Dribs and Drabs

The author hereby agrees to cover each and every topic that caught his attention.

[本]宮本みち子『若者が無縁化する 仕事・福祉・コミュニティでつなぐ』ちくま新書

タイトル通り,無煙化する若者ついて,さまざまな角度から丁寧に描写した本ではあるが,自分にとっては「だから何」という感じだった。 若者が無縁化する―仕事・福祉・コミュニティでつなぐ (ちくま新書)作者:宮本 みち子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2…

[本]三浦展『下流社会 新たな階層集団の出現』光文社新書

マーケティングの本だった。その背景や経緯をたどって深く掘り下げるというよりは,現代社会の表層のスナップショットを切り取るって感じの。 下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)作者:三浦 展出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/09/20メディア: …

[本]朱建栄『江沢民の中国 内側から見た「ポスト鄧小平」時代』中公新書

1994年に出版されたこの本。「過渡期の中国を分析するこの本の寿命は二・三年かも」と謙遜しているが,なかなかどうして,今(2020年)に読んでも十分に面白かった。 江沢民の中国―内側から見た「ポスト〓@68B0小平」時代 (中公新書)作者:朱 建栄出版社/メー…

[本]井上久男『日産 vs. ゴーン 支配と暗闘の20年』文春新書

いま最も読まれるべき本はこれでしょう。 日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年 (文春新書)作者:井上 久男出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2019/02/20メディア: Kindle版 ゴーンが守銭奴であり経営テクニックに長けていたのは事実だろうけど,この本は著者の「…

[本]城山三郎『官僚たちの夏』新潮文庫

面白いから一気に読めた。んだけど,なんだろうこの何とも言えない読後感は。 官僚たちの夏 (新潮文庫)作者:城山 三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1980/11/25メディア: 文庫 バリバリ働けるのっていいですね/そんなに身を粉にして働いて何になるんです…

[本]フランシス・ウェルマン『反対尋問』ちくま学芸文庫

その手の人がちゃんと読むと非常に面白い本なのだろうが,素人が興味本位で読んだら最初の100ページぐらいで飽きてしまった。 反対尋問 (ちくま学芸文庫)作者:フランシス ウェルマン出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2019/03/08メディア: 文庫

[本]浅見 雅男『皇族と天皇』ちくま新書

思ってた*1のと違ってたな(というか,そういうの立ち読みするときに確認しろって感じなんですが)。 皇族と天皇 (ちくま新書1224)作者:浅見 雅男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/12/06メディア: 新書 あとがきにあるように「本書は明治以降の皇族の…

第41回サントリー学芸賞決定

読みたい本が何冊かある。読もう。 第41回 サントリー学芸賞決定 2019年11月12日 ニュースリリース サントリー 受賞者および対象作品 政治・経済部門 善教 将大(ぜんきょう まさひろ)(関西学院大学法学部准教授) 『維新支持の分析 ―― ポピュリズムか,有…

[本]小熊英二『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』講談社現代新書

小熊英二が現代的(と思えた)テーマに取り組んだのは意外に思えたけど,序章を読んだらやっぱりこれは小熊英二による小熊英二らしい本なんだなと思えた。あいかわらず「真面目」で「膨大」である。 日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社…

[本]鎌田浩毅『やりなおし高校地学』ちくま新書

高校生のとき地学をとろうとはちっとも思わなかったけど,これ読んでみたら面白いしタメになるしで,興味もないくせに受験情報に流されて化学をとって二次試験も受けたのはなんだったんだろうかと。やりなおし高校地学 (ちくま新書)作者:鎌田 浩毅出版社/メ…

[本]竹内薫 『「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として』ブルーバックス

本棚に『ファインマン物理学5 量子力学』が眠っていて,これ幸いと思って買って読んでみたけど,やっぱりダメだった。「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として (ブルーバックス)作者:竹内 薫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2…

[本]ジェームズ・R. チャイルズ『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』草思社文庫

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか (草思社文庫)作者:ジェームズ・R. チャイルズ出版社/メーカー: 草思社発売日: 2017/08/02メディア: 文庫これ,タイトルも内容も惹かれるし,ちゃんと読めば面白いのかもしれないけど,こういう文体(洋物のノン…

[本]藤原正彦『遥かなるケンブリッジ 一数学者のイギリス』新潮文庫

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)作者:藤原 正彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/06/29メディア: 文庫藤原正彦に関してはこれまで「その顔と髪で<品格>とか語るなよ」と思ってたし*1,そもそも数学者としての実績ってどうなのよと…

[本]山本浩貴『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』中公新書

メディア: この商品を含むブログを見る 国内外の現代美術の流れが非常によくまとめられているんだけど,よくまとめられているからこそ,いくつか不満が出てくる。不満のひとつは,ここのアーティストやグループの作品・思想についてもっと深く知りたくなる,…

[本]池上英洋『イタリア 24の都市の物語』光文社新書

思ってたのと違うけど,これはこれでいい気がしてきた。というか,読むほどにだんだん惹きつけられていく…。イタリア 24の都市の物語 (光文社新書)作者: 池上英洋出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/12/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る

[本]正高信男『0歳児がことばを獲得するとき 行動学からのアプローチ』中公新書

0歳児がことばを獲得するとき―行動学からのアプローチ (中公新書) 作者: 正高信男 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1993/06/01 メディア: 新書 クリック: 1回 この商品を含むブログ (11件) を見る 子供を育てる親として,もうすぐ新たに子供を向かい入…

[本]小倉貞男『物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム』中公新書

以前読んだ小倉紀蔵『朝鮮思想全史』ちくま新書のあとがきに わたしの亡き父がかつてヴェトナムの歴史に関する新書を書いたとき,できあがった本があまりにも(非常識なほど)分厚いので,「新書でこんな分厚い本を書いてどうするんだ」とわたしは思い,その…

[本]井上真琴『図書館に訊け!』ちくま新書

図書館に訊け! (ちくま新書)作者: 井上真琴出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/08/06メディア: 新書購入: 4人 クリック: 295回この商品を含むブログ (83件) を見る大学図書館に勤務し,「図書館という存在は『人類の巨大なレファレンス・ブック』だ」と…

[本]細谷雄一『国際秩序 18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ』中公新書

国際秩序 - 18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ (中公新書)作者: 細谷雄一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/11/22メディア: 新書 クリック: 16回この商品を含むブログ (22件) を見る細谷雄一らしい,参考文献が懇切に付与され,そして丁寧が議論…

[本]佐々木健一『美学への招待』中公新書

漱石の『吾輩は猫である』の中での美学者・迷亭は,法螺話で人をかついでばかりの人物なのですが,それを読んで以来(つまりは14歳ぐらいのときから),「美学」というものがずっと気になっていました。で,読んでみたこの本。そういえば同じ著者の『タイト…

[本]津川友介『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』東洋経済新報社

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事作者: 津川友介出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2018/04/13メディア: 単行本この商品を含むブログを見る何をもって「科学的」かと言ってると,著者によれば, 医学研究では,大きく分けて①ランダム化比…

[本]鈴木美勝 『日本の戦略外交』ちくま新書

日本の戦略外交 (ちくま新書 1236)作者:鈴木 美勝出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2017/02/06メディア: 新書高坂正堯『国際政治 - 恐怖と希望』中公新書のような「一般的」な本も面白いのであるが,あるいは福永文夫『日本占領史1945-1952 - 東京・ワシン…

[本]杉田浩一『「こつ」の科学 調理の疑問に答える』柴田書店

もともと『Cooking for Geeks』を買ったときに求めていた内容が,この本にコンパクトにまとめられていた,という感じですね。「こつ」の科学―調理の疑問に答える作者: 杉田浩一出版社/メーカー: 柴田書店発売日: 2006/11/01メディア: 単行本購入: 7人 クリッ…

[本]高坂正堯『国際政治 恐怖と希望』中公新書

ここ(最近の読書を通じて思ったこと|主に「反権力の権力化」ついて - Dribs and Drabs)で書いた『外交感覚』の高坂正堯が,国際政治に関する自らの考えを「改めて」「一般的に」考えてまとめたのが,この『国際政治』であります。国際政治 - 恐怖と希望 (…

[本]福永文夫『日本占領史1945-1952 東京・ワシントン・沖縄』中公新書

日本占領史1945-1952 - 東京・ワシントン・沖縄 (中公新書)作者: 福永文夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/12/19メディア: 新書この商品を含むブログ (12件) を見る「あとがき」で著者はこう述べます。 本書では,二つのことを問いかけた。一つは…

[本]細谷雄一『安保論争』ちくま新書

「安保論争」といって,「1960年代の」ではなく「2015年の」,である。「集団的自衛権」という言葉だけが独り歩きした感のある2015年の「安全保障関連法」に関して肯定的な評価をする著者が,その必要性について,歴史的・現代的な背景を踏まえながら,丁寧…

[本]日本再建イニシアチブ『民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか』中公新書

『現代日本の地政学』に続いて,日本再建イニシアチブの書いたものを読んでみました。民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか (中公新書)作者:日本再建イニシアティブ出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/09/21メディア: 新書この本が出版さ…

[本]保井俊之『保険金不払い問題と日本の保険行政 指向転換はなぜ起こったのか』日本評論社

保険金不払い問題と日本の保険行政: 指向転換はなぜ起こったのか作者:保井俊之出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2011/08/10メディア: 単行本件の保険金不払い問題に対する包括的な分析ではあるが,ジャーナリスティックというよりアカデミックなアプロー…

[本]日本再建イニシアティブ『現代日本の地政学 13のリスクと地経学の時代』中公新書

独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」による著書で,中公新書からは『民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか』に次ぐもの。地政学に対する自分の興味が強まっている中で(地政学について知りたい - Dribs and Drabs),「現代の」「日本…

[本]藤田博司『「集合と位相」をなぜ学ぶのか 数学の基礎として根づくまでの歴史』技術評論社

「集合と位相」をなぜ学ぶのか ― 数学の基礎として根づくまでの歴史作者:藤田 博司出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2018/03/06メディア: 単行本(ソフトカバー)確かにこれはユニークな本であって,著者が言うように 本書はこの「集合と位相」という科目…