言語 Language
白井恭弘の本を2冊読んだあとなので,同じSLAついてだけど新鮮に感じる部分あり。「L2」みたいな言葉も覚えたので,良しとする。ただ本書はL2として日本語を学ぶことが想定されているというか,そういう人たちに教える人たちを想定して書かれれているので,…
付録として〈コツ〉がまとめられているのが有益。内容は同じ著者の岩波新書と同じなので,新書を読んだ人がこちらを読む必要性は,限りなく薄い。 外国語学習に成功する人,しない人-第二言語習得論への招待 (岩波科学ライブラリー)作者:白井 恭弘岩波書店A…
〈リハーサル〉でも十分に効果があるっていうのは,実体験に照らし合わせても納得感あるな。自分がはじめて英語で面接を受けるってなったとき,直前にいろいろ想定して回答を考えていたけれど,そのときはじめて夢の中で英語喋ってたもんな……。 外国語学習の…
ベトナム語のしくみ《新版》 (言葉のしくみ)作者:田原 洋樹白水社Amazon i 1章 文字と発音のしくみ ベトナム語はおおよそローマ字どおりに読みます。といっても,[キアラ サイゴン]と日本語の発音で読んでも通じないでしょう。というのも,ベトナム語では…
モンゴル語のしくみ《新版》作者:温品 廉三白水社Amazon i 1章 文字と発音のしくみ モンゴル語のアルファベットには,ロシア語と同じキリル文字が使われています。ローマ字と同じ形のものもあれば,そうでないものもあります。 Өの文字はоの真ん中に横線が入…
語順は日本語に似ているようなところもあり,でも動詞の活用をみるとやっぱり欧州系の言語だなと思うところもあり。 ハンガリー語のしくみ《新版》作者:大島 一白水社Amazon i では,本当にハンガリー語は日本語と似ているのでしょうか。確かに,英語よりは…
バスク語のしくみ《新版》作者:吉田 浩美白水社Amazon i 皆さんはバスク語に対してどんなイメージを抱いていらっしゃるでしょうか。「西ヨーロッパの片隅でフランス語とスペイン語という大言語に挟まれて細々と生きている少数民族語」,「欧州にありながらそ…
非ヨーロッパ系の言語になると興味をなくす自分がいることに気づいた。 フィリピノ語のしくみ《新版》作者:下平英輝白水社Amazon i 1章 文字と発音のしくみ フィリピノ語は,基本的にローマ字読みで大丈夫です。それに母音はa,e,i,o,uの5つで,日本語の…
トルコ語のしくみ《新版》作者:吉村大樹白水社Amazon i 1章 文字と発音のしくみ Zaman sana uymazsa, sen zamana uy./これはトルコ語の格言の一つで,「時がお前に合わぬなら,お前が時に合わせよ」,つまり物事にはタイミングや状況がよくない時があるけれ…
デンマーク語のしくみ《新版》作者:鈴木 雅子白水社Amazon i 1章 文字と発音のしくみ デンマーク語の発音で唯一練習を必要とするであろう音がrの発音です。ただし,英語のrや巻き舌のrとはまた異なります。そして,この厄介なrの発音はrの後ろに母音がくっつ…
ノルウェー語のしくみ《新版》作者:青木順子白水社Amazon スウェーデン語とほんと似てるね……。 i 読者層をかなり限定しているように見える本書ですが,レベルは「入門書の前段階」の内容です。語学書というよりも,ノルウェー語を観光するための「ガイドブッ…
ゲルマン諸語の一部だから,言語としては目新しいものはあまりないのだけれど,日本とオランダとの関係とか,オランダという国としての魅力とか歴史的なものとか,そういう周辺情報も含めて面白く読ませてくれる。この「しくみ」シリーズ,だいたいのフォー…
クロアチア語自体には馴染みがないけれど,言語としてはエキゾチックなところはないんじゃないか。良くも悪くも。旅行ガイドなノリで書かれている本書だけど,そのノリにいまいちついていけない――というか,空回りしている箇所が散見される。 図書館に旧版し…
なんだろう,中国語っていちばんやらなきゃいけない言語のひとつなはずなのに,やる気が出ないのはなぜだろう…。同じ漢字だしラクかもと思ってたけど,同じ漢字だからこそ誤解が起きやすそうだし,簡体字はちゃんと手で書いて覚えなきゃいけなそうだな。 中…
この〈しくみ〉シリーズ,読み終わったあとはその言語をやりたい気持ちが多かれ少なかれ出てくるのだけど,インドネシア語はそれがなかった……すまない……。 インドネシア語のしくみ《新版》作者:降幡正志白水社Amazon i 1章 文字と発音のしくみ インドネシア…
Duolingoばっかりやってると文法の知識があやふやでなんとなくで覚えちゃうんだけど,これ読んだらある程度知識が整理できて良かった。 イタリア語のしくみ《新版》作者:野里 紳一郎白水社Amazon i 1章 文字と発音のしくみ このgliの音は,イタリア語として…
動詞の活用の〇〇型とかちゃんと読むの避けていたんだけど,この本を読んだら丁寧語の作り方とか活用全般についてよく分かった……というか,ちゃんと分かりたいなという気分になってきた。 韓国語のしくみ《新版》作者:増田忠幸白水社Amazon i 1章 文字と発音…
この『英語のしくみ』についても――『日本語のしくみ』と同じく――「よく知ってる言語について改めて読む意味あるのか?」って,読む前には思ってた。けど,読んでみたらなんとまぁ,面白い。新たに知ったこと,理解があやふやだったことが再確認できたことな…
この〈しくみ〉シリーズも全部読もうと決めたし〈日本語〉もとりあえず読んでみるか……それにしても外国語と同じフレームワークで日本語について書かなきゃいけない著者も気の毒だな……と思って手に取った本書,とにかく面白い! 日本語話者がなんとなく使いこ…
そこそこ知っている言語だと,さらっと眺めるだけになってしまう。 フランス語のしくみ《新版》作者:佐藤康白水社Amazon i 1章 文字と発音のしくみ (語尾の子音)このようにc,f,l,r は発音されることが多いと考えてください。 「デニム」という生地の名…
文法性がないっていうだけで簡単に思える。エキゾチックなフィンランド語,ちょっとやってみたくなってきた…。 フィンランド語のしくみ《新版》 (言葉のしくみ)作者:吉田 欣吾白水社Amazon i フィンランド語はお隣のスウェーデン語やロシア語とも,あるいは…
単語とか文法とかスウェーデン語に似てるとこあるなぁと思った。同じゲルマン語だからそりゃそうなんだろうけど。ということでドイツ語がぐっと身近に感じられた。 ドイツ語のしくみ《新版》作者:清野智昭白水社Amazon i ドイツ語について,みなさんはどのよ…
ラテン語のしくみ (言葉のしくみ)作者:小倉 博行白水社Amazon i この本には,普通の語学書のような文法表がありません。また「これをクリアしなければ次の章に進めない」といったこともありません。むしろそれとは反対に,どんどん先へ先へと読み進めていっ…
スペイン語のしくみ《新版》作者:岡本信照白水社Amazon i 1章 文字と発音のしくみ スペイン語は「ローマ字読み」が基本です。しかも,母音はア,イ,ウ,エ,オの5個だけです。だから,日本語話者にはとても発音しやすい言語です。 スペイン語の発音で大事な…
やっぱり言葉の裏にある文化に厚みがあると,その言語についての文章にも自然に厚みが出る。無理に面白い文章を書こうとはしていないのに,自然に面白い。それが本書。 あと,古典ギリシア語と現代ギリシア語との違いを知りたくて,同僚のギリシア人に質問し…
このしくみシリーズ,著者の軽い語り口が特徴のひとつだし,そこに個性が出て面白いのだが,このポルトガル語の著者はその部分があまり面白くない……。ロシア語とかチェコ語みたいなエキゾチックな言語なら余談もいろいろ書けそうだけれど,ポルトガル語だと…
なるほどチェコ語が複雑なことがよく分かった。しかし自分としてはなんとしてもものにしたい。 チェコ語のしくみ《新版》作者:金指久美子白水社Amazon i 1章 文字と発音のしくみ チェコ語はロシア語と親戚関係にある言語です。ロシア語がキリル文字を用いて…
ロシア語のしくみ《新版》 (言葉のしくみ)作者:黒田 龍之助白水社Amazon この本は『ロシア語のしくみ』です。ロシア語は多くの人が「なんとなく難しそうだ」と言じている言語です。でもどこがどう難しいのか,説明できる人はあまりいません。本当はどうなん…
『世界の言語入門』で紹介されていた本をさっそく読んでみる。そして,近所の図書館にはこの『〇〇語のしくみ』シリーズが豊富にあったのが,嬉しい誤算。 で,このシリーズ。「その言語がどんな感じなのかとりあえず知りたい」という――僕のような――人間には…
少しクセのある文章(というか人柄)だとは思うのだが、とにかく読んでいて楽しい。言語によって濃淡はあるものの、いろんな体験をされているところが驚愕に値する。そしてなにより、言語――言語一般というよりは個別の言語――に対する素直な感情が溢れ出てい…