Dribs and Drabs

ランダムな読書歴と音楽にまつわる備忘録

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ベティ・エドワーズ『脳の右側で描け:決定版』河出書房新社

決定版 脳の右側で描け作者:ベティ・エドワーズ河出書房新社Amazon なにかの本の中で本書が紹介されていて,そこで受講者のレッスンを受ける前と受けた後の自画像が並べて掲載されていたんだけど,それがとにかく説得力があった。レッスンを受ける前のは本当…

A.R.ルリヤ『偉大な記憶力の物語:ある記憶術者の精神生活』岩波書店(岩波現代文庫)

偉大な記憶力の物語――ある記憶術者の精神生活 (岩波現代文庫)作者:A.R.ルリヤ岩波書店Amazon 面白いは面白いんだけど……「だから何?」という感覚はどこまでもついてまわる。 141.34 : 普通心理学.心理各論 偉大な記憶力の物語 : ある記憶術者の精神生活 (岩…

佐藤俊哉『宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ』岩波書店(岩波科学ライブラリー)

宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー)作者:佐藤 俊哉岩波書店Amazon Twitterでこの本の存在をたまたま知ったけど,非常に幸運だった。内容はコンパクトで例もシンプルでありながら,医療統計がどんなものかというエッセンスがしっかりと…

Martin Gardner『ガードナー傑作選集:ゲーム、パズル、マジックで知る娯楽数学の世界:楽しみながら知性の鍛錬』森北出版

楽しみながら知性の鍛錬 ガードナー傑作選集 - ゲーム,パズル,マジックで知る娯楽数学の世界作者:Martin Gardner森北出版Amazon 〈娯楽数学〉を謳うにはレベルが高いなと思うというか,これを〈娯楽〉として楽しめるだけの知性は自分にはありませんって話な…

イアン・ハッキング『数学はなぜ哲学の問題になるのか』森北出版

数学はなぜ哲学の問題になるのか作者:イアン・ハッキング森北出版Amazon ざっと眺めてみたけれど,自分にとってはどうでもいい本だった。訳者のひとりが〈訳者あとがき〉で,本書に対するいくつかの書評――「その評価は思ったほど芳しいものではない」と認め…

竹山美宏『定理のつくりかた』森北出版

定理のつくりかた作者:竹山 美宏森北出版Amazon 本書は高校生を対象にした公開講座の内容をもとにしているだけに,数学的な内容は初等幾何・初等整数論に留まっており,そういう意味では物足りなさがある。意欲的な高校生が大学入試に向けてしっかりとした記…

デイヴィッド・エプスタイン『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?:アスリートの科学』早川書房

スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?──アスリートの科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者:デイヴィッド エプスタイン早川書房Amazon 後半はタイトルから想像されるような話(ケニアに長距離ランナーが多いとか,ジャマイカにはスプリンターが多いとか)。…

谷本道哉 編著・石井直方 監修『スポーツ科学の教科書:強くなる・うまくなる近道』岩波書店(岩波ジュニア新書)

スポーツ科学の教科書――強くなる・うまくなる近道 (岩波ジュニア新書)作者:谷本 道哉岩波書店Amazon コンパクトでありながら,そしてジュニア新書でありながら,中身の詰まった本であった。内容は運動生理学・解剖機能学・スポーツバイオメカニクス・トレー…

デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ:クソどうでもいい仕事の理論』岩波書店

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論作者:デヴィッド グレーバー岩波書店Amazon 図書館で人気のようだったので借りてみたけど,これそんなに多くの人にハマる本か? この本自体がブルシットだとは言わないし,刺激的なタイトルはたしかにキャッチ…