共著者・川端裕人があとがきで述べているように,
本書は,2020年2月,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行制御のために結成された「クラスター対策班」の中心的メンバーで,後に「8割おじさん」として知られるようになった西浦博が,流行初期から「第一波」を乗り切るまでの体験をまとめ,記したものだ。
なんだけど,本書に通底するテーマは「コミュニケーション」なんだな,と,読んで思った。つまり,専門家同士のコミュニケーション,専門家と厚労省とのコミュニケーション,専門家と政治家とのコミュニケーション,政治家と地方自治体とのコミュニケーション,政治家と国民とのコミュニケーション,あるいは「ぼくのかんがえたさいきょうのすうりもでる」を出してくる人たちと政治家とのコミュニケーション,などなど。
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