Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

スポーツ.体育 Sports and physical training

河森直紀『競技力向上のためのウエイトトレーニングの考え方』ナップ

競技力向上のためのウエイトトレーニングの考え方作者:河森 直紀ナップAmazon 〈練習〉と〈トレーニング〉とを混同するなって話で,特に著者が〈誤った競技特異的トレーニング〉と呼ぶもの――つまり練習に近づけたトレーニングあるいはトレーニングに近づけた…

ヘルムス, バルデス, モーガン, 八百『肉体改造のピラミッド 栄養編』AthleteBody

肉体改造のピラミッド 栄養編作者:Eric Helms,Andy Morgan,八百 健吾AthleteBody株式会社Amazon はじめに ウェイトトレーニングを通して筋力や筋量を伸ばし,体力強化,体組織改善,健康増進などを目指すとき,栄養は避けては通れないテーマになります。 特…

Hank Haney『The Big Miss: My Years Coaching Tiger Woods』

The Big Miss: My Years Coaching Tiger Woods (English Edition)作者:Haney, Hank D.Crown ArchetypeAmazon 1. The Last Time Although it's commonly thought that Tiger plays go-for-broke golf and tries the most difficult shots with no fear, it's …

リチャード・A・シュミット『運動学習とパフォーマンス:理論から実践へ』大修館書店

運動学習とパフォーマンス―理論から実践へ作者:リチャード・A. シュミット大修館書店Amazon 第1章 運動パフォーマンスと学習への入門 スキルに関する知識の応用 スキルの定義 スキルの多くの要素 スキルの分類 パフォーマンスと学習の理解 第I部 人間の熟練…

デイヴィッド・エプスタイン『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?:アスリートの科学』早川書房

スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?──アスリートの科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者:デイヴィッド エプスタイン早川書房Amazon 後半はタイトルから想像されるような話(ケニアに長距離ランナーが多いとか,ジャマイカにはスプリンターが多いとか)。…

谷本道哉 編著・石井直方 監修『スポーツ科学の教科書:強くなる・うまくなる近道』岩波書店(岩波ジュニア新書)

スポーツ科学の教科書――強くなる・うまくなる近道 (岩波ジュニア新書)作者:谷本 道哉岩波書店Amazon コンパクトでありながら,そしてジュニア新書でありながら,中身の詰まった本であった。内容は運動生理学・解剖機能学・スポーツバイオメカニクス・トレー…

Eric Helms, Andrea Valdez, Andy Moragn『肉体改造のピラミッド トレーニング編』AthleteBody

The Muscle and Strength Pyramid: Training作者:Helms, Eric Russell,Morgan, Andy,Valdez, Andrea MarieIndependently publishedAmazon Rippetoe『スターティングストレングス』と併せて読めば,いい感じ。 Rippetoeのは良くも悪くも彼の個性が前面に出て…

Alan Shipnuck『Phil: The Rip-Roaring (and Unauthorized!) Biography of Golf's Most Colorful Superstar』Avid Reader Press / Simon & Schuster

Phil: The Rip-Roaring (and Unauthorized!) Biography of Golf's Most Colorful Superstar (English Edition)作者:Shipnuck, AlanAvid Reader Press / Simon & SchusterAmazon ゴルフジャーナリズム界では有名なアラン・シプナックが,PGAツアーでもっとも…

Mark Rippetoe『スターティングストレングス』医学映像教育センター

スターティングストレングス作者:Mark Rippetoe株式会社医学映像教育センターAmazon Starting Strength (English Edition)作者:Rippetoe, MarkThe Aasgaard CompanyAmazon 原書では第一章の出だしが「Physical strength is the most important thing in life…

小川豊和『新みんなのカーリング:公益社団法人日本カーリング協会オフィシャルブック』学研教育出版

新 みんなのカーリング学研プラスAmazon 初心者向けのカーリング指南書なんだけど,それ以上に内容がてんこ盛りだった。 なんせ冒頭が「ソチオリンピック特集」。日本代表決定戦から世界最終予選まで,オリンピック出場までの道のりを追うんだけど,その筆圧…

森功『ゴルフトーナメントスポンサー興亡史』幻冬舎(幻冬舎新書)

ゴルフトーナメント スポンサー興亡史 (幻冬舎新書)作者:森 功幻冬舎Amazon もともとは「週刊パーゴルフ」の連載。ゴルフの話であり,企業の話であり,経済の話でもある。ゴルフトーナメントのスポンサーの話とは,なかなか面白いテーマだ。同著者の本は過去…

デイヴィッド・ウィナー『オレンジの呪縛:オランダ代表はなぜ勝てないか?』講談社

オレンジの呪縛――オランダ代表はなぜ勝てないか?作者:デイヴィッド・ウィナー講談社Amazon 『多様性の科学』だったかな,この本を知ったのは。どういう文脈でだったか覚えてないし,本書を一読しても思い出せない。 「オランダ人の空間に関する感覚は独特」…

尹雄大『体の知性を取り戻す』講談社(講談社現代新書)

体の知性を取り戻す (講談社現代新書)作者:尹 雄大講談社Amazon 本書を最初に開いたときに,ページの濃度の薄さ――つまりスカスカした感じ――が気になった。一読して,その〈スカスカ〉は内容もそうだったことが分かった。 いった自分は何を読まされたのだろう…

杉山通敬『中部銀次郎 ゴルフの極意:心のゲームを制する思考』日本経済新聞社(日経ビジネス人文庫)

中部銀次郎 ゴルフの極意 心のゲームを制する思考 (日経ビジネス人文庫)作者:杉山 通敬日経BPAmazon アマチュアゴルファーが「もしかしたら自分のゴルフにも活かせるんじゃないか」と期待が持てるような〈名言〉が散りばめられている。 「ゴルフでは起こった…

本條強『中部銀次郎 ゴルフの要諦』日本経済新聞出版社(日経ビジネス人文庫)

中部銀次郎 ゴルフの要諦 伝説のゴルファーに学ぶゴルフの大原則 (日経ビジネス人文庫)作者:本條 強日本経済新聞出版社Amazon 確かに中部銀次郎の幼少期とか,「2回戦ボーイ」だった中部がいかにしてマッチプレーに強くなるかといったプロセスは面白いものは…

大塚和徳『ゴルフ時空間ツアー:スコットランド・イングランド・アメリカ・日本の草創期のコースと天才たち』ゴルフダイジェスト社(CHOICE選書)

ゴルフ時空間ツアー (Choice選書)作者:大塚 和徳ゴルフダイジェスト社Amazon 「時空間ツアー」ってなんのこっちゃと思ったら,要するに「昔話」。もともと『Choice』誌に連載されていた「痛快!ゴルフ史」を再編集して書籍化したようだが,だったらタイトル…

Tom Doak『ゴルフコースを解剖する:設計の技術とコース攻略法』ソフトサイエンス社

Amazonにデータがないんだけど…『The Anatomy of a Golf Course』が翻訳されていたの,知らなかった。 翻訳について 「ゴルフに関して全く門外漢である」という訳者(籏野充子)による訳は,全体的に頑張っているけれど,ところどころで間違いがある。「無類…

川田太三『スゴい!ゴルフコース品定め。:スコアじゃなく、コースに挑もうじゃないか』ゴルフダイジェスト社(CHOICE選書)

スゴい!ゴルフコース品定め。 (Choice選書)作者:川田太三ゴルフダイジェスト社Amazon 雑誌連載を再編しただけあって,記述が散発的で表層的。似たような内容が複数個所に出てきたりして,盛り下がる。パー3ホールを「ショート(ホール)」と呼んでいるのはど…

松山英樹『彼方への挑戦』徳間書店

彼方への挑戦作者:松山英樹徳間書店Amazon ゴーストライター(GDOの桂川洋一)が書いたと分かっていて読む文章は,陳腐で不要だと思える箇所が多々ある。改行が多めの文章も,幼稚に感じられることがある。ただ,いろいろなこと――新設されたアジアマ優勝で手…

落合博満『落合博満バッティングの理屈 : 三冠王が考え抜いた「野球の基本」』ダイヤモンド社

落合博満 バッティングの理屈―――三冠王が考え抜いた「野球の基本」作者:落合 博満ダイヤモンド社Amazon かつて『落合博満の超野球学』というタイトルで出ていたときに読んだことがある。ゴルフの参考にならないかと思い,再度手に取った。 ここに書かれてい…

Baseball Geeks編集部『新時代の野球データ論:フライボール革命のメカニズム』カンゼン

新時代の野球データ論 フライボール革命のメカニズム作者:Baseball Geeks編集部カンゼンAmazon 想定していたことだが,野球がここまで進化していた――データ分析の観点から――ことがよく分かった。 これまでの野球データ分析は,統計的な手法を用いて選手の能…

セオドア・P・ジョーゲンセン『ゴルフを科学する』丸善

ゴルフを科学する (丸善ブックス (051))作者:セオドア・P・ジョーゲンセン丸善Amazon 図書館でたまたま手に取ったけど,そうか,『The Physics of Golf』の翻訳か(あとで読もうと思ってずっととっておいたはずだったけど,書棚からなくなってた)。 The Phy…

三浦公亮, 蝶間林利男『テニスの科学:なぜ、あなたはミスショットするか』光文社(カッパ・サイエンス)

テニスの科学―なぜ、あなたはミスショットするか (カッパ・サイエンス)作者:三浦 公亮,蝶間林 利男光文社Amazon 柴さんに教えてもらったのがこの本で,自分のような人間にとっては確かにめっちゃ面白かった。記憶に残っているのは「科学」というか「物理学」…

全米テニス協会『テニス勝利への戦術 シングルス編』大修館書店

テニス勝利への戦術 シングルス編大修館書店Amazon これ本当にいろんな(シングルスの)戦術が載っていて,とてもためになる。まぁ遊びでテニスをしていただけの自分としては,ここに書かれているような戦術をつきつめて練習するようなことはなかったのだけ…

蝶間林利男, 佐藤政廣, 勝田茂『科学の目で見たテニスレッスン』ベースボール・マガジン社

科学の目で見たテニスレッスン作者:利男, 蝶間林,茂, 勝田,政広, 佐藤ベースボールマガジン社Amazon 今はどうか分からないけど,この本を買った2003年当時はこの本がユニークに見えたというか,実践的なドリルにページを割いた本って,なかなかないよう印象…

矢野龍彦, 金田伸夫, 織田淳太郎『ナンバ走り:古武術の動きを実践する』光文社(光文社新書)

ナンバ走り (光文社新書)作者:矢野 龍彦,金田 伸夫,織田 淳太郎光文社Amazon これも懐かしくて,図書館で借りて再読してみた。出版時(2003年)は自分も古武術的な身体運用法,特に甲野善紀がいうような予備動作のない動き,「捻らず」「うねらず」「踏ん張…

櫛部静二『基礎からわかる!中長距離走トレーニング:運動生理学に基づく新たなトレーニングがレベルアップをもたらす』ベースボール・マガジン社

基礎からわかる! 中長距離走トレーニング作者:櫛部 静二ベースボール・マガジン社Amazon いやぁもう,『確実に速くなるランニングの科学』なんて子供騙しに思えるほど,本格的で包括的で実践的。 城西大学男子駅伝部監督による本で,「本書は,陸上競技の中…

古田敦也, 周防正行『古田式』太田出版

古田式作者:敦也, 古田,正行, 周防太田出版Amazon 図書館で目に止まって,懐かしくて借りて読んだ。 自分がプロ野球観戦にハマって,スワローズにハマって,年に50試合ぐらい観に行ったのが2001年。この本の初版発行が同じ年の4月。すぐに買って読んだように…

鈴木清和『確実に速くなるランニングの科学』池田書店

確実に速くなる ランニングの科学作者:鈴木清和池田書店Amazon この本が優れているなと思ったのは「Part 7 どんなに走っても故障しない走り方を身に付ける」のところで,要するにランナーによくある故障(ヒザの外側が痛むとか腰が痛む)とかの原因と,それ…

マサ・ニシジマ『ゴルフコース好奇心:そうだったのか。ゴルフが楽しくなるコースの見方』ゴルフダイジェスト社

ゴルフコース好奇心―ANALYSIS OF A GOLF COURSE作者:マサ・ニシジマゴルフダイジェスト社Amazon 感想というか抜粋は以下にある通りなので繰り返さないけど, マサ・ニシジマ『ゴルフコース好奇心』ゴルフダイジェスト社|Front 9 - Linkslover マサ・ニシジ…