Dribs and Drabs

The author hereby agrees to cover each and every topic that caught his attention.

SOAでCERAを目指した方がラクなんじゃないか?という話

CERAとは

CERAとは,下のリンク先にある通り,「アクチュアリーによる最も包括的でグローバルなエンタープライズ・リスクマネジメント(ERM)の資格称号」です。アクチュアリーの守備範囲が,伝統的な「pricing actuary(適切な保険料率を計算するアクチュアリー)」ないし「reserving actuary(適切な準備金を計算するアクチュアリー)」から,「リスクマネジメントのスペシャリスト」から広がる(あるいは広げようとしている)中で,注目されている資格であります。
http://www.actuaries.jp/actuary/risk-management/cera.html

面白いのは,「CERA」というのはもちろん略語だけど,じゃあ何の略だよっていうと,大きく4つの可能性があること。

  • Chartered Enterprise Risk Analyst
  • Chartered Enterprise Risk Actuary
  • Certified Enterprise Risk Analyst
  • Certified Enterprise Risk Actuary

意味的にはどれもたいして変わらないけど,公認ERMアクチュアリー/公認ERMアナリストといったところですかね。
http://www.actuaries.org.uk/becoming-actuary/pages/cera-chartered-enterprise-risk-actuary-qualification

CERA資格を得るには

さて,普通に日本でCERAを目指すとなると,まずは日本アクチュアリー会の正会員であることが要件としてあって,その上でCERA試験・研修を受講する必要があります。この試験というのが,Institute and Faculty of Actuaries(IFA,英国アクチュアリー会)の 「ST9」という科目で,「問題は英文ですが、解答は日本語に限ります」っていうのがなんとも奇妙。つまり日本のアクチュアリー会としては,CERA資格用の独自の試験を作成せずに,IFAの試験に乗っかるかたちで,しかも問題文は英文のまま,解答は(採点者の都合上か)日本語で書くということです。
http://www.actuaries.jp/actuary/risk-management/cera_goal.html

ちなみに,日本では2012年から始まり,2013年10月の試験が2回目(年1回)で,ついこないだ,日本におけるCERAの第2期生が誕生しました。日本でも最近は,正会員になった人が次に受けるべき資格としてCERAが注目されております(リスク管理系の職務についていなくても)。IFAのサイトによれば,CERAはもともと2009年にUSのSOAによって開発され,とあるので,世界的に見ても新しい資格と言えましょう。

日本でとるか,USでとるか

ここからが本題ですが,上に書いた通り,日本におけるCERAへの正規ルートは,正会員であること(になること)が必要なんだけど,これって大変でしょ,と。正会員になるためには2次試験で2科目を受験する必要があるけど,それぞれ合格率は10%とかそんなところです。

片や。CERAは当然「グローバルな資格称号」なわけだから,日本でとろうがUSでとろうがUKでとろうが違いはない。で,USでCERAになろうとすると,要件としては下のリンク先のようになります。
http://www.soa.org/Education/Exam-Req/edu-cera-req.aspx

「10科目もあって余計に大変そうじゃん」と見えるかもしれないけど,

という感じでございまして,僕が思うに,日本のアクチュアリー試験(特に2次試験)と違って,USのアクチュアリー試験は,努力がちゃんと報われる試験内容になっている(から,落ちたら自分の努力と準備が足りなかったって割り切れる)。Exam PからCの4つは,内容も面白い。

結論

英語が苦でさえなかったら,いつ終わるともしれる日本の2次試験の合格を待ってからST9を受けるより,SOAでCERAを目指す方が精神衛生上よいと思っております。