Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

レマルク『西部戦線異状なし』新潮社(新潮文庫)

『春の祭典』の中で言及されていたので…。

たしかにのっけからメシとクソの話で,そこに死傷した仲間たちの話が何の感情もなく同等に挟まれていくの,「異質な戦争(文学)」なのかもしれない。

この書は訴えでもなければ,告白でもないつもりだ。
ただ砲弾は逃れても,なお戦争によって破壊された,
ある時代を報告する試みにすぎないだろう。

いま読んで面白かっていうと,またそれは別の話なんだけど。

943.7