アーノルド・パーマーと1960年に代理人契約を結び,今のIMGの礎を築いた男。というマーク・マコーマックを知ったのは,この本だったかな…。
冒頭のスピード感が半端なくて,「いやぁこの人,日々のビジネスでもこんなふうに疾走してるし,相手に自分を印象づけようとしてるんだろうな」っていうのが,ヒシヒシと感じられた。
原題は「What They Don't Teach You at Harvard Business School」で,当然ながらこっちの方が内容に即している。と言いたいのは2点あって,
- 書かれている内容はすべて「経営」に関わることとは限らなく,中間管理職とか(職階問わず)営業する際のコツみたいなのも含まれるし,
- 大学あるいは学部としてのハーバードではなく,MBAを取得する場所としてのハーバードビジネススクールという方が,より皮肉がきいているし,本文で出てくるいくつかのエピソードにも即しているから
ということ。
華やかな固有名詞(パーマーだボルグだ)とかエピソードとかに幻惑されそうになるんだけど,主張していることは普通のサラリーマンにも当てはまることが多々あって,つまり「メモを取れ」とか「時間を効率的に使え」とか「会議ではまず相手に話させろ」とかとか。
336
ハーバードでは教えない実践経営学 : ビジネス界の心理戦を勝ち抜け! (日本経済新聞出版社): 2007|書誌詳細|国立国会図書館サーチ