2022-01-01から1年間の記事一覧
外資系の流儀(新潮新書)作者:佐藤智恵新潮社Amazon 10年前の本だけど,さすがに10年前であっても〈外資系企業〉はもっと多様化していただろうというか,こんなベタな〈外資系〉ってどれぐらいあるんですか,って感じ。 335.47 外資系の流儀 (新潮社): 2012…
人類が知っていることすべての短い歴史(上)(新潮文庫)作者:ビル・ブライソン新潮社Amazon 人類が知っていることすべての短い歴史(下)(新潮文庫)作者:ビル・ブライソン新潮社Amazon 人類が知っていることすべての短い歴史作者:ビル ブライソン日本放…
はじめてのアラビア語 (講談社現代新書)作者:宮本雅行講談社Amazon 新書っていう形式で外国語の入門書を書くのは難しいですよね……。特にアラビア語のように,いろんな意味で馴染みの薄い言語であれば。フレーズから文字から文法から,基本的なことはひととお…
暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)作者:マイケル ポランニー筑摩書房Amazon 概念的な話が延々とつづくんだけど,ポランニーに興味を持ってない自分が読むべき本ではなかった。 いちばん面白かったのは,冒頭のここ: 私が哲学の諸問題に目覚めるきっかけになっ…
心の社会作者:Marvin Minsky,マーヴィン・ミンスキー産業図書Amazon ミンスキーによる「ぼくのかんがえたさいきょうのこころのりろん」ってところ。訳者あとがきによれば, ミンスキー教授の示す理論は,society of mind(心の社会)という考え方を軸として…
マインドセット「やればできる! 」の研究作者:キャロル・S・ドゥエック草思社Amazon 要するにマインドセットには二種類あって,「硬直マインドセット=fixed mindset」と「しなやかマインドセット=growth mindset」。 硬直マインドセットの人は,人間の才能…
〈英語のすべて〉とはまた大きく出たな,と思ったけど,本当に〈英語のすべて〉と思われることが書かれていた。さすが,ビル・ブライソン。薀蓄好きな自分としてはたまらない。 一般的な言語のはじまりの話からはじまって,そこまでする必要があるのか疑問だ…
The Muscle and Strength Pyramid: Training作者:Helms, Eric Russell,Morgan, Andy,Valdez, Andrea MarieIndependently publishedAmazon Rippetoe『スターティングストレングス』と併せて読めば,いい感じ。 Rippetoeのは良くも悪くも彼の個性が前面に出て…
聖書の読み方 (岩波新書)作者:大貫 隆岩波書店Amazon 〈聖書の読み方〉といいつつも〈聖書の読みにくさ〉に焦点を当てている,ユニークな本。著者の言葉を借りれば,他の本は〈聖書という電車に乗った人〉がその面白さを述べているのに対して,本書は〈聖書…
イメージを読む (ちくま学芸文庫)作者:若桑みどり筑摩書房Amazon 美術史の入門書。 著者によると,美術史とは〈イメージ〉を解釈するもの。〈イメージ〉とは「目に見えるもの」で,「美術史の目的とは〔…〕人類の視覚的なメディアを用いた想像行為の研究」。…
映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術作者:シド・フィールドフィルムアート社Amazon この本を読むまでシド・フィールドって名前聞いたこともなかったんだけど,「国際的評価を得る脚本家」らいし。しかもサム・ペキンパ…
シェイクスピアについて僕らが知りえたすべてのこと作者:ビル ブライソン日本放送出版協会Amazon 『人体大全』のビル・ブライソン*1の著作。やっぱりこの人の本は面白い。 訳者あとがきにあったけれど,とある評論家はビル・ブライソンのことを「彼の才能は…
エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主 (中公新書)作者:君塚直隆中央公論新社Amazon Twitterで〈女王陛下〉として生息している君塚先生である。君塚さんの著作は,ここでもかつて『立憲君主制の現在』について書いている*1し,それと本書とを併せて読…
人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―作者:ビル・ブライソン新潮社Amazon めっちゃ面白いですね,これ。図書館で人気なのもよく分かるわ。人体についてのありとあらゆることが書かれている。事実と歴史とが膨大に詰め込まれてい…
ヨーロッパ分断1943―大国の思惑、小国の構想 (中公新書)作者:広瀬 佳一中央公論社Amazon かつてポーランドとチェコスロヴァキアとが連邦/連合を組もうとしていたけれど,日英ソの思惑に振り回されてそれが実現することはなかった,という話。 それ自体は興…
現代思想入門 (講談社現代新書)作者:千葉雅也講談社Amazon ここで言う「現代思想」とは,一九六〇年代から九〇年代を中心に,主にフランスで展開された「ポスト構造主義」の哲学を指しています。フランスを中心としたものなのですが,日本ではしばしば,それ…
文学理論 (〈1冊でわかる〉シリーズ)作者:ジョナサン・カラー岩波書店Amazon 文学理論が語られるのより〈理論〉について語られる方が多いという印象。 こういう〈文学理論〉を理解したいという欲はずっと・常にあるのだけど,いい加減あきらめて〈文学〉その…
Phil: The Rip-Roaring (and Unauthorized!) Biography of Golf's Most Colorful Superstar (English Edition)作者:Shipnuck, AlanAvid Reader Press / Simon & SchusterAmazon ゴルフジャーナリズム界では有名なアラン・シプナックが,PGAツアーでもっとも…
【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛 (新潮選書)作者:池内 恵新潮社Amazon 池内センセいわく,中東の今の混乱の原因をサイクス=ピコ協定(だけ)に求める単純が言説が流布しているけれど,実際はそんな簡単なもんじゃない,ということで,本…
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍作者:アダム・グラント三笠書房Amazon 冒頭に監訳者の解説みたいな長文が載っていて,フラグ立ってるなって感じ。訳者や解説が本文より目立つ本って碌なのがない。 といいつつ,本書は割…
NOISE 上 組織はなぜ判断を誤るのか?作者:ダニエル カーネマン,オリヴィエ シボニー,キャス R サンスティーン早川書房Amazon 「人間の判断にはノイズとバイアスがある」ということで,そのノイズに焦点を当てた本。冒頭に例として出てくるのは,裁判…
スターティングストレングス作者:Mark Rippetoe株式会社医学映像教育センターAmazon Starting Strength (English Edition)作者:Rippetoe, MarkThe Aasgaard CompanyAmazon 原書では第一章の出だしが「Physical strength is the most important thing in life…
ベイルートからエルサレムへ―NYタイムズ記者の中東報告作者:トーマス・L. フリードマン朝日新聞Amazon こんどレバノン人を採用するって言ったら韓国人の同僚から勧められたのが,この本。目からウロコが何枚落ちたことか。 イスラエルとレバノンの共通点は,…
喪失と獲得―進化心理学から見た心と体作者:ニコラス ハンフリー紀伊國屋書店Amazon どうしてこの本を読もうと思ったのか覚えてないし,読んだあともこれが何だったのかよく分からない。進化心理学者が心と体とかについて書いたエッセイを集めたものなんだけ…
指導者とは (文春学藝ライブラリー)作者:リチャード ニクソン文藝春秋Amazon どうしたことか「ニクソンがビジネスリーダーの資格について書いたもの」という先入観があって,しかし読んでみたら全然違うことが分かり――チャーチルとかドゴールとかマッカーサ…
教養としての宗教入門 - 基礎から学べる信仰と文化 (中公新書)作者:中村 圭志中央公論新社Amazon 包括的でコンパクト。冷めた視線で宗教を熱く見る。まさにこんな本を読みたかった,という感じ。 本書が想定している読者は,宗教に関心はあるのだが,別に信…
金融庁戦記 企業監視官・佐々木清隆の事件簿作者:大鹿靖明講談社Amazon まぁこういうお話は〈痛快〉ですよね。〈金融庁戦記〉っていうメインのタイトルはあとづけで,本質は〈佐々木清隆の事件簿〉。この異色の人物に焦点を当てているのだが,著者があとがき…
天才! 成功する人々の法則作者:マルコム・グラッドウェル講談社Amazon 〈天才〉についての話だけが出てくるわけではないし,〈成功する人々〉の話だけが出てくるわけでもない。そういう意味でこの邦題は徹頭徹尾ずれているけれど,原題も『Outliers: The Sto…
市民を雇わない国家: 日本が公務員の少ない国へと至った道作者:前田 健太郎東京大学出版会Amazon 2015年のサントリー学芸賞〔政治・経済部門〕受賞*1で,非常にまっとうな学術書。「博士論文…に大幅な加筆・修正を施したもの」というだけで,どのような本か…
グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済の未来を決める三つの道作者:ダニ ロドリック白水社Amazon 〈訳者あとがき〉に内容がサマライズされていて,それを読んだら「もういいかな」って気分になった。いわく, 本書の核となるアイデアは,市場は統治な…