Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

2023-01-01から1年間の記事一覧

古家聡, アン・C・イハタ『ニューエクスプレスプラス イギリス英語』

ニューエクスプレスプラス イギリス英語作者:古家聡,アン・C・イハタ白水社Amazon イギリス英語みたいなマイナーな言語(マイナーでもないんだけど)がちゃんとあるのが『ニューエクスプレスプラス』シリーズの好きなところだけど,規格的に制約があるので…

金坂慶子『イギリス英語を極めたい人の30日間シャドーイングレッスン』国際語学社

イギリス英語を極めたい人の30日間シャドーイングレッスン作者:金坂慶子国際語学社Amazon イギリス英語とシャドーイングが好きな自分が完全にターゲットになっている。これまじでイギリス英語の発音とフレーズが身につくと思う。 が,非常に残念なことに,版…

ブラディミール・ザチオルスキー, ウイリアム・クレーマー『筋力トレーニングの理論と実践』大修館書店

筋力トレーニングの理論と実践作者:ザチオルスキー,ブラディミール,クレーマー,ウイリアム大修館書店Amazon タイトルの通りで,理論と実践とが包括的に書かれている。インターネット上の情報に振り回される暇があったら,こういう本を腰を据えて読みたいもの…

伊藤亜紗『体はゆく:できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』文藝春秋

体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉 (文春e-book)作者:伊藤 亜紗文藝春秋Amazon プロローグ 「できるようになる」の不思議 バーチャル空間で体験したことも,それがいかに現実には「ありえない」ことであったとしても,何ら遜色ない「経験値」…

入江たまよ『ニューエクスプレスプラス イタリア語』白水社

ニューエクスプレスプラス イタリア語作者:入江たまよ白水社Amazon 旅先で使える会話をちょっと覚えてみたいという用途ならこれでいいのかもしれないけれど,文法をしっかりと勉強したい・身につけたいという――ある種マゾな――気持ちがあるのであれば,やはり…

長神悟『イタリア語のABC』白水社

イタリア語のABC[改訂版]作者:長神悟白水社Amazon 東京外語大でイタリア語を勉強した人におすすめをこれだったので,間違いない。 本の雰囲気的に遊びがないので軽いノリの初学者はちょっとひるむけれど,でも結局は――薄いものより――こういうのをしっかりや…

鈴木正崇『山岳信仰:日本文化の根底を探る』中央公論新社(中公新書)

山岳信仰 - 日本文化の根底を探る (中公新書)作者:鈴木 正崇中央公論新社Amazon 鳥海山西方こ遊佐の海岸では(冬のあいだに降り積もった雪が)海底湧水となって牡蠣をはじめ海の幸を育てる。 最澄と空海が導入した山林仏教,特に密教と山岳信仰の融合が,仏…

東郷雄二『ニューエクスプレスプラス フランス語』白水社

ニューエクスプレスプラス フランス語作者:東郷雄二白水社Amazon 大学時代にお世話になった東郷先生が書かれている。「お世話になった」といっても,先生が担当されていた初級のフランス語の授業をとったというだけで,先生はこちらのことなどまったく知らな…

森功『国商:最後のフィクサー葛西敬之』講談社

国商 最後のフィクサー葛西敬之作者:森功講談社Amazon 国士と政商、あわせて国商。それをタイトルにしておきながら、「その評価はいまだ定っていない」ってなんじゃそりゃ。〈最後のフィクサー〉というフレーズにしたって,本文中にたしか1回しか出てこず,…

速水望『ニューエクスプレスプラス スウェーデン語』白水社

ニューエクスプレスプラス スウェーデン語作者:速水望白水社Amazon スウェーデン語を勉強しようと思ったのは,ひとえにLudvig Åbergのせいである。ゴルフ界の超新星。ライダーカップの目玉。この苗字の読み方がどうしても知りたくて。 「カタカナで読み仮名…

Alan Shipnuck『LIV and Let Die』Avid Reader Press

LIV and Let Die: The Inside Story of the War Between the PGA Tour and LIV Golf (English Edition)作者:Shipnuck, AlanAvid Reader Press / Simon & SchusterAmazon Foreword Says Jacobsen today, "People have asked me a lot lately, 'Why is Greg No…

マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング『リバタリアンとトンデモ医療が反ワクチンで手を結ぶ話:コロナ禍に向かうアメリカ、医療の自由の最果ての旅』原書房

タイトル(だけ)につられて読んでみようと思った私が悪うございました。 いや,タイトルだけ見たら,なにか今日的で普遍的な現象とか課題とかが書かれているもんだと思ったんだけど,実際は過去の個別の人物の物語だったという。 リバタリアンとトンデモ医…

マルチェッロ・マッスィミーニ, ジュリオ・トノーニ『意識はいつ生まれるのか:脳の謎に挑む統合情報理論』亜紀書房

いろんな意味でユニーク。「中央の章を挟んで云々」はさておき,「医学生が実際に脳を触った」という実体験がベースにあってその事実に根ざしているのもそうだし,「意識を〇〇と定義して,実物の脳がその理論に合致してるかどうかを検証している」という点…

坂本尚志『バカロレアの哲学:「思考の型」で自ら考え、書く』日本実業出版社

バカロレアの哲学 「思考の型」で自ら考え、書く作者:坂本尚志日本実業出版社Amazon プロローグ バカロレアの哲学試験は「自由な思考」ができるかどうかを見る試験ではありません。 実際にバカロレア試験が試すのは,「思考の型」がマスターされているかどう…

Bent Flyvbjerg, Dan Gardner『How Big Things Get Done: The Surprising Factors Behind Every Successful Project, from Home Renovations to Space』Macmillan

How Big Things Get Done: The Surprising Factors That Determine the Fate of Every Project, from Home Renovations to Space Exploration and Everything In Between (English Edition)作者:Flyvbjerg, Bent,Gardner, DanCrown CurrencyAmazon ソフトウ…

フラン・ボッシュ『コンテクスチュアルトレーニング:運動学習・運動制御理論に基づくトレーニングとリハビリテーション』大修館書店

コンテクスチュアルトレーニングー運動学習・運動制御理論に基づくトレーニングとリハビリテーション作者:フラン・ボッシュ大修館書店Amazon 帯に小平奈緒が載っていたから興味をもって読んでみたものの,半可通の素人が手を出すべきものではなかった……。 78…

河森直紀『競技力向上のためのウエイトトレーニングの考え方』ナップ

競技力向上のためのウエイトトレーニングの考え方作者:河森 直紀ナップAmazon 〈練習〉と〈トレーニング〉とを混同するなって話で,特に著者が〈誤った競技特異的トレーニング〉と呼ぶもの――つまり練習に近づけたトレーニングあるいはトレーニングに近づけた…

ヘルムス, バルデス, モーガン, 八百『肉体改造のピラミッド 栄養編』AthleteBody

肉体改造のピラミッド 栄養編作者:Eric Helms,Andy Morgan,八百 健吾AthleteBody株式会社Amazon はじめに ウェイトトレーニングを通して筋力や筋量を伸ばし,体力強化,体組織改善,健康増進などを目指すとき,栄養は避けては通れないテーマになります。 特…

鈴木宏昭『私たちはどう学んでいるのか:創発から見る認知の変化』筑摩書房(ちくまプリマー新書)

表面をひっかく程度の記述しかないが,新書という形式上しょうがない。そのかわり,各章末に参考文献が紹介されている。 〈練習による上達〉と〈発達〉と〈ひらめき〉とが,同じメカニズムで捉えられているのが興味深い。 私たちはどう学んでいるのか ――創発…

Hank Haney『The Big Miss: My Years Coaching Tiger Woods』

The Big Miss: My Years Coaching Tiger Woods (English Edition)作者:Haney, Hank D.Crown ArchetypeAmazon 1. The Last Time Although it's commonly thought that Tiger plays go-for-broke golf and tries the most difficult shots with no fear, it's …

リチャード・A・シュミット『運動学習とパフォーマンス:理論から実践へ』大修館書店

運動学習とパフォーマンス―理論から実践へ作者:リチャード・A. シュミット大修館書店Amazon 第1章 運動パフォーマンスと学習への入門 スキルに関する知識の応用 スキルの定義 スキルの多くの要素 スキルの分類 パフォーマンスと学習の理解 第I部 人間の熟練…

近藤直樹, カパッソ・カロリーナ『らくらくイタリア語文法+会話:本気で学習する人の参考書』国際語学社

らくらくイタリア語文法+会話 (CDブック)作者:直樹, 近藤,カロリーナ,カパッソ国際語学社Amazon 本書は,はじめてイタリア語を学ぶ人を対象にしていますが,難易度の高い文法項目まで扱っていた,最後まで丁寧に学習していけば,一通りの会話はもちろんのこ…

武田好『NHK出版これならわかるイタリア語文法:入門から上級まで』NHK出版

NHK出版 これならわかるイタリア語文法 入門から上級まで作者:武田 好NHK出版Amazon 本書は,ひととおり読めばイタリア語文法が身につけられることをめざして執筆の作業が始まりました。イタリアごを学習する過程で抱く疑問点や質問事項を念頭に置いて説明文…

佐藤德和, 北野美絵子ジュリア『使えるイタリア語単語3700』ベレ出版

使えるイタリア語単語3700 MP3 CD-ROM付き作者:徳和, 佐藤,美絵子ジュリア, 北野ベレ出版Amazon イタリア語を「話す」「書く」「読む」ツールとして使いこなすための実用性と,実用イタリア語検定準2級まで対応という両面を兼ね備えたイタリア語単語集。 初…

小林惺『イタリア語文法ハンドブック』白水社

イタリア語文法ハンドブック作者:小林 惺白水社Amazon イタリア語の文法について幅広くかつコンパクトにまとめた本。ざっと眺めた限りでは,初学者向きではない。CDなどはない。 『イタリア語のABC』と内容はほぼ被るが,一部ではこちらにしかない内容もある…

下条信輔『サブリミナル・マインド:潜在的人間観のゆくえ』中央公論社(中公新書)

サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ (中公新書)作者:下條信輔中央公論新社Amazon 現代の心理学のセントラルドグマ(中心教義)「人間は自分で思っているほど,自分の心の動きをわかってはいない」 心の動き=知覚 情動 行動の本当の理由 本当とは…

高田明典『難解な本を読む技術』光文社(光文社新書)

難解な本を読む技術 (光文社新書)作者:高田 明典光文社Amazon ここでいう〈難解な本〉とは現代思想の翻訳本――デリダとかドゥルーズとかガタリとかそういうやつ――であって,本書はそのエッセンスの入った離乳食を与えてくれるもののではなく,あくまでそれら…

アダム・クチャルスキー『感染の法則:ウイルス伝染から金融危機、ネットミームの拡散まで』草思社

感染の法則:ウイルス伝染から金融危機、ネットミームの拡散まで作者:アダム・クチャルスキー草思社Amazon 興味深い内容――〈感染〉をキーワードにさまざまなジャンルを横断する――だし,信頼感のある記述――コロナ前に書き始められた(コロナに便乗してない)…

ベティ・エドワーズ『脳の右側で描け:決定版』河出書房新社

決定版 脳の右側で描け作者:ベティ・エドワーズ河出書房新社Amazon なにかの本の中で本書が紹介されていて,そこで受講者のレッスンを受ける前と受けた後の自画像が並べて掲載されていたんだけど,それがとにかく説得力があった。レッスンを受ける前のは本当…

A.R.ルリヤ『偉大な記憶力の物語:ある記憶術者の精神生活』岩波書店(岩波現代文庫)

偉大な記憶力の物語――ある記憶術者の精神生活 (岩波現代文庫)作者:A.R.ルリヤ岩波書店Amazon 面白いは面白いんだけど……「だから何?」という感覚はどこまでもついてまわる。 141.34 : 普通心理学.心理各論 偉大な記憶力の物語 : ある記憶術者の精神生活 (岩…