Dribs and Drabs

ランダムな読書歴と音楽にまつわる備忘録

9【文学】-90 文学-902 文学史.文学思想史

W.S.モーム『世界の十大小説』岩波書店(岩波文庫)

池澤夏樹の本を本屋で目にしたとき,当然思い浮かべたのが,これ。この本自体は福田和也だったかの本で知ったような……。 この中に最初に紹介されてるのがトム・ジョーンズ『ヘンリー・フィールディング』だけど,それを読んでいるのを見た安藤さんが,「おま…

池澤夏樹『世界文学を読みほどく:スタンダールからピンチョンまで』新潮社(新潮選書)

池澤夏樹の小説って読んだことがなかったけど,この本は面白かった。作家という立場から他の小説を読みほどく。場(世界)があって人物があって,それで小説は〈世界〉を描く,という話。作者の視線(神の立場なのか,登場人物たちと同一の地平にいるのか)…