Dribs and Drabs

ランダムな読書歴と音楽にまつわる備忘録

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ロゲルギスト『新 物理の散歩道:第1集』筑摩書房(ちくま学芸文庫)

新 物理の散歩道〈第1集〉 (ちくま学芸文庫)作者:ロゲルギスト筑摩書房Amazon 大学生のときに友人Sに「ロゲルギストおもろいで」って言われたような記憶がかすかにあるんだけど,それから四半世紀経ってようやく読んでみた。 ……うん,まぁ,面白いことはなく…

大垣尚司『金融と法:企業ファイナンス入門』有斐閣

金融と法 -- 企業ファイナンス入門作者:大垣 尚司有斐閣Amazon 一度読んでみたかった。と思ったら実は妻が持ってたということで,つまみ食い。 金融と企業ファイナンスの(基本的なところの)知識の整理になるし,金融側の人間にしてみたらそのエリアでの法…

モードリス・エクスタインズ『春の祭典:第一次世界大戦とモダン・エイジの誕生』みすず書房

何なんだ,この本は。 春の祭典 新版――第一次世界大戦とモダン・エイジの誕生作者:モードリス・エクスタインズみすず書房Amazon というか,そもそもどこでこの本の存在を知ったか覚えてなくて(何か書評で目にしたか,あるいは単に『春の祭典』――僕が子供の…

清水唯一朗『近代日本の官僚:維新官僚から学歴エリートへ』中央公論社(中公新書)

近代日本の官僚 - 維新官僚から学歴エリートへ (中公新書)作者:清水 唯一朗中央公論新社Amazon 思ってたのと違ってた…。この「思ってたのと違ってた」感,この本のときと同じだ。 浅見雅男『皇族と天皇』筑摩書房(ちくま新書) - Dribs and Drabs 原題の官…

善教将大『維新支持の分析:ポピュリズムか,有権者の合理性か』有斐閣

維新支持の分析 -- ポピュリズムか,有権者の合理性か作者:善教 将大有斐閣Amazon サントリー学芸賞政治・経済部門受賞作。 第41回サントリー学芸賞決定 - Dribs and Drabs なんだけど,同じような話がつづく印象,というか,構成に違和感あるというか。 あと…

マーク・マコーマック『ハーバードでは教えない実践経営学:ビジネス界の心理戦を勝ち抜け!』日本経済新聞出版社

ハーバードでは教えない実践経営学 (BEST OF BUSINESS)作者:マーク マコーマック日本経済新聞出版Amazon アーノルド・パーマーと1960年に代理人契約を結び,今のIMGの礎を築いた男。というマーク・マコーマックを知ったのは,この本だったかな…。 大塚和徳『…

クレイグ・デイビース, ヴィンス・ディサイア『ゴルフ解剖学』ベースボール・マガジン社(スポーツ解剖学シリーズ)

ゴルフ解剖学 (スポーツ解剖学シリーズ)作者:クレイグ・デイビース,ヴィンス・ディサイアベースボール・マガジン社Amazon 昔これの原書を持っていたことがあったけど,改めてこの翻訳版を手にしてみた。 原書に比べて翻訳版の方が判型が小さい とはいえ日本…

ジョージ・G・スピーロ『ポアンカレ予想:世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者』早川書房(ハヤカワ文庫)

ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者 (ハヤカワ文庫 NF 373 〈数理を愉しむ〉シリーズ)作者:ジョージ G.スピーロ早川書房Amazon ポアンカレ予想に関する本は数多くあって,なんでこれを買ったんだったかな。 ポアンカレ自身のエピソ…

白川方明『現代の金融政策:理論と実際』日本経済新聞出版社

現代の金融政策―理論と実際作者:白川 方明メディア: 単行本 全体の分量は多いけど,ひとつひとつの文は簡素で引き締まっている。要するに「くどくど説明する」ってことがないけど,逆に言えば,まったくの初学者が本書で金融政策をゼロから学ぶのは難しいか…

影山夙『車選びの指針:技術者の車評価法』講談社(ブルーバックス)

類書を他に知らないからあれなんだけど,この本,めっちゃ面白いじゃないですか。版元で品切れになっててるのが非常にもったいないし,中古が高値で取り引きされているのがよく理解できる。 車選びの指針―技術者の車評価法 (ブルーバックス)作者:影山 夙講談…

福田和也『作家の値うち』飛鳥新社

何かの拍子で思い出して,改めて買って眺めてみたけど,今見ても面白いな。 作家の値うち作者:福田 和也飛鳥新社Amazon 作者の切迫感や使命感みたいなものが端的な文章にまとめられていて,なんとも痛快。小説に点数をつけるというアイデア,当時は(そして…

大塚和徳『コースが語る世界のゴルフ史』日本経済新聞出版

この本の存在は長らく知ってて,本来であれば自分みたいな人間はさっさと読まなきゃいけなかった内容なんだけど,ずっと先延ばしにしてた……。 だって表紙がベタすぎるから。 コースが語る世界のゴルフ史作者:大塚 和徳日本経済新聞出版Amazon コースの歴史。…

青野由利『ゲノム編集の光と闇:人類の未来に何をもたらすか』筑摩書房(ちくま新書)

「ゲノム編集」まわりの歴史と現在,現代的な課題とかが一通りまとめられていて,良かった。 ゲノム編集の光と闇 ──人類の未来に何をもたらすか (ちくま新書)作者:青野由利筑摩書房Amazon 467.25

ミシェル・ヴィノック『ミッテラン : カトリック少年から社会主義者の大統領へ』吉田書店

ミッテラン――カトリック少年から社会主義者の大統領へ作者:ミシェル・ヴィノック吉田書店Amazon そもそも「第五共和政」すら何を指すか分からなかった僕に対しては,とてもいいイントロだった。 文章が簡素にして洗練。翻訳が,そしてきっと原文も。 「後年…

David Joyner『群論の味わい : 置換群で解き明かすルービックキューブと15パズル』共立出版

群論の味わい -置換群で解き明かすルービックキューブと15パズル-作者:David Joyner共立出版Amazon 『ガロア理論の頂(いただき)を踏む』を眺めたあとだと,無味乾燥なテキストブックのようにしか見えなくて……。ルービックキューブの具体的な解法テクニッ…