Dribs and Drabs

ランダムな読書歴と音楽にまつわる備忘録

芸術.美術 The arts. Fine arts

シャーロット・マリンズ『若い読者のための美術史』すばる舎

意欲的な本だとは思うけど、そんなに入り込めなかったな。「知ってることと知らないこととのバランス」って話があるけど、本書に書かれていることは自分にとっては知らないことがほとんどなので、それが入り込めない理由のひとつだと思うけれど、でもリヒタ…

椹木野衣『増補 シミュレーショニズム:ハウス・ミュージックと盗用芸術 ver. 1.03』筑摩書房(ちくま学芸文庫)

シミュレーショニズム―ハウス・ミュージックと盗用芸術作者:椹木 野衣洋泉社Amazon 文庫化されるにあたって冒頭に「講義篇」を付け加えたのが,この『増補 シミューレーショニズム』だという。その講義篇がいちばん読みやすくかつ面白く,初出時の文章――要す…

山本浩貴『現代美術史:欧米、日本、トランスナショナル』中央公論社(中公新書)

現代美術史-欧米、日本、トランスナショナル (中公新書)作者:山本 浩貴中央公論新社Amazon 国内外の現代美術の流れが非常によくまとめられているんだけど,よくまとめられているからこそ,いくつか不満が出てくる。不満のひとつは,ここのアーティストやグル…

佐々木健一『美学への招待』中央公論社(中公新書)

漱石の『吾輩は猫である』の中での美学者・迷亭は,法螺話で人をかついでばかりの人物なのですが,それを読んで以来(つまりは14歳ぐらいのときから),「美学」というものがずっと気になっていました。で,読んでみたこの本。そういえば同じ著者の『タイト…

川畑秀明『脳は美をどう感じるか:アートの脳科学』筑摩書房(ちくま新書)

このタイトルじゃなかったら,もうちょっと素直に内容が楽しめたんじゃないかな,と思います。 脳は美をどう感じるか―アートの脳科学 (ちくま新書) 作者: 川畑秀明 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2012/10/01 メディア: 新書 購入: 10人 クリック: 198回…