医学.薬学
帯にこの著者(美人)の顔写真が載っている時点で勝ちじゃないかな,この本。中身的にはそれほど個性的なものはないというか,テーマに沿って研究結果を紹介していくというかたち。 顔に取り憑かれた脳 (講談社現代新書 2731)作者:中野 珠実講談社Amazon は…
昔々,BRUTUSのムックか何かで「ジョギングで痩せる」みたいなやつがあって,それはつまり 摂取エネルギーより消費エネルギーが多ければ痩せる 運動すれば消費エネルギーが増やせる だからジョギングすれば痩せる というロジックに基づいた内容だった。 それ…
タイトル(だけ)につられて読んでみようと思った私が悪うございました。 いや,タイトルだけ見たら,なにか今日的で普遍的な現象とか課題とかが書かれているもんだと思ったんだけど,実際は過去の個別の人物の物語だったという。 リバタリアンとトンデモ医…
いろんな意味でユニーク。「中央の章を挟んで云々」はさておき,「医学生が実際に脳を触った」という実体験がベースにあってその事実に根ざしているのもそうだし,「意識を〇〇と定義して,実物の脳がその理論に合致してるかどうかを検証している」という点…
宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー)作者:佐藤 俊哉岩波書店Amazon Twitterでこの本の存在をたまたま知ったけど,非常に幸運だった。内容はコンパクトで例もシンプルでありながら,医療統計がどんなものかというエッセンスがしっかりと…
人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―作者:ビル・ブライソン新潮社Amazon めっちゃ面白いですね,これ。図書館で人気なのもよく分かるわ。人体についてのありとあらゆることが書かれている。事実と歴史とが膨大に詰め込まれてい…
デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳 (ちくま学芸文庫)作者:アントニオ・R・ダマシオ筑摩書房Amazon よく知られるフィネアス・ゲージの話――鉄道施設現場で事故が起き,鉄棒が前頭部を貫通,それによって性格と行動が一変した――の出どころ。いろんな本で目にし…
吃音の世界 (光文社新書)作者:菊池良和光文社Amazon これはコンパクトながら本当にためになる本で,吃音の原因やらそれにまつわる誤解やらが丁寧に書かれていたり,あるいは吃音を持つ人が自らの吃音とどう向き合って/それに対処しているか,ということがよ…
代替医療のトリック作者:シン,サイモン,エルンスト,エツァート新潮社Amazon 代替医療解剖(新潮文庫)作者:サイモン・シン,エツァート・エルンスト新潮社Amazon 原タイトルは『Trick or treatment?』。単行本刊行時の邦題は『代替医療のトリック』で,3年後…
においが心を動かす ヒトは嗅覚の動物である作者:A・S・バーウィッチ河出書房新社Amazon 意欲的な本であり,嗅覚に関して全方位(神経科学,分子生物学,遺伝学,化学,心理学,認知科学,哲学の発展,香料製造やワイン醸造の専門知識)から迫っているのだけ…
そのふるえ・イップス 心因性ではありません作者:平 孝臣法研Amazon タイトルの通りで,一般的には心因性だと思われているイップスは外科手術で治療できるんですよって話で,その手術もいくつかのやり方があるんですよ,という話。 ゴルフでイップス気味のわ…
不老不死ビジネス 神への挑戦 シリコンバレーの静かなる熱狂作者:チップ・ウォルター日経ナショナル ジオグラフィック社Amazon 壮大すぎる,しかも現在進行形のテーマということで,この本もスナップショット的なものにならざるを得なかったし,結論めいたも…
からだはすごいよ! にょきにょきパッチンつめのひみつ少年写真新聞社Amazon おはなし仕立ての中に,つめの役割やらつめの切り方やらがまとめられていており,教育的。一緒に読んだ子供には「つめを噛むと,つめがきずつくしばいきんが入りやすくなるから,や…
うんことカラダ (健康のすすめ! カラダ研究所)作者:石倉 ヒロユキ偕成社Amazon こないだ台場のうんこミュージアムに行ってからというもの,子供がますますうんこに対してオープンになってきた(というか,何につけて「うんこ!」と叫ぶ)。 内容的には「こど…
ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと作者:トーマス マーク,トム マイルズ,ロバータ ゲイリー春秋社Amazon 想像以上に解剖学の本だった…。 第1章の最初の項が「ピアニストの身体の傷みと故障」となっているように,多くのピアニスト(とい…
新型コロナワクチン: 遺伝子ワクチンによるパンデミックの克服作者:杉本 正信東京化学同人Amazon コンパクトな中に内容が詰まっており,初学者にもとっつきやすく,専門家にも有益な情報がきっとあるのであろうと思われた。 493.87
ヨガを科学する―その効用と危険に迫る科学的アプローチ作者:ウィリアム・J. ブロード晶文社Amazon 「面白そうだなと思ってページをめくってみたものの,展開が単調で途中で飽きてしまった。ヨガに関する歴史的な話と,ヨガのいろいろな側面(ヨガでダイエッ…
感染症の数理モデル作者:寿, 稲葉培風館Amazon 「8割おじさん」こと西浦博も共著者のひとりに名を連ねる教科書であり,「ぼくのかんがえたさいきょうのすうりもでる」を提唱するならこの本ぐらい読んどけって感じのものだと思う。 498.6
理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!作者:西浦博,川端裕人中央公論新社Amazon 共著者・川端裕人があとがきで述べているように, 本書は,2020年2月,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行制御のために結成された「クラスター対策…
iPS細胞とはなにか―万能細胞研究の現在 (ブルーバックス)作者:朝日新聞大阪本社科学医療グループ講談社Amazon いちばん驚いたのは,再生医療関連の研究をしている大学時代の友人の名前を思い出してぐぐったらいつのまにか彼が京大の教授になっていたことを知…
死因不明社会 オリジナル・ブルーバックス版 Aiが拓く新しい医療【電子特典付き】作者:海堂尊講談社Amazon 冒頭から肩に力の入った(あるいは鼻持ちならない)文章が続き,架空の人物による大して面白くもない会話劇が挟まれ,主張がぜんぜん頭に入ってこ…
身体知性 医師が見つけた身体と感情の深いつながり (朝日選書)作者:佐藤 友亮発売日: 2017/11/13メディア: Kindle版 内田樹との対談でミソがついたというか,いや,内田さんの合気道とか身体論に関する言説は面白いんだけど,昨今の政治的(なものに絡む)言…
整体 楽になる技術 (ちくま新書)作者:片山 洋次郎筑摩書房Amazon この本が最初に出たのが2001年11月か.当時はこの本にものすごくハマって(「他の誰も知らないようなことを僕は手に入れた!」みたいな),むさぼるように読んだ記憶があるんだけど,いま再読…
専門医が教える新型コロナ・感染症の本当の話 (幻冬舎新書)作者:忽那賢志幻冬舎Amazon 「ぼくのかんがえた,さいきょうのコロナたいさく」*1なんかではなくて,「国立国際医療研究センター国際感染症センター国際感染症対策室医長」という,本当の専門家が書…
WHOをゆく: 感染症との闘いを超えて作者:尾身 茂発売日: 2011/10/21メディア: 単行本 尾身さんというと「西太平洋地域からポリオを根絶した人」と言われるんだけど,そのポリオ根絶の話は29ページまでで終わってしまった.しかしそのあとも,WHO西太平洋地域…
図書館で目に入ったので借りて読んでみたけど,想像以上の本だった. 非対称の起源―偶然か、必然か (ブルーバックス)作者:クリス・マクマナス講談社Amazon 一義的には「人間の体の非対称性(内蔵の位置,脳の左右差,聞き手など)はどうして存在するのか」を…
運動・からだ図解 症状から治療点をさぐる トリガーポイントマイナビ出版Amazon 体全体のトリガーポイントをきれいなイラストで図示してくれるのは有り難いんだが,自分でやるには限界があるな。 とりあえず,「圧迫する指先は身体部位の表面に対して垂直」…
「おいしさ」の科学 素材の秘密・味わいを生み出す技術 (ブルーバックス)作者:佐藤 成美講談社Amazon コンパクトながらも,まさに“「おいしさ」の科学”にまつわるネタが網羅されており,これぞブルーバックス!という感じ。 内容紹介 焼き色がつくと、なぜお…
「記憶力を強くする」という,下手をするとカッパブックス的な内容になりそうなテーマに対して,理論と実践とをバランス良く記述している。 記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)作者:池谷裕二講談社Amazon 二つのことを…
家の本棚にあったから前に買ってたんだろうけど,いつどこで買ったのか思い出せない。 パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学作者:池谷 裕二クレヨンハウスAmazon 子育てってこういう「発見する喜びに満ちた行為」だったんだよな,というのを思い出させてもら…