Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

社会科学 Social sciences

政治,法律,経済,統計,社会,教育,風俗習慣,国防

松浦大悟『LGBTの不都合な真実:活動家の言葉を100%妄信するマスコミ報道は公共的か』秀和システム

LGBTの不都合な真実 活動家の言葉を100%妄信するマスコミ報道は公共的か作者:松浦大悟秀和システムAmazon 書影内の帯にある「左翼運動の変形としてのLGBT運動では社会変革はできません」というのが本書で著者が伝えたいことの本質で,必要なのは〈対話〉〈議…

藤沢晃治『「分かりやすい表現」の技術 : 意図を正しく伝えるための16のルール』講談社(ブルーバックス)

「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス)作者:藤沢 晃治講談社Amazon 道路標識や案内,看板,広告などで,分かりにくい実例を挙げて改善例を提案している。分かりにくい例を「違反」と称しているのはどうかと思うが…

マット・リドレー『人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する』ニューズピックス

人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する (NewsPicksパブリッシング)作者:マット・リドレーニューズピックスAmazon 本書の要旨としては,イノベーションっていうと「すごい人がなんかドカンとアイデアを生みだした」みたいに思われがちだ…

読書猿『独学大全:絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』ダイヤモンド社

独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法作者:読書猿ダイヤモンド社Amazon 読書猿の本もこれで3冊目だが,あいかわらず「知識のひけらかし」というか「技法の羅列」としか感じられないほど,自分には刺さらない。おまけに今度は…

内田貴『総則・物権総論』東京大学出版会(民法, 1)

民法I 第4版: 総則・物権総論作者:内田 貴東京大学出版会Amazon いわゆる「内田の民法」の第1巻。 以前読んだ瀧本哲史の本*1で,瀧本が東大で内田のもとで学んでいたというのを知って,ページを開いてみた。 最初の概念的なところは面白く読めたんだけど,そ…

羅芝賢『番号を創る権力:日本における番号制度の成立と展開』東京大学出版会

番号を創る権力: 日本における番号制度の成立と展開作者:羅 芝賢東京大学出版会Amazon 交換留学生として韓国から日本に2005年に初めてやってきたという著者の博士学位取得論文に加筆訂正を行なったものという本書。「あとがき」には,2013年に区役所で転入届…

ニコラス・レマン『マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体:エージェンシー理論の光と影』日経BP

マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体――エージェンシー理論の光と影作者:ニコラス・レマン(Nicholas Lemann)日経BPAmazon なんだろう,邦題(の不適切さ)が気になるのと,最終章「利益者集団による多元主義」に大事なことが書かれていそうなのに,…

ロン・チャーナウ『モルガン家:金融帝国の盛衰』日本経済新聞社(日経ビジネス人文庫)

モルガン家(上) 金融帝国の盛衰 (日経ビジネス人文庫)作者:ロン・チャーナウ日本経済新聞出版Amazon モルガン家(下) 金融帝国の盛衰 (日経ビジネス人文庫)作者:ロン・チャーナウ日本経済新聞出版Amazon Amazonの購入履歴によれば,2008年に買って読んでいた…

バーバラ・ミント『考える技術・書く技術 : 問題解決力を伸ばすピラミッド原則』ダイヤモンド社

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則作者:バーバラ ミントダイヤモンド社Amazon この本の存在は知っていたけど,読むのは初めてかも。 「すらすら楽しく,時を忘れて読み進めた」という類の本では決してなくて,なぜなら,この本を読んだ…

菊池良和『吃音のことがよくわかる本』講談社

吃音のことがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)講談社Amazon 吃音の子供をもつ親には,この本が救いになると思う。子供とのコミュニケーションにおいて気を付ける点など具体的なアドバイスが豊富。 378.5 吃音のことがよくわかる本 : イラスト版 (…

フクチマミ, 村瀬幸浩『おうち性教育はじめます:一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』KADOKAWA

おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方 (コミックエッセイ)作者:フクチ マミ,村瀬 幸浩KADOKAWAAmazon 図書館で大人気。予約してから借りるまでに9か月かかったけど,人気の理由がよく分かった。 性教育は子供の自己肯定感を高めるも…

山内恒人『生命保険数学の基礎:アクチュアリー数学入門』東京大学出版会

生命保険数学の基礎 第3版: アクチュアリー数学入門作者:恒人, 山内東京大学出版会Amazon アクチュアリー試験に向けて生保数理を勉強するならこれだよね……って今は他にもいいのが出てるかもしれないけれど,自分の場合はこのおかげで合格できた。 339.1 生命…

中出哲, 嶋寺基『企業損害保険の理論と実務』成文堂

企業損害保険の理論と実務作者:中出 哲,嶋寺 基成文堂Amazon 企業損害保険の中でもプロパティとBI(本書内では「利益保険」)とライアビリティにフォーカスしたもの。企業保険に限っているのはユニークだと思ったけど,「理論と実務」というわりには「理論」…

ハワード・スティーヴン・フリードマン『命に〈価格〉をつけられるのか』慶應義塾大学出版会

命に〈価格〉をつけられるのか作者:ハワード・スティーヴン・フリードマン,Howard Steven Friedman慶應義塾大学出版会Amazon 私たちの多くは,常に自分の命に価格がつけられていることに気づかずに暮らしている。私たちの重要な決定の多くが,命の価値の計算…

伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』光文社(光文社新書)

目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)作者:伊藤 亜紗光文社Amazon はじめに,この本の存在を教えてくれた同僚YKに感謝。とっても面白かった。 分類的には「視覚障害者」にフォーカスした「社会福祉」の本ってことになるのかもしれないけど,…

手島直樹『経営者こそ投資家である:企業価値創造のためのキャピタル・アロケーション』日本経済新聞出版

経営者こそ投資家である 企業価値創造のためのキャピタル・アロケーション (日本経済新聞出版)作者:手島直樹日経BPAmazon 著者の語り口がうまくて,415ページもあるのにどんどん読み進められる。理論とケーススタディーと引用(バフェットのがよく目につくけ…

林泰成, ダニエル・ドーラン『プロの英語:金融・会計の最新キーワード事典』日経BP社

プロの英語 金融・会計の最新キーワード事典作者:林 泰成,ダニエル・ドーラン日経BPAmazon かれこれ10年以上前になるか,自分が外資系/金融業界への転職を切望していたときに,この本を使って勉強してた。「金融」がまだキラキラしてた時代ですね。 英語の…

テロ対策を考える会『[テロ対策]入門:遍在する危機への対処法』亜紀書房

テロ対策入門: 遍在する危機への対処法作者:テロ対策を考える会亜紀書房Amazon この手の「なんちゃらの会」が書いた包括的で概説的な入門書にありがちだけど,門外漢にとっては面白くない。 その中でも面白いと思えたのは, 宮坂直史も,テロリストの目的,…

オバタカズユキ『大学図鑑! 2022:有名大学83校のすべてがわかる!』ダイヤモンド社

大学図鑑!2022――有名大学83校のすべてがわかる!ダイヤモンド社Amazon さっき近所の図書館の新刊コーナーで見かけて,「うわー懐かしー,まだあったんだー」って感じ。最初にこの本が世に出たのが1999年というから,だいぶ前ですね。他のとは一線を画す内…

西野智彦『ドキュメント日銀漂流:試練と苦悩の四半世紀』岩波書店

ドキュメント 日銀漂流――試練と苦悩の四半世紀作者:西野 智彦岩波書店Amazon 著者紹介:1958年長崎県生まれ。慶應義塾大学卒業。時事通信社で編集局、TBSテレビで報道局に所属した。著書に「検証経済迷走」「検証経済暗雲」「平成金融史」など。 政治と官僚…

中野貴之『IFRS適用の知見:主要諸国と日本における強制適用・任意適用の分析』同文舘出版

IFRS適用の知見-主要諸国と日本における強制適用・任意適用の分析- (法政大学イノベーション・マネジメント研究センター叢書)作者:中野 貴之 編著同文舘出版(株)Amazon 海外主要諸国や日本でIFRSを実際に適用して何がわかったか? 気鋭の会計学研究者が分析…

井上章一『愛の空間:男と女はどこで結ばれてきたのか』角川ソフィア文庫

愛の空間 男と女はどこで結ばれてきたのか (角川ソフィア文庫)作者:井上 章一KADOKAWA/角川学芸出版Amazon サブタイトルの通り,「男と女はどこで結ばれてきたのか」,要するにセックスする場所の変遷をたどったもの。 かつては屋外でするのが自然だったとか…

アンドリュー・ロス・ソーキン『リーマン・ショック・コンフィデンシャル 下:倒れゆくウォール街の巨人』早川書房(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(下) 倒れゆくウォール街の巨人作者:アンドリュー・ロス・ソーキン早川書房Amazon 下巻で特に印象に残ったのは,ブリカス(イギリス政府及びバークレイズ,彼らの煮え切らなさで,リーマン破綻に向けた週末の奮闘が…

アンドリュー・ロス・ソーキン『リーマン・ショック・コンフィデンシャル 上:追いつめられた金融エリートたち』早川書房(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者:アンドリュー・ロス ソーキン早川書房Amazon 本書の核となるのは失敗の物語である。それは世界を屈服させ,資本主義の本質に疑問を投げかけた失敗だった。〔中略〕つまる…

バラク・オバマ『約束の地 下:大統領回顧録 1』集英社

約束の地 大統領回顧録 I 下作者:バラク・オバマ集英社Amazon オバマケアとかパリ協定とかギリシャ危機とかメキシコ湾原油流出とか中東問題とかビン・ラディン殺害とか,次から次へと難題に対処していくオバマの活劇といったところ。相変わらず緩急(ハード…

あずさ監査法人金融事業部『IFRS「新保険契約」:図解&徹底分析』中央経済社

図解&徹底分析 IFRS「新保険契約」〈改訂版〉中央経済社Amazon 仕事の関係で眺めてみた. 336.92

森功『地面師:他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』講談社

地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団作者:森功講談社Amazon 積水ハウスの件で興味を持って読んでみた. 積水ハウスの「海喜館」地面師事件、発端は社内政治と「保身 積水ハウス、クーデターの深層」(藤岡雅)が指摘 : 市況かぶ全力2階建 が,積水ハ…

佐道明広『自衛隊史:防衛政策の七〇年』筑摩書房(ちくま新書)

自衛隊史: 防衛政策の七〇年 (ちくま新書)作者:佐道 明広筑摩書房Amazon 教義の自衛隊史にとどまらず,日本の安全保障,日米関係(安保),本土と沖縄との関係,そして民主主義というものを俯瞰し,そしてそれらについて考えさせられるという,非常に骨太な…

中澤渉『日本の公教育:学力・コスト・民主主義』中央公論社(中公新書)

日本の公教育 - 学力・コスト・民主主義 (中公新書)作者:中澤 渉中央公論新社Amazon 内容的にちょっと肩透かし....むしろ「日本の公教育を検討・分析するためのフレームワーク」といったところで,概念的な話が多かった. 話としては,教育には正の外部性が…

細野豪志『東電福島原発事故自己調査報告:深層証言&福島復興提言 2011+10』徳間書店

東電福島原発事故 自己調査報告 深層証言&福島復興提言:2011+10作者:細野豪志発売日: 2021/02/27メディア: Kindle版 この本にいろいろとケチをつけるのは簡単で,それは編者解題で開沼博が述べているように,「それは結局,自分(細野豪志)の功績強調・…