Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

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ウンベルト・エコ『論文作法:調査・研究・執筆の技術と手順』而立書房

論文作法─調査・研究・執筆の技術と手順─ (教養諸学シリーズ)作者:ウンベルト エーコ而立書房Amazon 非常にユニークな――ウンベルト・エコならではという意味で――「論文の書き方」の指南書である。 ユニークなのは3点あって,ひとつはストーリーのように読め…

藤沢晃治『「分かりやすい説明」の技術:最強のプレゼンテーション15のルール』講談社(ブルーバックス)

「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール (ブルーバックス)作者:藤沢 晃治講談社Amazon 同じ著者による『「分かりやすい表現」の技術』の方が「不特定多数の人に正しく意図を伝える表現の技術」だったとすれば,この『「分かりやすい…

木下是雄『理科系の作文技術』中央公論社(中公新書)

理科系の作文技術(リフロー版) (中公新書)作者:木下是雄中央公論新社Amazon 橋爪大三郎『正しい本の読み方』の中で紹介されていたやつ *1。著者はロゲルギストの中の人のひとり。ロゲルギストの本はいまいちだと思ったけど *2,この本は面白い。 本書で「…

酒井聡樹『これから論文を書く若者のために』共立出版

これから論文を書く若者のために 究極の大改訂版作者:酒井 聡樹共立出版Amazon 癖が強い本ではある(詳細は後述)が,これほど懇切丁寧に論文の書き方を指導してくれる本もないであろう。自分が「これから論文を書く若者」であったら,この本を手元に置いて…

ポール・J・シルヴィア『できる研究者の論文生産術:どうすれば「たくさん」書けるのか』講談社

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)作者:ポール.J・シルヴィア講談社サイエンティフィクAmazon 原題は『How to Write a Lot』とシンプルなのになんでこんな邦題になるのかと思うのだけど,「たくさん」書く方法につ…

研究社辞書編集部, トム・ガリー『研究社 英語の数量表現辞典』研究社

研究社 英語の数量表現辞典作者:研究社辞書編集部研究社Amazon 数字を扱う仕事をしててたまに困るのが「2の3乗」とか「AのBに対する割合」とかいうのを英語でいうときで,そういうのってそういえば学校英語ではちゃんと習った記憶がない(いや,覚えていない…

田中利光『ラテン語初歩』岩波書店

ラテン語初歩 改訂版作者:田中 利光岩波書店Amazon 「ラテン語をかじってみたいなー」とずっと思っていたけど,なんとこの本が自宅の本棚にありましたわ。これがベストな本かどうかはわからないけど(「初歩」であるけど本格的なかほりがプンプンする),と…

チョ・ヒチョル『本気で学ぶ韓国語:発音・会話・文法の力を基礎から積み上げる』ベレ出版

本気で学ぶ韓国語(CDなしバージョン)作者:チョ・ヒチョルベレ出版Amazon すごくいい。タイトルに偽りなしで,まさに「本気で学ぶ」としたら,この本がベストなように思う。 というのを前提で,難癖というか疑問というかを書いてみるんだけど,初学者が独学…

Michael Swan『Practical English Usage』Oxford University Press

Practical English Usage, 4th edition: (Paperback with online access): Michael Swan's guide to problems in English作者:Swan, MichaelOxford University Press, USAAmazon 英文科出身の同僚がこの本の存在を知ってたので,その界隈じゃ有名な本なんだ…

椎名美智『「させていただく」の語用論:人はなぜ使いたくなるのか』ひつじ書房

「させていただく」の語用論—人はなぜ使いたくなるのか作者:椎名美智ひつじ書房Amazon 軽い気持ちで手を出してみたら,ゲップが出るぐらい本気の研究書だった. この本のエッセンスは以下の記事で十分掴み取れると思うんだけど, 氾濫する「させていただきま…

牧野成一『日本語を翻訳するということ:失われるもの、残るもの』中央公論社(中公新書)

日本語を翻訳するということ - 失われるもの、残るもの (中公新書)作者:牧野 成一中央公論新社Amazon 「翻訳論」というよりは「翻訳をすることから見えてくる日本語論」で(だからNDCも810〔日本語〕になってる),そういう意味では書名通りなんだけど,ちょ…

金両基『ハングルの世界』中央公論社(中公新書)

ハングルの世界 (中公新書 (742))作者:金 両基中央公論社Amazon なんかめっちゃ期待はずれだな,この本. 前半は「ハングルの楽しい学び方」,後半は「その歴史をめぐって」なんだけど,特に前半の「学び方」,要するに自分語りで,自分のまわりの個人的な経…

有元美津世『英語で意見を通すための論理トレーニング : ビジネスで使える』ジャパンタイムズ

英語で意見を通すための論理トレーニング作者:有元 美津世ジャパンタイムズAmazon かれこれ十数年前,転職してこれから仕事で英語を使うぞっていうときに買った,と思う.たまに読み返しては,自分の「英語脳」が鈍っていないかを確かめている. 837.8

中原道喜『誤訳の構造』聖文新社

たまたま家にあったので… 誤訳の構造作者:中原 道喜聖文新社Amazon 誤訳の「構造」とはいうものの,誤訳に至る道が構造化されて提示されているわけではなく,単に誤訳の事例をカテゴリーごと(名詞,動詞,前置詞など)に紹介しているだけである。 どうせだ…

島崎貴則『新ゼロからスタートフランス語 文法編:だれにでもわかる文法と発音の基本ルール』Jリサーチ出版

最近ヒマだし,昔習ったフランス語を再度勉強しようかと思っていて,何がいいかなと漁っているんだけど, 新ゼロからスタートフランス語 文法編作者:島崎 貴則Jリサーチ出版Amazon これ,「アテネ・フランセ責任編集」っていうのが,やっぱり信頼感をぐっと…

メアリアン・ウルフ『プルーストとイカ:読書は脳をどのように変えるのか?』インターシフト

「プルースト」という名前,あるいは「プルーストとイカ」という数奇な組み合わせに惹かれて手にとってみたけど, プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?作者:メアリアン・ウルフインターシフトAmazon 思ってたのと全然違ってた。(何を思ってた…

マーク・ピーターセン『日本人の英語』岩波書店(岩波新書)

何度も読んでいるけど,何度読んでも新たに学べる。というか,読んだ内容を忘れていってるだけなんだけど。 日本人の英語 (岩波新書)作者:マーク・ピーターセン岩波書店Amazon でもほんと,この本を読んでいるときは,自分が話したり書いたりする英語も少し…

小林標『ラテン語の世界:ローマが残した無限の遺産』中央公論社(中公新書)

最初の数ページ読んだけど,名著の予感しかしない。なぜイギリス王室については「royal」という形容詞だけど,日本の皇室については「imperial」であるべきかという話から,ローマ帝国の王政忌避と共和制についての話とか。ラテン語の世界―ローマが残した無…

正高信男『0歳児がことばを獲得するとき:行動学からのアプローチ』中央公論社(中公新書)

0歳児がことばを獲得するとき―行動学からのアプローチ (中公新書) 作者: 正高信男 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1993/06/01 メディア: 新書 クリック: 1回 この商品を含むブログ (11件) を見る 子供を育てる親として,もうすぐ新たに子供を向かい入…

一松信『暗号の数理:作り方と解読の原理』講談社(ブルーバックス)

暗号の数理といえば,なんとなく知っているのは「公開鍵と秘密鍵,素数と素因数分解」という程度なんですが,この本はサブタイトルにある通り「作り方と解読の原理」をちょっと踏み込んで(「P問題とNP問題」「フェルマーの小定理」などを持ち出して)解説し…