Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

キリスト教.ユダヤ教

大貫隆『聖書の読み方』岩波書店(岩波新書)

聖書の読み方 (岩波新書)作者:大貫 隆岩波書店Amazon 〈聖書の読み方〉といいつつも〈聖書の読みにくさ〉に焦点を当てている,ユニークな本。著者の言葉を借りれば,他の本は〈聖書という電車に乗った人〉がその面白さを述べているのに対して,本書は〈聖書…

深井智朗『プロテスタンティズム:宗教改革から現代政治まで』中央公論新社(中公新書)

プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで (中公新書)作者:深井 智朗中央公論新社Amazon 本書を読むのは2回目だ。再び読もうと思ったのは,カート・アンダーセン『ファンタジーランド』*1の影響だと思う――そこではアメリカを創ったプロテスタントが…

E.P.サンダース『パウロ』教文館(コンパクト評伝シリーズ)

パウロ作者:E.P.サンダース教文館Amazon 岩波新書の『パウロ:十字架の使徒』を読んでいたおかげで,この本に何が書かれているかは分かるようになったが,それでもこの本が何を言いたいのかは分からなかった(内容が専門的で)。 著者E.P.サンダースは,「初…

青野太潮『パウロ:十字架の使徒』岩波書店(岩波新書)

パウロ 十字架の使徒 (岩波新書)作者:青野 太潮岩波書店Amazon なんでパウロについて読もうと思ったかというと,竹田青嗣『ニーチェ入門』に以下のような記述があったから。 ルサンチマンから発した「善悪」という「僧侶的評価様式」をはじめに作り出したの…

M. ヘンゲル『イエスとパウロの間』教文館(聖書の研究シリーズ)

イエスとパウロの間 (聖書の研究シリーズ)作者:マルティン ヘンゲル教文館Amazon 原初キリスト教をパウロがいかに世界宗教に広めたかってことを知りたくて手当たり次第に本を手に取ってみたけど,こいつは専門的すぎた…。 キリスト教は、なぜ瞬く間に世界的…

崔吉城『キリスト教とシャーマニズム:なぜ韓国にはクリスチャンが多いのか』筑摩書房(ちくま新書)

キリスト教とシャーマニズム ――なぜ韓国にはクリスチャンが多いのか (ちくま新書)作者:崔 吉城筑摩書房Amazon 「キリスト教が第一宗教である韓国では,近代以降,伝統的なシャーマニズムが形を変えてキリスト教伸張につながった。また,その独特な布教でも知…