原書では第一章の出だしが「Physical strength is the most important thing in life.」と，かなりパワフル。バーベルを使ったトレーニング種目（スクワット，プレス，デッドリフト，ベンチプレス，パワークリーン）について事細かに解説してある。これを精読して理解して実践しつづければ，まじで僕ん人生が変わるだろうという確信が得られつつある。
しかしこの出だし，日本語版だと「好むと好まざるとに関わらず、体力とは生きていく上で最も重要なものです。」となって，原書の力強さやスピード感が損なわれている。原書の第2文が「This is true whether we want it to be or not.」だからそれと繋げてこうしたんだろうけど，でも訳としては上手くないと思う。そして，冒頭からこうだと，以降の訳にも疑いを持たざるをえなくなる。そこだけが残念。
トレーニングマシンは世界のごく一部の人に多くのお金をもたらしました。そのこと自体に問題があるわけではありませんが，マシン種目が広まることで，もっと効果的なトレーニングから人々の注意をそらしてしまうことになりました。こういった流行は繰り返すもので，バーベルトレーニングの有効性が再び認識されようとしているときに，本書が力になれることを喜ばしく思います。
ということで，本書によればバーベルトレーニングこそが最も効率的で効果的なのである。
780.7
スターティングストレングス : Basic Barbell Training (医学映像教育センター): 2019｜書誌詳細｜国立国会図書館サーチ
