Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

キャロル・S・ドゥエック『マインドセット:「やればできる!」の研究』草思社

要するにマインドセットには二種類あって,「硬直マインドセット=fixed mindset」と「しなやかマインドセット=growth mindset」。

硬直マインドセットの人は,人間の才能や能力は天性のものだと考えるし,だから失敗を恐れるし自分は特別だと思う。一方でしなやかマインドセットの人は,才能や能力は努力で身につくものだと考えるし,失敗も次の成功のための機会だととらえる。前者の代表がジョン・マッケンロー。後者の代表がマイケル・ジョーダン。マッケンローはなんか分かる。ジョーダンは尊大なイメージしかないけれど,裏では果てしなく努力をしていた(だからこそ自分がコーチ側になったときプレーヤーに同じような果てしない努力を求め,それがリーダーとしては必ずしもベストではなかったんだろうけど)。

っては話が,スポーツ,ビジネス,人間関係,子育てなどについて展開される。子育てにしても,子供を褒めるときに「才能があるね」って褒めるのは硬直マインドセットに子供を陥らせる危険があるので,褒めるとしたらその努力を褒めるべきなんだってさ。

141.5

マインドセット : 「やればできる!」の研究 (草思社): 2016|書誌詳細|国立国会図書館サーチ