Dribs and Drabs

書評じゃなくて,ただのメモ

大塚英志『「おたく」の精神史:一九八〇年代論』講談社(講談社現代新書) 361.5

「おたく」の精神史 一九八〇年代論 (星海社新書 78)作者:大塚 英志星海社Amazon オレが読んだのは講談社現代新書。『ぴあ』の話は(当事者のひとりとして)身につまされるものがある。でもこうやって読んでみると,〈80年代〉っていうのは自分にとってひと…

椹木野衣『日本・現代・美術』筑摩書房(ちくま学芸文庫) 702.16

日本・現代・美術 (ちくま学芸文庫)作者:椹木野衣筑摩書房Amazon 『ニッポンの思想』に出てきたから懐かしくて数十年ぶりに読んでみた。昔,これを読んだあとに赤瀬川原平の一連の本を読んで面白かったイメージがあって,それと記憶がごっちゃになっているか…

片岡義男『日本語の外へ』筑摩書房 914.6

日本語の外へ (ちくま文庫)作者:片岡義男筑摩書房Amazon 読もうと長らく思っていた本を実際に読んでみてさほど面白く思えないことが分かったとき,当然がっかりするんだけど,でもその「読んでみてがっかりする」というのは,必要なことだと思う。バイヤール…

佐々木敦『ニッポンの思想』講談社(講談社現代新書) 121.6

ニッポンの思想 (講談社現代新書)作者:佐々木敦講談社Amazon 佐々木敦は自分より一回り上,その佐々木敦がリアルタイムでニューアカ(というか浅田彰の登場)を体験しているので,自分はどうしても後追いになる。後追いってほどちゃんと追ってたわけでもない…

中溝康隆『巨人軍vs.落合博満』文藝春秋 783.7

巨人軍vs.落合博満 (文春e-book)作者:中溝 康隆文藝春秋Amazon 目次だけで面白い。 肝になるコメントは全部他のメディア(本や新聞)からの引用――その参考文献の表記の仕方もどうかと思うけど――で,そういう意味ではどうなんだという気持ちはあるけれど,ま…

イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』文藝春秋 417

その数学が戦略を決める (文春文庫 S 3-1)作者:イアン エアーズ文藝春秋Amazon オレ絶対この本前に読んだことあるんだよなぁ。 序章 絶対計算者たちの台頭 ワインの値段を方程式で予測する男 野球界のオーリー・アッシェンフェルター 真実は葡萄酒の中にあり…

ジル・ドゥルーズ『ジル・ドゥルーズ講義録 絵画について』河出書房新社 720.1

ジル・ドゥルーズ講義録 絵画について作者:ジル・ドゥルーズ,ダヴィッド・ラプジャード,宇野 邦一河出書房新社Amazon ドゥルーズのファンは,これを読んで何を思うんだろう。絵画側の人たちは,これを読んでどう思うんだろう。 x 序文 ジル・ドゥルーズの著…

伊藤聡 『神道とは何か:神と仏の日本史』中央公論新社(中公新書) 172

神道とは何か 増補版 神と仏の日本史 (中公新書)作者:伊藤聡中央公論新社Amazon こちらはいたって真っ当な研究書であった。「本書は古代から近世までの神(カミ)信仰・言説を扱ったが、特に詳しく検討したのが、中世の持つ意義である」とのこと。 序章 「神…

日本放送協会『プロジェクトX 挑戦者たち 30:地上の星たちよ永遠に』日本放送出版協会 210.76

改行多いし,本のつくりとしては稚拙だと思うんだけど……。関越トンネルの話で,泣いた。旭山動物園の話でも,泣いた。 執念のICカード 16年目の逆転劇 一 「時代を変える技術」と言じた 二 揺れる組織の中で 三 確率は「五打数一安打」 四 その日、扉が開い…

ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』筑摩書房(ちくま学芸文庫) 019

読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)作者:ピエール・バイヤール,大浦康介筑摩書房Amazon うそくさいタイトルでありながら,語っている内容は本質的。「読む行為」は「読まない行為」と背中合わせだし,世の中には「読まれない本」で埋め…

『「日本人の神」入門 : 神道の歴史を読み解く』講談社(講談社現代新書) 172

「日本人の神」入門 神道の歴史を読み解く (講談社現代新書)作者:島田裕巳講談社Amazon 『日本神道史 増補新版』があまりにもボリューミーだったので脇に置いておいて,なんでもいいから172の本を読みたかったんだけど,これはこれで面白かった。包括的なも…

Dr. Bob Rotella, Bob Cullen『Golf Is a Game of Confidence』 783.8

Golf Is a Game of Confidence (English Edition)作者:Rotella, Dr. Bob,Cullen, BobSimon & SchusterAmazon 面白エピソード満載,といったところでしょうか(語彙力) Introduction No. 1: How Brad Faxon Stayed in the Present No. 2: How Fred Arenstein…

塩崎省吾『カップ焼きそばの謎』早川書房(ハヤカワ新書) 383.81

カップ焼きそばの謎 (ハヤカワ新書)作者:塩崎 省吾早川書房Amazon 表1にある糸井重里のコメント,余計だよな。それにしても,カップ焼きそば食いたくなってきた。バゴーン,石立鉄男,懐かしい。 x まえがき プロローグ カップ焼きそば食べ比べ 第一章 幻の…

檜垣立哉『ドゥルーズ入門』筑摩書房(ちくま新書) 135.5

ドゥルーズ入門 (ちくま新書)作者:檜垣立哉筑摩書房Amazon 「ドゥルーズが〈位相〉とか〈微分〉とか〈多様体〉とかいう数学用語を使うのが気持ち悪いんだけど」ってChatGPTに言ったら,「その感覚はかなり健全」で,「ドゥルーズは数学を〈借用〉では〈略奪…

中村雄二郎, 山口昌男『知の旅への誘い』岩波書店(岩波新書) 002 290.9

知の旅への誘い (岩波新書)作者:中村 雄二郎,山口 昌男岩波書店Amazon 知人と〈旅〉の話になって,この本を思い出した。本書のにある中村雄二郎の文章のどこかが,中学か高校の国語の教科書に載っていて,それがずっと心に残っているからだ。 本書を再読する…

森守洋『インパクトから考えるとゴルフは急に上手くなる!』青春出版社(PLAY BOOKS) 783.8

インパクトから考えるとゴルフは急に上手くなる! (青春新書プレイブックス)作者:森 守洋青春出版社Amazon 「インパクトが一番大事」はその通りなんだけど、じゃあどう考えるかっていうと、「アマチュアの多くは〈ボディーターン〉に囚われていて〈悪い手打ち…

上野庸平『ルポ アフリカに進出する日本の新宗教』花伝社 169.1

ルポ アフリカに進出する日本の新宗教 増補新版 (ちくま文庫)作者:上野庸平筑摩書房Amazon ルポ アフリカに進出する日本の新宗教作者:上野 庸平花伝社Amazon アフリカ人は宗教が好き。 そういえば昔,保坂和志さんと話したとき,保坂さんが「大人になったら…

森守洋『ゴルフスイングの原理原則』主婦の友社 783.8

ゴルフスイングの原理原則作者:森 守洋主婦の友社Amazon 「ゴルスイングはトンカチ」って言ったかと思うと「ゴルフスイングはアンダースロー」って言ってみたり,「引いて引く」って言ったかと思うと「引いて叩く」って言ってみたり。 局所的には正しいこと…

赤川省吾『日独冷戦秘史:東独機密文書が語る歴史の真実』慶應義塾大学出版会 319.1034

日独冷戦秘史 東独機密文書が語る歴史の真実作者:赤川省吾慶應義塾大学出版会Amazon 慶應義塾大学出版会ってアカデミックに寄りすぎて読む面白さが足りないって印象があるんだけど,これは違ってたのは,テーマそのものの面白さか,あるいは筆者の熱意と力量…

宮本正興, 松田素二 編『新書アフリカ史 改訂新版』講談社(講談社現代新書) 240

改訂新版 新書アフリカ史 (講談社現代新書)講談社Amazon x はじめに:アフリカから学ぶ 改訂新版にあたって 第I部 アフリカと歴史 第一章 アフリカ史の舞台 1:人と自然 2:地形形成と外世界交渉 第二章 アフリカ文明の曙 1:人類を育てたアフリカ大陸 2:文…

別府正一郎『アフリカ 人類の未来を握る大陸』集英社(集英社新書) 302.4

アフリカ 人類の未来を握る大陸 (集英社新書)作者:別府正一郎集英社Amazon はじめに アフリカを歩く 第1章 「虹の国」のワンチーム:南アフリカ 今から400年近く前の1652年に入植したオランダ人によって、アフリカ大陸のほぼ最南端にケープタウンが建設され…

岡田暁生『音楽の聴き方:聴く型と趣味を語る言葉』中央公論新社(中公新書) 760.79

音楽の聴き方 聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書)作者:岡田暁生中央公論新社Amazon はじめに 「音楽を語る言葉を磨く」ことは、十分努力によって可能になる類の事柄であり、つまり音楽の「語り方=聴き方」には確かに方法論が存在するのだ。 例えばワインの…

加藤尚武『戦争倫理学』筑摩書房(ちくま新書) 391.1

戦争倫理学 (ちくま新書)作者:加藤尚武筑摩書房Amazon まえがき 戦争について意見をもち、討論をし、合意を作り出す上で、どうしても知っておく必要のある基本的な論点(argument)を、しっかりと集約して示しておきたいと思う。/ 「戦争はきらいだ、自分は…

小鍛冶邦隆『楽典:音楽の基礎から和声へ』アルテスパブリッシング 761.2

楽典 音楽の基礎から和声へ作者:小鍛冶邦隆,大角欣矢,照屋正樹,林達也,平川加恵アルテスパブリッシングAmazon X 監修者のことば(小鍛冶邦隆) 「楽典」はほんらい、ソルフェージュや和声の学習にともなう音楽的知識や音楽用語を学ぶためのものであり、とう…

Call Super — 「テクノロジーには本当に興味がないんだ。」|GROOVE

ソース Call Super: "I don't really care about technology." Von Elke Schlögl -9. November 2017 拙訳 〈多才〉を自称してそれで通用するDJは少ないが,ジョセフ・リッチモンド=シートンはそのひとりだ。ベルリンを拠点とするイギリス人DJは,Call Super…

Raymond Prior『Golf Beneath the Surface: The New Science of Golf Psychology』

Golf Beneath the Surface: The New Science of Golf Psychology (English Edition)作者:Prior PHD, RaymondBenBella BooksAmazon Introduction As a golfer, you’ve likely been introduced to some surface-level psychology and done your best to apply …

魯迅『阿Q正伝・狂人日記:他十二篇 吶喊』岩波書店(岩波文庫) 923

阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊 (岩波文庫)作者:魯迅,竹内 好岩波書店Amazon 自序 狂人日記 孔乙己 薬 明日 小さな出来事 髪の話 から騒ぎ 故郷 阿Q正伝 端午の節季 白光 兎と猫 あひるの喜劇 村芝居 訳注 『吶喊』について 狂人日記/ 中国の古い社会制…

髙比良くるま『漫才過剰考察』辰巳出版 779.14

漫才過剰考察作者:令和ロマン・髙比良くるま辰巳出版Amazon 分析と言語化で、M-1歴代最短芸歴での優勝を果たしたお笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるまによる最新鋭の漫才論。霜降り明星・粗品との対談も収録する。『コレカラ』連載に大幅に書き下ろ…

本庄資 監修『これならわかる!租税条約 3訂版』清文社 345.12

これならわかる!租税条約作者:藤井 恵清文社Amazon そもそも租税条約ってなに? 1 租税条約とは? 2 日本は具体的にどこの国・地域と租税条約を締結しているの? 3 租税条約の目的とは? 4 租税条約は何をモデルにして作られているの? 5 OECDモデル条約はど…

渡辺弥生, 藤枝静暁, 飯田順子 編著『小学生のためのソーシャルスキル・トレーニング:スマホ時代に必要な人間関係の技術』明治図書出版 375.2

小学生のためのソーシャルスキル・トレーニング スマホ時代に必要な人間関係の技術作者:渡辺 弥生,藤枝 静暁,飯田 順子明治図書出版Amazon スマホ時代の子どもたちのコミュニケーションは、昔よりも複雑になりました。対面コミュニケーションではないSNSによ…