Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

芸術 The arts

矢野龍彦, 金田伸夫, 織田淳太郎『ナンバ走り:古武術の動きを実践する』光文社(光文社新書)

ナンバ走り (光文社新書)作者:矢野 龍彦,金田 伸夫,織田 淳太郎光文社Amazon これも懐かしくて,図書館で借りて再読してみた。出版時(2003年)は自分も古武術的な身体運用法,特に甲野善紀がいうような予備動作のない動き,「捻らず」「うねらず」「踏ん張…

櫛部静二『基礎からわかる!中長距離走トレーニング:運動生理学に基づく新たなトレーニングがレベルアップをもたらす』ベースボール・マガジン社

基礎からわかる! 中長距離走トレーニング作者:櫛部 静二ベースボール・マガジン社Amazon いやぁもう,『確実に速くなるランニングの科学』なんて子供騙しに思えるほど,本格的で包括的で実践的。 城西大学男子駅伝部監督による本で,「本書は,陸上競技の中…

いちよんご『おばけのパンやさん』教育画劇

おばけのパンやさん作者:いちよんご教育画劇Amazon 絵柄(たくさんのオバケとたくさんのパン)と語感で楽しませるけど,それ以外になにかあるのかな。 726.6 おばけのパンやさん (教育画劇): 2021|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

古田敦也, 周防正行『古田式』太田出版

古田式作者:敦也, 古田,正行, 周防太田出版Amazon 図書館で目に止まって,懐かしくて借りて読んだ。 自分がプロ野球観戦にハマって,スワローズにハマって,年に50試合ぐらい観に行ったのが2001年。この本の初版発行が同じ年の4月。すぐに買って読んだように…

鈴木清和『確実に速くなるランニングの科学』池田書店

確実に速くなる ランニングの科学作者:鈴木清和池田書店Amazon この本が優れているなと思ったのは「Part 7 どんなに走っても故障しない走り方を身に付ける」のところで,要するにランナーによくある故障(ヒザの外側が痛むとか腰が痛む)とかの原因と,それ…

水木しげる[ほか]『戦争×漫画 1970-2020:ビッグコミックオリジナル特別編集』小学館(BIG COMICS SPECIAL)

戦争×漫画 1970-2020 (ビッグコミックススペシャル)作者:水木 しげる,松本 零士,滝田 ゆう,さそう あきら,浅野 いにお,高橋 しん,いましろ たかし,山上 たつひこ,三島 衛里子,石坂 啓,比嘉 慂,竹熊 健太郎,羽生生 純,あまや ゆうき,吉田 史朗,東陽 片岡,南 …

杉浦日向子『百日紅』筑摩書房(ちくま文庫)

百日紅 上 (ちくま文庫 す 2-8)作者:杉浦 日向子筑摩書房Amazon 百日紅 下 (ちくま文庫 す 2-9)作者:杉浦 日向子筑摩書房Amazon この作品を楽しめるほど,粋な人間でもなければ,江戸に思い入れもなく,気持ちの余裕もなかった。 726.1 百日紅 (筑摩書房): 1…

ウドー音楽事務所『洋楽ロック史を彩るライヴ伝説:ウドー音楽事務所の軌跡を辿る』シンコーミュージック・エンタテイメント

洋楽ロック史を彩るライヴ伝説 ウドー音楽事務所の軌跡を辿る作者:赤尾美香,ウドー音楽事務所シンコーミュージックAmazon あくまでウドー音楽事務所(が招聘したバンドのライブ)の歴史なんだけど,それがまあまあ日本の洋楽ロックライブ史になっているとい…

あきやまただし『へんしんおてんき』金の星社

へんしんおてんき (新しいえほん)作者:ただし, あきやま金の星社Amazon 「へんしんシリーズ」ということで,いわゆる言葉遊びの本。「サメコ」を繰り返して口に出すと「こさめ」になる,みたいな。子供の一緒に口に出して読むと楽しい。抜け感のある絵柄も好…

なかがわちひろ, コヨセジュンジ『おたすけこびとのにちようび:What Happened at Sunday Picnic?』徳間書店

おたすけこびとのにちようび (児童書)作者:ちひろ, なかがわ徳間書店Amazon 「おたすけこびと」シリーズっていうのがあるのか,知らなかった。おたすけこびとが大量にいて,はたらくくるまも登場する。こちゃこちゃした絵柄。子供はこういうのが好きなんです…

マサ・ニシジマ『ゴルフコース好奇心:そうだったのか。ゴルフが楽しくなるコースの見方』ゴルフダイジェスト社

ゴルフコース好奇心―ANALYSIS OF A GOLF COURSE作者:マサ・ニシジマゴルフダイジェスト社Amazon 感想というか抜粋は以下にある通りなので繰り返さないけど, マサ・ニシジマ『ゴルフコース好奇心』ゴルフダイジェスト社|Front 9 - Linkslover マサ・ニシジ…

フランソワ・デュボワ『作曲の科学:美しい音楽を生み出す「理論」と「法則」』講談社(ブルーバックス)

作曲の科学 美しい音楽を生み出す「理論」と「法則」 (ブルーバックス)作者:フランソワ・デュボワ講談社Amazon 確かにこの本を読むと,少しの理論と法則さえ覚えれば,作曲というのは比較的簡単にできるように思えてくる。そこでできた曲のクオリティーがど…

清水忍『ロジカル筋トレ:超合理的に体を変える』幻冬舎(幻冬舎新書)

ロジカル筋トレ 超合理的に体を変える (幻冬舎新書)作者:清水忍幻冬舎Amazon クランチとかプッシュアップとか個別の種目のやり方は少し解説されているけれど,著者いわく この本は,筋トレメニューのやり方をいちいち解説するような教科書ではない。トレーニ…

大迫傑『走って、悩んで、見つけたこと。』文藝春秋

走って、悩んで、見つけたこと。 (文春e-book)作者:大迫 傑文藝春秋Amazon こないだのオリンピックの数週間前からだったように記憶しているんだけど,Nikeのアプリで大迫傑の顔が出るようになって。当時僕は大迫のこと全然知らなかったから,「またナイキの…

ジョッシュ・ウェイツキン『習得への情熱:チェスから武術へ:上達するための、僕の意識的学習法』みすず書房

習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法作者:ジョッシュ・ウェイツキンみすず書房Amazon なんでこうもダサい上にズレてる邦題にするんだろうな,と思う。『The Art of Learning: An Inner Journey to Optimal Performance』だよ,…

吉福康郎『武術「奥義」の科学 : 最強の身体技法』講談社(ブルーバックス)

武術「奥義」の科学―最強の身体技法 (ブルーバックス)作者:吉福 康郎講談社Amazon 武術にある数々の奥義(師範が弟子たちを触るだけで投げ飛ばす,みたいなやつ)がヤラセではなく,そこにはしっかりとした科学的(力学的,バイオメカニクス的)な根拠がある…

池田書店編集部『なぞなぞ&ものしりクイズ大冒険:親子で楽しめる!』池田書店

親子で楽しめる! なぞなぞ&ものしりクイズ大冒険池田書店Amazon 「親子で楽しめる」っていう看板に偽りなしで,なぞなぞはなぞなぞで久しぶりにやると面白いし(分からないとすごく悔しい),ものしりクイズの方もいろんなジャンルが網羅されていて,親子…

アダム・オールサッチ・ボードマン『イラストでわかる映画の歴史:いちばんやさしい映画教室』フィルムアート社

イラストでわかる映画の歴史 いちばんやさしい映画教室作者:アダム・オールサッチ・ボードマンフィルムアート社Amazon この本でいちばん目を引いたのが「日本語版編集 薮崎今日子(フィルムアート社)」ってところなんだけど……そうか,あの薮崎さん,フィル…

小宮山博史『明朝体活字:その起源と形成』グラフィック社

明朝体活字 その起源と形成作者:小宮山 博史グラフィック社Amazon 「明朝体」という印刷・表示用書体は、誰が・いつ・何のために作ったのか。明朝体活字が東西の国際ネットワークから立ち上がり、日本に導入・洗練されていく過程を、豊富な活字史料と共に解…

ヤン・チヒョルト『アシンメトリック・タイポグラフィ』鹿島出版会

アシンメトリック・タイポグラフィ作者:ヤン チヒョルト鹿島出版会Amazon なんでもかんでもセンタード(中軸揃え)にして装飾文字を乱用する当時のトレンドに対して「いやそうじゃねぇんだ,タイポグラフィーってのはこうやるんだ」っていうふうに大御所チヒ…

サイモン・シン『数学者たちの楽園:「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち』新潮社(新潮文庫)

数学者たちの楽園―「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち―(新潮文庫)作者:サイモン・シン新潮社Amazon サイモン・シンの本にしてはイマイチかな…。『ザ・シンプソンズ』に埋め込まれた数学ネタの解説およびその「中の人」たちの紹介,って感じの本なんだけ…

メアリ・ノリス『カンマの女王:「ニューヨーカー」校正係のここだけの話』柏書房

カンマの女王 「ニューヨーカー」校正係のここだけの話作者:メアリ ノリス柏書房Amazon 『ニューヨーカー』誌の校正係で「Comma Queen」と呼ばれる人が,辞書とか単語とか文法とかに関するあれやこれやを語っているのだけど,その(アメリカのメディア的とも…

日本放送協会『新・外国音楽家の呼び方』日本放送出版協会

新・外国音楽家の呼び方 (1978年)日本放送出版協会Amazon NHKでは,放送番組に登場する外国の音楽家や演奏団体の呼び方を統一して,アナウンスと文字表記の資料とするため,昭和29年3月に「外国音楽家の呼び方」を刊行した.しかしながら,その後20数年間に…

本條強『マスターズ:ゴルフ「夢の祭典」に人はなぜ感動するのか』筑摩書房(ちくま新書)

マスターズ ――ゴルフ「夢の祭典」に人はなぜ感動するのか (ちくま新書)作者:本條強筑摩書房Amazon 著者は『書斎のゴルフ』の元編集長. 一人のアマチュアの夢が、なぜ4大メジャー大会の一つとなり、全ゴルファーのあこがれとなっていったのか。ゴルフの夢の…

Goma『しましまジャム』フレーベル館

しましまジャム作者:Goma発売日: 2017/09/22メディア: 大型本 写真と絵とを組み合わせたかたちで表現力があって,見ていていて楽しいし食欲がそそられる.途中でスコーンが出てくるところが天下り的に感じるけど,全体的にはポップな雰囲気で楽しい. 726.6

白土あつこ『だめだめすいか』ひさかたチャイルド

だめだめすいか作者:白土 あつこ発売日: 2007/06/01メディア: 単行本 短いストーリーの中に,ユーモアと優しさがつまっている.流れも自然で,読んでいる方も楽しい. 726.6

近藤薫美子『せかいかえるかいぎ』ポプラ社

せかいかえるかいぎ (ポプラ社の絵本 48)作者:近藤 薫美子発売日: 2018/05/11メディア: 大型本 ある種のナンセンスギャグ.教訓めいた話は一切なく,ノリと勢いと語感と語呂の良さと駄洒落で楽しめる,異質な絵本.子供にめっちゃウケた. 726.6

スコット・K・パワーズ『パワーズ運動生理学:体力と競技力向上のための理論と応用』メディカル・サイエンス・インターナショナル

パワーズ運動生理学 体力と競技力向上のための理論と応用メディカル・サイエンス・インターナショナルAmazon 例の豪華客船のコロナの件で一躍名を知られるようになった岩田先生。彼のブログでこの本の存在を知った。 パワーズ運動生理学。やはり教科書は大事…

トビアス・J・モスコウィッツ『オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く:今日も地元チームが勝つホントの理由』ダイヤモンド社

オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く作者:トビアス・J・モスコウィッツ,L・ジョン・ワーサイムダイヤモンド社Amazon 興味深い話はいくつかあるものの, 話題はアメリカっぽいの(NFLとか)に偏りすぎで(それはしょうがないんだけど), 固有名…

Le Sacre du printemps / The Rite of Spring - Ballets Russes

youtu.be 初演100周年を記念したニジンスキー版の復刻。なんだとしたら,観客も途中で退席するとかステージに物を投げ込むとかして,雰囲気を再現しないといけないよな。なに観客だけ高みの見物しとんねん。 さいてん~。