Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

ミヒル・A・デサイ『HOW FINANCE WORKS:ハーバード・ビジネス・スクールファイナンス講座』ダイヤモンド社

ファイナンスの本を読むのはめっちゃ久しぶりだ....

この本を構成している内容は他のファイナンスの本とほとんど変わらないと思うけど,その順序立て(財務比率を使ってゲームをするところから始める),語り口(教科書というよりはナラティブ),一部の内容(資本市場にいるプレーヤーたち),判型(横長,開いたままにしておきやすいし,図表も見やすい)の点でユニーク.

しかしまぁ,「東大」がタイトルに付けば売れるのと同様に,「ハーバードビジネススクール」にも同じような効果がありますね.

あ,あと,「ファイナンスって基本的にこれだけ」なんだとしたら,ファイナンスってあんま面白くないなぁ…というのを再確認した気分.

それと......途中で翻訳に違和感を抱いた部分があって,例えば「eBay」を「eベイ」ってしていたり,「利害の衝突」とか(利益相反っていうのが一般的だと思うんだけど),「将来の利益の流れ」とか(series of future profits だとしたら,「一連の将来利益」の方が妥当じゃない?)とかとか....

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