Dribs and Drabs

The author hereby agrees to cover each and every topic that caught his attention.

[本]ルイス・ウォルパート, アリスン・リチャーズ 著, 青木薫, 近藤修 訳『科学者の熱い心 : その知られざる素顔』講談社ブルーバックス

これ,名著じゃん。

BBCの番組がもとになっているみたいだけど,さすがBBC。

[本]松岡亮二『教育格差 : 階層・地域・学歴』筑摩書房

Twitterだけ見てるとすごい流行ってるし大名著みたいに見えるんですけど,

教育格差 ──階層・地域・学歴 (ちくま新書)

教育格差 ──階層・地域・学歴 (ちくま新書)

  • 作者:松岡亮二
  • 発売日: 2019/07/26
  • メディア: Kindle版

まぁ確かに「教育格差」を生んでいる構造を丁寧・丹念に記述しているのはそうなんだけど,穿った見方をすれば「だからどうした」って感がなくもなく,そうじゃなくても「だからどうすべきか」ってとこにもっと力点をほしかった,というのは否めない。

[本]ジョージ・G・スピーロ, 青木薫 訳『ケプラー予想 : 四百年の難問が解けるまで』新潮社

「第12章 コンピューターとアルゴリズム」のあたりがいちばん面白かったかな。知らないことが多すぎる……。

[本]澤田晃宏『ルポ 技能実習生』筑摩書房

このテーマに特段の興味を持っていたわけではないけれど,買って読んでみた。

ルポ 技能実習生 (ちくま新書)

ルポ 技能実習生 (ちくま新書)

  • 作者:澤田晃宏
  • 発売日: 2020/05/15
  • メディア: Kindle版

このテーマにまつわる状況が冷静にバランス良くまとめられていた。最後に韓国の状況についてまとめられていたのも良かった。

あとがきにある著者の言葉がいい。

おそらく筆者は,いい加減な経歴で,ぎりぎり出版業界に潜り込んだ最後の世代だと思う。だからこそ,大卒正社員には見えないものを書こうと,できる限り低い位置から物事を眺めてきた。実際に低いのだから仕方はないが,それが物書きとしての自分の使命だと思っている。

応援したい。

[本]ロビン・ウィルソン, 茂木健一郎 訳『四色問題』新潮社

一松信の本*1と読み比べるために,読んでみた。そして,一松信の本より遥かに良い,という印象を得た(全体的に,一松信の本は「可もなく不可もなく」だし「よくまとまっている」けど,面白さはない)。

四色問題 (新潮文庫)

四色問題 (新潮文庫)

  • メビウスが幾何学の講義中に出した宿題「五人の王子の問題」が登場している。これが何か,一気に確信に迫るもののように思える。
  • オイラーの公式(F - E + V = 2)から帰結される数え上げの公式は美しい。
  • 竹内薫の「解説」,いらね(というか,僕は竹内薫の文体・口調とは相性が悪いようだ)。