面白いから一気に読めた。んだけど,なんだろうこの何とも言えない読後感は。
- バリバリ働けるのっていいですね/そんなに身を粉にして働いて何になるんですかね
- 当時の官僚の仕事ってやりがいがありそうですね/官僚が国を動かす的な感覚って度を越してるんじゃないですかね
- 政治(家)に振り回される官僚って大変ですね/政治家になっていく官僚がいるのもよく分かる
みたいな感じで,相反する感情がいろんな要素に湧き上がって……,複雑な味わいとでも言えばいいのか。
まぁ,この小説に書かれているような官僚像が今の官僚たちにどれほど当てはまるのかは分からないけど,官僚の思考様式というか行動原理のようなものが垣間見えたのは収穫だった。
この本,どこで知ったんだっけっかな。小熊英二『日本社会のしくみ』*1だったか,それとも厚労省の若手が発表した「人生の墓場に入ったとずっと思っている」でおなじみ『厚生労働省の業務・組織改革のための緊急提言』*2だったか。
913.6