Dribs and Drabs

ランダムな読書歴と音楽にまつわる備忘録

中枢神経:脳・脊髄の生理,心理学的生理学

神経細胞,大脳,大脳皮質,小脳,延髄,条件反射

中野珠実『顔に取り憑かれた脳』講談社(講談社現代新書)

帯にこの著者(美人)の顔写真が載っている時点で勝ちじゃないかな,この本。中身的にはそれほど個性的なものはないというか,テーマに沿って研究結果を紹介していくというかたち。 顔に取り憑かれた脳 (講談社現代新書 2731)作者:中野 珠実講談社Amazon は…

マルチェッロ・マッスィミーニ, ジュリオ・トノーニ『意識はいつ生まれるのか:脳の謎に挑む統合情報理論』亜紀書房

いろんな意味でユニーク。「中央の章を挟んで云々」はさておき,「医学生が実際に脳を触った」という実体験がベースにあってその事実に根ざしているのもそうだし,「意識を〇〇と定義して,実物の脳がその理論に合致してるかどうかを検証している」という点…

アントニオ・R・ダマシオ『デカルトの誤り:情動、理性、人間の脳』筑摩書房(ちくま学芸文庫)

デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳 (ちくま学芸文庫)作者:アントニオ・R・ダマシオ筑摩書房Amazon よく知られるフィネアス・ゲージの話――鉄道施設現場で事故が起き,鉄棒が前頭部を貫通,それによって性格と行動が一変した――の出どころ。いろんな本で目にし…

池谷裕二『記憶力を強くする : 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』講談社(ブルーバックス)

「記憶力を強くする」という,下手をするとカッパブックス的な内容になりそうなテーマに対して,理論と実践とをバランス良く記述している。 記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)作者:池谷裕二講談社Amazon 二つのことを…

池谷裕二『パパは脳研究者 : 子どもを育てる脳科学』クレヨンハウス

家の本棚にあったから前に買ってたんだろうけど,いつどこで買ったのか思い出せない。 パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学作者:池谷 裕二クレヨンハウスAmazon 子育てってこういう「発見する喜びに満ちた行為」だったんだよな,というのを思い出させてもら…

池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」:または,自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義』講談社(ブルーバックス)

著者自らがこの本(のもとになった高校生への講義)の特徴をこう語っている。 「脳のしくみの説明そのものよりも,「脳」を考えるプロセスに主眼を置いた」「脳が機能する意義とそれを支えるプロセスの意義。脳を今までとは違う視点で眺める……そのための姿勢…

池谷裕二『進化しすぎた脳:中高生と語る「大脳生理学」の最前線』講談社(ブルーバックス)

池谷裕二の著書は初めて読んだけど,面白くて一気に読み進めた。あとがき(「ブルーバックス版刊行に寄せて」)にあるように,池谷の「テンポのよさ,潔さ,自身と勢い」がある。 進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)作者:…