Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

物理学 Physics

ジャック・チャロナー『ATOM:世界で一番美しい原子事典』SBクリエイティブ

ATOM 世界で一番美しい原子事典作者:ジャック・チャロナーSBクリエイティブAmazon たしかにビジュアルがふんだんに使われてはいるけれど,〈世界で一番美しい〉は言いすぎじゃない? というか,本のタイトルには景表法が適用されないんですね。 429.1 ATOM :…

大栗博司『強い力と弱い力:ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く』幻冬舎(幻冬舎新書)

強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く (幻冬舎新書)作者:大栗博司幻冬舎Amazon 『重力とは何か』はいまいちピンとこなかったけど,こっちは面白く読めた。自分にとって知らない話が多いからかもしれない。 ヒッグス粒子の意義を理解するには…

大栗博司『重力とは何か:アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』幻冬舎(幻冬舎新書)

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)作者:大栗 博司幻冬舎Amazon 大栗さんらしい記述――丁寧で,人柄の良さが伝わってくる――に好感が持てるんだけど,ザビーネ・ホッセンフェルダー『数学に魅せられて、科学を見失う:…

長澤光晴『眠れなくなるほど面白い図解物理の話』日本文芸社

眠れなくなるほど面白い<図解>物理の話作者:長澤光晴日本文芸社Amazon コンビニで売ってあるような本なんだけどこれは割と侮れなくて,IH調理器が加熱するしくみとか,湿度が高いとなぜ不快に感じるのかとか,本当の身の回りの現象でかつ仕組みがよく分かっ…

ザビーネ・ホッセンフェルダー『数学に魅せられて、科学を見失う:物理学と「美しさ」の罠』みすず書房

数学に魅せられて、科学を見失う作者:ザビーネ・ホッセンフェルダーみすず書房Amazon 裏表紙の紹介文が見事に本書の内容をサマライズしていると思う。 物理学の基礎領域では30年以上も,既存の理論を超えようとして失敗し続けてきたと著者は言う。実験で検証…

結城浩『数学ガールの物理ノート:ニュートン力学』SBクリエイティブ

数学ガールの物理ノート/ニュートン力学作者:結城 浩SBクリエイティブAmazon ここに書かれている内容をだいたい(幸運にも)把握していた自分にとっては,改めてこの「数学ガール」の文体で読んで得るものもなかったんだけど,たとえば自分の息子がそれなり…

古澤明『「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた!:生きていて死んでいる状態をつくる』講談社(ブルーバックス)

「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた! 生きていて死んでいる状態をつくる (ブルーバックス)作者:古澤明講談社Amazon なんかこの人, シュレーディンガーが猫の「パラドックス」を提案した当時,当然のことながら筆者は生まれていなかった.そ…

W・パウリ『相対性理論 上』筑摩書房(ちくま学芸文庫)

相対性理論〈上〉 (ちくま学芸文庫)作者:W. パウリ筑摩書房Amazon 軽い気持ちで手を出したら,痛い目にあった.想像以上に数学(幾何学)なんだなぁ......というか,まがりなりにも理学部で学んだ自分がちっとも理解できないのはいかがなものか. にしても,…

スティーヴン・L・マンリー『アメリカ最優秀教師が教える相対論&量子論:はじめて学ぶ二大理論』講談社(ブルーバックス)

アメリカ最優秀教師が教える 相対論&量子論―はじめて学ぶ二大理論 (ブルーバックス)作者:スティーヴン.L・マンリー講談社Amazon パウリの本を手にとって恐れをなしたのでこの本に逃げ込んだのだけど,子供だましのようでいて,よく書かている本だった.と…

ロジャー・ペンローズ『心は量子で語れるか:21世紀物理の進むべき道をさぐる』講談社(ブルーバックス)

心は量子で語れるか―21世紀物理の進むべき道をさぐる (ブルーバックス)作者:ロジャー・ペンローズ講談社Amazon 天才ペンローズによる「ぼくのかんがえた,さいきょうのこころのりろん」ってところなんだけど,数学者ならではの「あるものとあるものとの関係…

マンジット・クマール『量子革命:アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突』新潮社(新潮文庫)

量子革命: アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突 (新潮文庫)作者:クマール,マンジット新潮社Amazon どこで目にしたか忘れたけど,「量子力学を記述するには,その歴史に沿ってやるか,そういうのは置いといて式でやるかのどっちかだ」と書いてる人…

都筑卓司『マックスウェルの悪魔:確率から物理学へ』講談社(ブルーバックス)

新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ (ブルーバックス)作者:都筑 卓司講談社Amazon 古いタイプのブルーバックスって感じ.古臭い感じの「お話」が長々と続くし,もたもたしていて本題にすんなり入っていかないし. 421.4

ロゲルギスト『新 物理の散歩道:第1集』筑摩書房(ちくま学芸文庫)

新 物理の散歩道〈第1集〉 (ちくま学芸文庫)作者:ロゲルギスト筑摩書房Amazon 大学生のときに友人Sに「ロゲルギストおもろいで」って言われたような記憶がかすかにあるんだけど,それから四半世紀経ってようやく読んでみた。 ……うん,まぁ,面白いことはなく…

大栗博司『大栗先生の超弦理論入門 : 九次元世界にあった究極の理論』講談社(ブルーバックス)

前にも読んでいたはずだけど,再読したら「読んだことのない」話でいっぱいだった。記憶していないだけだけど……。 大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス)作者:大栗 博司講談社Amazon 大栗先生の人柄が文章の至るところから垣間見えて,読んでいて気持ちが…

竹内薫 『「ファインマン物理学」を読む:量子力学と相対性理論を中心として』講談社(ブルーバックス)

本棚に『ファインマン物理学5 量子力学』が眠っていて,これ幸いと思って買って読んでみたけど,やっぱりダメだった。「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として (ブルーバックス)作者:竹内 薫講談社Amazonいや,ダメだったのは…

都筑卓司『新装版 四次元の世界:超空間から相対性理論へ』講談社(ブルーバックス)

Twitterかどこかで目にしたので,買って読んでみました。 新装版 四次元の世界―超空間から相対性理論へ (ブルーバックス) 作者: 都筑卓司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/08/20 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 48回 この商品を含むブログ (15件)…