怖と希望』中央公論社(中公新書)

ここ(最近の読書を通じて思ったこと|主に「反権力の権力化」ついて - Dribs and Drabs)で書いた『外交感覚』の高坂正堯が,国際政治に関する自らの考えを「改めて」「一般的に」考えてまとめたのが,この『国際政治』であります。国際政治 - 恐怖と希望 (…

福永文夫『日本占領史1945-1952:東京・ワシントン・沖縄』中央公論社(中公新書)

日本占領史1945-1952 - 東京・ワシントン・沖縄 (中公新書)作者:福永 文夫中央公論新社Amazon「あとがき」で著者はこう述べます。 本書では,二つのことを問いかけた。一つは,日本国憲法と日米安保という,染料が戦後日本に残した遺産を総括することである…

細谷雄一『安保論争』筑摩書房(ちくま新書)

「安保論争」といって,「1960年代の」ではなく「2015年の」,である。「集団的自衛権」という言葉だけが独り歩きした感のある2015年の「安全保障関連法」に関して肯定的な評価をする著者が,その必要性について,歴史的・現代的な背景を踏まえながら,丁寧…