Dribs and Drabs

書評じゃなくて,ただのメモ

森守洋『インパクトから考えるとゴルフは急に上手くなる!』青春出版社(PLAY BOOKS) 783.8

「インパクトが一番大事」はその通りなんだけど、じゃあどう考えるかっていうと、「アマチュアの多くは〈ボディーターン〉に囚われていて〈悪い手打ち〉になっていて〈面を合わせにいってる〉」から良くなくて、「クラブフェースでボールを包むようなインパクトがしかるべきインパクトだし,そのためには〈いい手打ち〉をすべきで,その感覚をつかむためには〈瓦割り〉のイメージがいいよ」……って要約しちゃっていいのか。

最終的にそうなんだとしても(実際にそうなんだろうけど),なぜか我田引水な感じがぬぐえないのはなぜなのか。

はじめに

ゴルフにおけるいわゆる「理論」とは、感覚の表現方法の差がその呼び名を変えているだけなのだと、私は思います。

一つのアドバイスがすべてのゴルファーに当てはまるなどということは、ほとんどありえないと言っていいくらいです。/ では、どうすればゴルフが上達するのでしょうか?/ ゴルフスイングにおいて唯一、大切なものである「インパクト」を知る以外、上達への道はありません。

腕の振りを主体にしたスイングなら、ゴルフクラブ本来の特性を引き出すことが可能であり、その結果、振り遅れることのない理想のスクエアインパクトが自然に身に付くのです。

第1章 ほとんどの人が誤解している「インパクトの真実」

スイングを構築するうえで腕を目一杯振ることを最重要視すると、バックスイングでは自然に右股関節に体重が乗り、ダウンスイングでは左股関節に体重が移動します。

ボディターンを意識している人の多くは、体幹部をまわそうとします。しかし、これではダウンスイングのとき体幹部の左への回転が先走ってしまうので、腕とクラブが極端に遅れて下りてくるので振り遅れになります。それを防ごうとすると、無意識のうちにインパクト付近で手や腕を使ってアジャストする動きが起こります。この動きが、いわゆる「合わせにいくスイング」なのです。

理想的なインパクトを手に入れるには、どのように腕を振ればいいのでしょう。/ 答えは簡単。地面に置いてあるボールを、両手に持ったクラブを使って、渾身の力で引っぱたく。こうして腕を振ればいいだけなのです。/ 「でも、それって手打ちじゃない?」/ こんな疑問を持つ人が多いかもしれません。そこで、私がいう「腕を思いきり振ってボールを引っぱたくこと」と、本当の手打ちの違いを簡単に解説しましょう。/ 一般的には、手や腕の動きだけでボールを打つことを手打ちと呼んでいます。つまり体の回転が伴っていないスイングを指しているわけです。

要するに、インパクトでアジャストする動きを入れるわけです。そして、このインパクト前にアジャストする動きの入ったスイングが、真の手打ちなのです。/ 一方、わたしがみなさんにオススメする、腕をしっかり振ってボールを力いっぱい引っぱたくスイング(便宜的にアームスイングと呼びます)は、切り返しで体をまわさず、ダウンスイングでは腕をムチのようにしなやかに振るため体が開かず、決して振り遅れません。振り遅れないので、インパクト前でアジャストする動きは不要です。/ また、ボールを力いっぱい引っぱたこうと思えば誰でも腕をしっかり振るため、自然に腕とクラブに大きな遠心力が発生します。するとインパクト後、体はその遠心力によって自然に回転し、フィニッシュを迎えます。逆に切り返しで体をまわす意識があると、振り遅れるためアジャストする動きが必要となります。その結果、手打ちになってしまいます。/ したがって、この段階では手打ちのことなど気にせず、遠心力を使いながら、ただ地面に置いてあるホールをクラブで思いきり引っはたくことだけを考えればいいのです。

第2章 プロのインパクトでは何が起こっているのか?

重心のズレている道具は使いづらい。だとすれば、重心のズレている道具はズレているなりの使い方をする必要があるわけです。そのコツさえ知っていれば、道具が持っている特徴を生かすことができます。

これが何を意味しているのかというと、クラブ(ヘッド)は右、もしくは左へ常に回転したがっているのです。この回転を一般的にはフェースの開閉といいます。ゴルフクラブはヘッド(フェース)を開閉させることで特徴が生きてくる道具で、飛距離が出るのもこの特徴によるところが大きいのです。フェースの開閉については、L字型パターとフェースバランスパターを打ち比べてみればわかります。/ では、開閉することでどんなメリットが得られるのでしょうか。真っ先に挙げられるのが、「ボールのつかまり」です。

エルスはボディターンの申し子といえる存在で、デビッド・レッドベターがコーチをしていました。それにもかかわらず、シャフトが4時の位置に来たときにはフェースはほぼ真後ろを向いています。/ ボディターン、すなわち体の回転で打つことが理想といっているのに、ここまでフェースが閉じているのは、腕をしっかり振ってアームローテーションを発生させているからです。

プロは面でボールを打つというより、フェースが開閉される軌跡の中でボール打っているイメージです(「ヘッドの通る軌道上にボールがある」というイメージの人もいます)。

第3章 5つのステップで力強いインパクトを手に入れる

下半身リードの意識があると左股関節で体重を受け止めることができないため、左腰が引けるのと連動して、体全体が伸び上がってしまいます。/ しかしヒザ立ちになって腕を思いきり振れば、ボディターンや下半身リードを意識することで起こる悪い動きは発生しません。つまり、体の川転や下半身リードを意識しなくても理想的な動きになるのです。/ プロの体は強いため、ふつうにアドレスしてもこのヒザ立ちのように無意識に下半身が使えています。/ 腕をしっかり振れば体は勝手に反応・反射します。逆に体を動かす順番やクラブのポジショニングなどに気を取られると、人間に本来備わっている感覚が損なわれ、反応・反射の能力が生かされません。

ピッチャーがボールを投げるときの要領で、ヒジを曲げながら引いていくことが大切です。決して手から上げてはいけません。また右ヒザを動かさないよう気をつけてください。

あまりうまくイメージできないという人は、空手の瓦割りをイメージしましょう。

腕を振り下ろすとき、これといって注意すべきことはありません。何度もいうように、ボールを思いきり引っぱたくように、力いっぱい腕を振って下ろせばいいのです。すると、振り下ろしの開始時より振り下ろし終わったときのほうが力が入ります。これはインパクトに向かって徐々に力が入るのと同じことです。/ これができればバックスイングで曲がっていたヒジが伸展し、その動きに連動して外旋していた右腕が内旋を始めます。すると、フェースはインパクトゾーンで閉じる方向へターンし、開閉を使った理想のインパクトになります。

体を横にまわさないようにするには、バックスイングのときと同様に、空手の瓦割りをイメージしましょう。瓦を割るときは、引きつけた手を瓦のある真下に向けて真っすぐ振り下ろします。この要領、この意識で腕を振れば、体が横にまわりません。

足の裏で地面の凹凸を感じる意識をもてば、力まず安定した下半身を作ることができます。/ また、この意識があると微妙な傾斜を察知できるようになるため、さまざまなライへの対応力がアップします。踏ん張ることより、傾斜などを感じ取ることを優先しましょう。

真下に下ろすことで、フェースは開いたままダウンスイングの軌道を駆け下りてきます。そして右腕は内旋を、左腕は外旋を始め、これによりアームローテーションが発生。インパクトゾーンでフェースは閉じ始め、インパクトの瞬間にスクエアになります。/ 絶対にしてはいけないのは、切り返しで体を左へ(横へ)回転させることと、ダウンスイングでグリップを左方向へ動かすことです。これらの動きがあると力が真下に放出されず、横方向に放出されます。これでは地面にあるボールに力のすべてが伝わらず、力が横へと分散してしまいます(ストロンググリップの人は若干回転しても問題ありません)。

腕をしなやかに振るフィーリング、真下に力を使うフィーリング、フェースが開閉しながらインパクトゾーンを通るフィーリング……。これらを練習を重ねてつかんでください。

第4章 50代からでも飛距離がアップするインパクト

腕を目玉いっぱい振る、力を真下へ放出する、腕の内旋・外旋を使う、フェースを開閉させてボールをとらえる......。 これらができないと飛距離アップはもちろん、ナイスショットは手に入りません。/ 実際、私がアベレージクラスのアマチュアの方にレッスンするとき、/ 「アイアンでフェースを開閉させてボールを包み込むインパクトが身につけば、自然にドライバーもうまくなるし、飛ぶようになります。これができるようになるまでは、ドライバーの練習はしないように」/ としか言いません。また、これだけを徹底して練習してもらいます。

付録 アプローチで失敗しないちょっとした考え方

ここまでの章でもお話したように、このようなスイングイメージだけでは両腕の旋回がほとんど発生しにくいため、フェースが開閉しません。すると、距離の短いアプローチでもボールを包み込むインパクトにならないため、距離のコントロールが難しいのです。その結果、思い通りの距離感が出せない、スピンがかからないということになります。/ また、手首の動きを抑えて左右対称の振り幅でスイングしようとすると、バックスイングからインパクトまでフェースはシャットな(閉じた)状態になるため、リーディングエッジが最初に老に当たりやすくなります。これがアプローチでミスする主な原因です。

インパクトから考えるとゴルフは急に上手くなる! (プレイブックス = PLAY BOOKS ; P-937) | NDLサーチ | 国立国会図書館

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