Dribs and Drabs

ランダムな読書歴と音楽にまつわる備忘録

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

川辺謙一『図解・首都高速の科学:建設技術から渋滞判定のしくみまで』講談社(ブルーバックス)

図解 首都高速の科学 建設技術から渋滞判定のしくみまで (ブルーバックス)作者:川辺謙一講談社Amazon まー面白かった,この本。こういうジャンクションのイラストをずっと見ていられるような人であれば,間違いなく楽しめると思います。 この本からの引用で…

スコット・K・パワーズ『パワーズ運動生理学:体力と競技力向上のための理論と応用』メディカル・サイエンス・インターナショナル

パワーズ運動生理学 体力と競技力向上のための理論と応用メディカル・サイエンス・インターナショナルAmazon 例の豪華客船のコロナの件で一躍名を知られるようになった岩田先生。彼のブログでこの本の存在を知った。 パワーズ運動生理学。やはり教科書は大事…

青山元男『クルマのメカニズム大全』ナツメ社

カラー徹底図解 クルマのメカニズム大全作者:青山 元男発売日: 2019/03/13メディア: 単行本(ソフトカバー) 確かにこれ「大全」で,クルマのメカニズムについて一通りカバーされているし,類書に比べて装丁も良いと思う。 537.1

トビアス・J・モスコウィッツ『オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く:今日も地元チームが勝つホントの理由』ダイヤモンド社

オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く作者:トビアス・J・モスコウィッツ,L・ジョン・ワーサイムダイヤモンド社Amazon 興味深い話はいくつかあるものの, 話題はアメリカっぽいの(NFLとか)に偏りすぎで(それはしょうがないんだけど), 固有名…

横尾宣政『野村證券第2事業法人部』講談社(講談社+α文庫)

野村證券第2事業法人部 (講談社+α文庫)作者:横尾 宣政講談社Amazon サブタイトルをつけるなら,「それでもボクはやってない」。 もっとも活気があった1980年代の野村證券。トップセールスマンとして走り続け、「オリンパス巨額粉飾事件」で逮捕された著者が…

野間幹晴『退職給付に係る負債と企業行動:内部負債の実証分析』中央経済社

いつもの図書館に行ったらたまたま目に入って…。 退職給付に係る負債と企業行動作者:野間幹晴中央経済社Amazon 退職給付に係る負債が企業行動に与えるさまざまな影響とは。退職給付に係る負債の観点から日本企業がリスク回避的あるいは保守的であることを実…

東短リサーチ株式会社『東京マネー・マーケット』有斐閣選書

以前誰かが勧めてて,ようやく手にしてみた。 東京マネー・マーケット 第8版 (有斐閣選書)発売日: 2019/11/22メディア: 単行本(ソフトカバー) ある意味『現代の金融政策:理論と実際』と表裏をなす本で,東京のマネー・マーケットの現場の具体例や詳細がよ…

齋藤昭彦『症状から治療点をさぐるトリガーポイント:運動・からだ図解』マイナビ出版

運動・からだ図解 症状から治療点をさぐる トリガーポイントマイナビ出版Amazon 体全体のトリガーポイントをきれいなイラストで図示してくれるのは有り難いんだが,自分でやるには限界があるな。 とりあえず,「圧迫する指先は身体部位の表面に対して垂直」…

レマルク『西部戦線異状なし』新潮社(新潮文庫)

『春の祭典』の中で言及されていたので…。 モードリス・エクスタインズ『春の祭典:第一次世界大戦とモダン・エイジの誕生』みすず書房 - Dribs and Drabs 西部戦線異状なし (新潮文庫)作者:レマルク新潮社Amazon たしかにのっけからメシとクソの話で,そこ…

スティーヴン・ベイカー『IBM奇跡の“ワトソン”プロジェクト:人工知能はクイズ王の夢をみる』 早川書房

IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみる作者:スティーヴン・ベイカー早川書房Amazon この本を読む前にこの動画を見ておいた方がいいと思うんだけど, www.youtube.com 確かにこのクイズ番組の形式の一筋縄ではいかない感じ,これを…

ネイト・シルバー『シグナル&ノイズ:天才データアナリストの「予測学」』日経BP社

これまたなんともダサいサブタイトルにしたもんだが(もともとは「why so many predictions fail but some don't」),めっちゃ示唆的。もっと早く読むべきだった。 シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」作者:ネイト・シルバー発売日: 2013/11/…

Le Sacre du printemps / The Rite of Spring - Ballets Russes

youtu.be 初演100周年を記念したニジンスキー版の復刻。なんだとしたら,観客も途中で退席するとかステージに物を投げ込むとかして,雰囲気を再現しないといけないよな。なに観客だけ高みの見物しとんねん。 さいてん~。

蟹瀬智弘『NDCへの招待:図書分類の技術と実践』樹村房

このブログのカテゴリーもNDC(日本十進分類法)を参考にしているので,ここらでNDCについてちゃんと知っておこうと思ったんですよね。 NDCへの招待 -図書分類の技術と実践-作者:蟹瀬 智弘発売日: 2015/06/09メディア: 単行本(ソフトカバー) んで読んで…

松崎隆司『ロッテを創った男 重光武雄論』ダイヤモンド社

たまったまこの本の存在を知って,表紙を見て名著の予感しかしなかったんだけど,その予感は的中した。 ロッテを創った男 重光武雄論作者:松崎 隆司発売日: 2020/11/25メディア: Kindle版 いや,ロッテの創業者である重光武雄については何も知らなかったけど…

Clubhouseについてひとこと言っておくか

ここにきてオンラインでのリアルタイムの音声によるコミュニケーションがホットになるとは,マクルーハンもびっくりであろう(適当)。 すげー乱暴にいえば「またバカから時間を奪うためのツールができたな」としか思わないんだけど,もうちょっと丁寧にいえ…

中原道喜『誤訳の構造』聖文新社

たまたま家にあったので… 誤訳の構造作者:中原 道喜聖文新社Amazon 誤訳の「構造」とはいうものの,誤訳に至る道が構造化されて提示されているわけではなく,単に誤訳の事例をカテゴリーごと(名詞,動詞,前置詞など)に紹介しているだけである。 どうせだ…

スイス政府『民間防衛:あらゆる危険から身を守る』原書房

Bookishなら必ずその存在を知っているであろうこの本。ようやく手にとってみた。 民間防衛ーあらゆる危険から身をまもる原書房Amazon 思っていたのとちょっと違っていたというか,最初は結構なページを割いて「精神論」を語っていて,たとえば われわれは,…

伊東順子『韓国 現地からの報告:セウォル号事件から文在寅政権まで』筑摩書房(ちくま新書)

韓国 現地からの報告 (ちくま新書)作者:伊東 順子筑摩書房Amazon 面白くて一気に読んでしまった。 本当にタイトル通りで「韓国,現地からの報告」だし,それがカバーするのは「セウォル号事件から文在寅政権」までの時期(つまりはここ6-7年)だし。 何が面…

島崎貴則『新ゼロからスタートフランス語 文法編:だれにでもわかる文法と発音の基本ルール』Jリサーチ出版

最近ヒマだし,昔習ったフランス語を再度勉強しようかと思っていて,何がいいかなと漁っているんだけど, 新ゼロからスタートフランス語 文法編作者:島崎 貴則Jリサーチ出版Amazon これ,「アテネ・フランセ責任編集」っていうのが,やっぱり信頼感をぐっと…

深尾京司『世界経済史から見た日本の成長と停滞:1868-2018』岩波書店

何を思ったか妻が買ってた(知人に勧められたらしい)。 世界経済史から見た日本の成長と停滞――1868-2018 (一橋大学経済研究叢書 67)作者:深尾 京司岩波書店Amazon 著者が「はしがき」で述べるように,「本書の目的は,このような日本の経済発展を,長期的な…

旦部幸博『コーヒーの科学:「おいしさ」はどこで生まれるのか』講談社(ブルーバックス)

これまた「これぞブルーバックス」という内容だった。奥が深すぎて,自分ちで淹れようとは思わない……(エスプレッソマシンを除く)。 コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス)作者:旦部幸博講談社Amazon 内容紹介: コーヒーの独…

佐藤成美『「おいしさ」の科学:素材の秘密・味わいを生み出す技術』講談社(ブルーバックス)

「おいしさ」の科学 素材の秘密・味わいを生み出す技術 (ブルーバックス)作者:佐藤 成美講談社Amazon コンパクトながらも,まさに“「おいしさ」の科学”にまつわるネタが網羅されており,これぞブルーバックス!という感じ。 内容紹介 焼き色がつくと、なぜお…

メアリアン・ウルフ『プルーストとイカ:読書は脳をどのように変えるのか?』インターシフト

「プルースト」という名前,あるいは「プルーストとイカ」という数奇な組み合わせに惹かれて手にとってみたけど, プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?作者:メアリアン・ウルフインターシフトAmazon 思ってたのと全然違ってた。(何を思ってた…

田澤耕『物語 カタルーニャの歴史:知られざる地中海帝国の興亡』中央公論社(中公新書)

上司がカタルーニャ人だからこの本を手にとってみたのだけど…… 物語 カタルーニャの歴史 増補版-知られざる地中海帝国の興亡 (中公新書)作者:田澤 耕中央公論新社Amazon 著者いわく「(カタルーニャの)中世は,まさに劇場さながらの面白さ」でありながら,…

デイヴィッド・ライアン『監視文化の誕生:社会に監視される時代から、ひとびとが進んで監視する時代へ』青土社

どこでこの本の存在を知ったんだっけ? そもそも自分は「監視」なんかに興味あったんだっけ? 監視文化の誕生 社会に監視される時代から、ひとびとが進んで監視する時代へ作者:デイヴィッド・ライアン青土社Amazon しかし「監視文化」を考える際に,『一九八…

山口慎太郎『「家族の幸せ」の経済学:データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実』光文社(光文社新書)

「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)作者:山口 慎太郎光文社Amazon 第41回サントリー学芸賞受賞作。 第41回サントリー学芸賞決定 - Dribs and Drabs なんだけど,著者が中で何度も強調しているように,当たり…