Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

保険理論.保険数学.アクチュアリー

山内恒人『生命保険数学の基礎:アクチュアリー数学入門』東京大学出版会

生命保険数学の基礎 第3版: アクチュアリー数学入門作者:恒人, 山内東京大学出版会Amazon アクチュアリー試験に向けて生保数理を勉強するならこれだよね……って今は他にもいいのが出てるかもしれないけれど,自分の場合はこのおかげで合格できた。 339.1 生命…

生命表が l_x = 100000 から始まるわけ

実際の理由はわかりませんが。 Life Contingency の本を読んでいてふと思ったんですが,USとかUKの場合,Sum Insured が100,000ドル/ポンド(日本円だと1千万)という桁になるので,生命表が l_x = 100000 から始まっていると計算がしやすいなぁと。 サリー…

金融庁における職員の募集(ちょっと前の話)

今年の6月28日付で金融庁のサイトにこんな募集が掲載されて,いつのまにかなくなっていたけれど,果たしてどんな人が採用されたのでしょう。 平成28年6月28日募集番号(28総02) 職員の募集 職種 金融庁における国際関連業務に従事する職員(課長補佐級/係…

Paul Embrechts "Risk Management: Then, Now and Tomorrow":第5世代のアクチュアリーとは

日本アクチュアリー会「平成28年度第4回例会」の資料だそうでして…… Paul Embrechts "Risk Management: Then, Now and Tomorrow"http://www.actuaries.jp/lib/meeting/reikai28-4-siryo.pdf バンキング・インダストリーを含めてのファイナンシャル・リスク・…

アクチュアリーとデータサイエンス - The CAS Institute の発足を今さら知った

CAS の "Future Fellow" というブログの最新エントリーは,アクチュアリーとデータサイエンス(あるいはデータサイエンティスト)との関係に触れる,ちょっと興味深いものでありますが,その中で「The CAS recently announced a partnership with The Instit…

メモ "R in Insurance 2016 Programme"

出席してみようと思っていますが,ひとまずメモ。 R in Insurance conference at Cass Business School in London, 11 July 2016http://www.r-bloggers.com/r-in-insurance-2016-programme/ Agenda [09:00 - 10:00] Keynote 1: (New) Challenges in Actuaria…

CASのPresidentが語る,SOAとの関係性

2013年にミネアポリスで開催された CAS の annual meeting に出席したとき,breakout session のなかで CAS の運営側とメンバーであるアクチュアリーたちとのあいだで試験制度に関するディスカッションが行なわれていたのがとても印象的でした。たぶん日本に…

南アフリカのアクチュアリー会正会員は,2015年現在で1091人

IAA SEPTEMBER 2015 NEWSLETTERhttp://www.actuaries.org/LIBRARY/Newsletters/2015_September.pdf CERA保有者は42人だとか。 生保・年金部門で51%,13%がショートターム(損保)分野に関わる。 南アフリカの人口は2015年推定で約55mnですよ(ソース)。

[論文]ETH "The Loss Given Default in Credit Insurance: Summary"

ETH "The Loss Given Default in Credit Insurance: Summary"http://www.cs-pml.org/images/document/CS-PML-Summary-2008-09-23.pdf (Abstract)The present PML study investigates the loss given default (LGD) in the trade credit insurance market for…

CAS (Casualty Actuarial Society) Admission Process

http://www.casact.org/admissions/process/ CASのAssociateになるには,以下の要件を満たす必要がある。 Validation by Educational Experience (VEE) VEE-Corporate Finance VEE-Economics SOAでもVEEはあるけれど,CASのAssociateとしては以上のふたつ(A…

USのアクチュアリー試験の概要を知るならこれで十分|Willyの脳内日記 "米国アクチュアリーについて"

「アメリカ在住の駆け出し大学教員による留学・研究・生活情報、日米社会の考察」と謳っていらっしゃるブログ「Willyの脳内日記」に,「米国アクチュアリーについて」と題したエントリーが掲載されました。 「去る冬学期にアクチュアリー関連の講義を受け持…

SOAのウェブサイトが 2015 Communicator Award of Excellence を受賞|SOA

だそうでございまして ……。 2014年12月にリニューアルされましたが,確かに新しいSOAのサイトはナビゲーションが分かりやすく,かついわゆる「レスポンシブ」な作りっていうんでしたっけ,ブラウザの横幅に応じて表示が動的に変化するという作りになりました…

SOAで生保数理に相当する Exam MLC (Models for Life Contingencies) を受験しました|その内容と感想など

こんど何の試験を受けるのかって同僚に訊かれて,「Life Contingenciesだよ」って答えると,だいたい薄ら笑いを浮かべられて「あーご愁傷さま」みたいな表情をされるんですが,それはひとえにみんな損保が専門だからであって,私は日本の試験で生保数理を受…

アクチュアリーの給与マトリックス|DW SIMPSON

分野別(Casualty, Health, Life, Pension)× 年数別 × 合格した試験科目数別のマトリックスになっています。たぶん単位は USD thousands。 http://www.dwsimpson.com/2014_Actuarial_Salary_Survey.pdf なので例えば「損保アクチュアリーで経験が3-5 yrsでA…

IFoAの Mutual Recognition について|IAJ, SOA, CAS などとの資格の相互認定制度

IFoAのMutual Recognition IFoA(Institute and Faculty of Actuaries,イギリスのアクチュアリー会)の Mutual Recognition制度について調べています。「Mutual Recognition」とは日本語に訳すなら「(資格の)相互認識」で,例えば「日本のアクチュアリー…

「損害保険会社の保険計理人の実務基準」の改正|IAJ

「損害保険会社の保険計理人の実務基準」の改正について|日本アクチュアリー会http://www.actuaries.jp/info/Z20140325-2.html 日本アクチュアリー会では、公益社団法人への移行に伴う保険業法施行規則の改正への対応等のため、「損害保険会社の保険計理人…

SOAでCERAを目指した方がラクなんじゃないか?という話

CERAとは CERAとは,下のリンク先にある通り,「アクチュアリーによる最も包括的でグローバルなエンタープライズ・リスクマネジメント(ERM)の資格称号」です。アクチュアリーの守備範囲が,伝統的な「pricing actuary(適切な保険料率を計算するアクチュア…

SOA の Exam MLC がはるかに難しくなっていた(ことに気付いた)

昨日,Exam MFE(Models for Financial Economics)を受験・合格して,次の狙いをMLC(Models for Life Contingencies)にしようかC(Construction and Evaluation of Actuarial Models)にしようか考えていろいろ探っていたところ,こんな事実を知ってしま…

[論文]"Reinsurance Credit Risk: A Market-Consistent Paradigm for Quantifying the Cost of Risk"

Neil Bodoff "Reinsurance Credit Risk: A Market-Consistent Paradigm for Quantifying the Cost of Risk"http://www.variancejournal.org/issues/07-01/11.pdf ABSTRCT: Property-casualty insurance companies tend to by reinsurance; when they do, the…

[論文]"An Integrated Dynamic Financial Analysis and Decision Support System For a Property Catastrophe Reinsurer"

Stephen P. Lowe, James N. Stanard "An Integrated Dynamic Financial Analysis and Decision Support System For a Property Catastrophe Reinsurer"http://www.actuaries.org/LIBRARY/ASTIN/vol27no2/339.pdf ABSTRACT: This paper describes the dynamic…