Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

技術 Technology

工学,工業,家政学

森川潤『グリーン・ジャイアント:脱炭素ビジネスが世界経済を動かす』文藝春秋(文春新書)

グリーン・ジャイアント 脱炭素ビジネスが世界経済を動かす (文春新書)作者:森川 潤文藝春秋Amazon 洋上風力発電とかESG投資とかテスラとか代用肉とか,「脱炭素」をめぐるいまの状況が,バランスよく記述されている。現状のスナップショットを眺めたい人に…

NHKメルトダウン取材班『福島第一原発事故の「真実」』講談社

福島第一原発事故の「真実」作者:NHKメルトダウン取材班講談社Amazon 『失敗の本質』に通ずるものがあると思うけど,あちらはなんとなく「昔の人がやったこと」と切り離して考えがちで,こちらは記憶に新しい事象だけに,リアリティーをもって読めるんじゃな…

鈴木信弘『片づけの解剖図鑑:心地よい住まいをつくりだす仕組み』エクスナレッジ

片づけの解剖図鑑作者:鈴木信弘エクスナレッジAmazon 『住まいの解剖図鑑』の二匹目のドジョウを狙った本かと思うんだけど,違う著者だったんだな。 「片づけの解剖図鑑」とはいうもののコンマリ的な話ではなく,「家の中が片付かないとしたら,それはそれな…

増田奏『住まいの解剖図鑑:心地よい住宅を設計する仕組み』エクスナレッジ

住まいの解剖図鑑作者:増田 奏エクスナレッジAmazon どういうかたちでこの本に出会ったかまったく覚えてないんだけど,でもとても面白いと思ったなぁ(その証拠に今でも保持している)。 「はしがき」で著者が述べているように,本書は「そもそも住宅設計を…

里見真三『すきやばし次郎 旬を握る』文藝春秋

すきやばし次郎 旬を握る (文春文庫)作者:里見 真三文藝春秋Amazon この単行本の初版2刷を持ってる。この本の醍醐味は原寸大のマグロのサクの写真だと思うから,単行本のほうがいいよね。 次郎も何も知らないで買って読んだ本だけど,まぁ面白かったですね。…

北村行孝, 三島勇『日本の原子力施設全データ : 「しくみ」と「リスク」を再確認する』講談社(ブルーバックス)

日本の原子力施設全データ 完全改訂版 「しくみ」と「リスク」を再確認する (ブルーバックス)作者:北村行孝,三島勇講談社Amazon 第1部が「原子力発電の基本を知る」,第2部が「日本の原子力施設データ」,第3部は「原子力事故にどう備えるか:放射線防護から…

CUSTOMIZE KICKS MAGAZINE編集部『HOW TO KICKS RESTORE:スニーカーレストアブック』グラフィック社

HOW TO KICKS RESTORE スニーカーレストアブック作者:CUSTOMIZE KICKS MAGAZINE編集部グラフィック社Amazon ジャンクに近い過去の名作スニーカーを,レストアして甦らせる。「ソールスワップ」といって,古いアッパーに新品のソールを持ってきてそれらを合体…

村尾隆介『ミズノ本:世界で愛される“日本的企業”の秘密』ワニブックス

ミズノ本 - 世界で愛される“日本的企業”の秘密 -作者:村尾 隆介ワニブックスAmazon とにもかくにも,ミズノ本に『ミズノ本』って名前をつけちゃう芸のなさね。 文中に何度も「僕が」が出てくるんだけど,だったら最初にこの著者が何者なのかを記すべきだと思…

木村研, やまねあつし『作って遊ぶ!忍者になるおもちゃ図鑑』講談社ビーシー

作って遊ぶ! 忍者になるおもちゃ図鑑作者:木村 研,やまね あつし講談社ビーシーAmazon 息子が伊賀上野に旅行する前に,「予習」と称して図書館で借りた本。忍者が主人公の漫画仕立てで,その忍者の武器みたいなおもちゃを工作するための作り方がいっぱい載っ…

山田克哉『原子爆弾:その理論と歴史』講談社(ブルーバックス)

原子爆弾―その理論と歴史 (ブルーバックス)作者:山田 克哉講談社Amazon サブタイトル通り「理論と歴史」がみっちりと詰まっており,472ページもあるの飽きさせず読ませる。まさにブルーバックスといったところの本である。 559.7 原子爆弾 : その理論と歴史 …

吉中司『ジェット・エンジンの仕組み:工学から見た原理と仕組み』講談社(ブルーバックス)

ジェット・エンジンの仕組み―工学から見た原理と仕組み (ブルーバックス)作者:吉中 司講談社Amazon 著者いわく ジェット・エンジンに関する本と言えば,熱サイクル的に同じである地上用や船舶用ガスタービンに関するものも含めれば,日本語の書だけでも,今…

小林敏勝『塗料大全』日刊工業新聞社(技術大全シリーズ)

技術大全シリーズ 塗料大全作者:小林敏勝日刊工業新聞社Amazon 『プレス加工大全』がガッツリ物理学だったとすれば,この『塗料大全』はガッツリ化学。一応わたくし,入試で有機化学が有名な大学の理学部に入ったはずなんだけど,もうさっぱり覚えていないと…

吉田弘美『プレス加工大全』日刊工業新聞社(技術大全シリーズ)

プレス加工大全 (技術大全シリーズ)作者:吉田 弘美日刊工業新聞社Amazon 興味本位だけで手に取ったものの,なかなか面白い。 著者のプレス加工にかける熱意,そして本書にかける熱意が最初から感じられて,それは以下の文章に現れていると思う。 これまでプ…

柴田久『土木の仕事ガイドブック:日常をつくるプロフェッショナル』学芸出版社

土木の仕事ガイドブック :日常をつくるプロフェッショナル作者:柴田 久学芸出版社Amazon 自分と「土木」との関わりといえば,1)いまやってる仕事の隣接領域であると同時に,2)抽象的な数字を扱うだけの自分の仕事とは対照的な領域であり,3)在宅勤務して…

三輪修三『工学の歴史:機械工学を中心に』筑摩書房(ちくま学芸文庫)

工学の歴史―機械工学を中心に (ちくま学芸文庫)作者:三輪 修三筑摩書房Amazon 著者が「まえがき」で強調しているように,確かに歴史を学ぶことは有用であり,「工学の成果を鵜呑みにするだけでは創造性は養われない」んだろうけど,では工学の歴史を学ぶにあ…

ニコラス・スミス『スニーカーの文化史:いかにスニーカーはポップカルチャーのアイコンとなったか』フィルムアート社

スニーカーの文化史 いかにスニーカーはポップカルチャーのアイコンとなったか作者:ニコラス・スミスフィルムアート社Amazon イノベーション,スポーツへの貢献,スポーツの大衆化,スニーカーのカルチャー化,スニーカーにまつわる犯罪と労働問題と,話はだ…

Sam Grawe『Nike: Better is Temporary』Phaidon

Nike: Better is Temporary作者:Grawe, SamPhaidon PressAmazon 発売早々Phaidonのサイトで買ったのに,いつのまにかAmazonで買えるようになっていたぜ…。 まさに「Nikeのデザイン哲学に迫るビジュアルブック」*1で,いろんなシューズの写真を眺めているだけ…

関東学院大学材料・表面工学研究所『めっき大全』日刊工業新聞社(技術大全シリーズ)

めっき大全 (技術大全シリーズ)日刊工業新聞社Amazon 近所の図書館の新刊コーナーに置かれていて,「あぁそういえば前に買って眺めていたなぁ」と。ゴルフクラブのめっきについて知りたくて買ったものだったけど,そういう初学者の軽い気持ちを打ち砕くぐら…

フィル・ナイト『SHOE DOGS:靴にすべてを。』東洋経済新報社

SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。作者:フィル・ナイト東洋経済新報社Amazon 圧倒的に面白いんだけど,その反面,人生半ば固まった中年男がこういう本をどういう気持ちで読めばいいんだろう,とも思う。純粋なエンターテインメントとして消化…

Chris Lefteri『「もの」はどのようにつくられているのか?:プロダクトデザインのプロセス事典』オライリー・ジャパン

「もの」はどのようにつくられているのか? ―プロダクトデザインのプロセス事典 (Make: Japan Books)作者:Chris LefteriオライリージャパンAmazon プロダクトデザインを学ぶ人に向けて、ガラス吹きなどの伝統的な技術から、ステレオリソグラフィなどのデジタ…

川辺謙一『図解・首都高速の科学:建設技術から渋滞判定のしくみまで』講談社(ブルーバックス)

図解 首都高速の科学 建設技術から渋滞判定のしくみまで (ブルーバックス)作者:川辺謙一講談社Amazon まー面白かった,この本。こういうジャンクションのイラストをずっと見ていられるような人であれば,間違いなく楽しめると思います。 この本からの引用で…

青山元男『クルマのメカニズム大全』ナツメ社

カラー徹底図解 クルマのメカニズム大全作者:青山 元男発売日: 2019/03/13メディア: 単行本(ソフトカバー) 確かにこれ「大全」で,クルマのメカニズムについて一通りカバーされているし,類書に比べて装丁も良いと思う。 537.1

影山夙『車選びの指針:技術者の車評価法』講談社(ブルーバックス)

類書を他に知らないからあれなんだけど,この本,めっちゃ面白いじゃないですか。版元で品切れになっててるのが非常にもったいないし,中古が高値で取り引きされているのがよく理解できる。 車選びの指針―技術者の車評価法 (ブルーバックス)作者:影山 夙講談…

鹿島『図解・超高層ビルのしくみ : 建設から解体までの全技術』講談社(ブルーバックス)

何ひとつ間違ったことは書かれていないけれど,本としてのエンターテイメントというかストーリー性というかワクワク感が薄いのは,組織が編纂しているからか。 図解・超高層ビルのしくみ―建設から解体までの全技術 (ブルーバックス)講談社Amazon

小峯龍男『図解ゼロからわかる材料力学』技術評論社

ゼロからわかる材料力学 (わかる基礎入門)作者:小峯 龍男技術評論社Amazon シャフトとスパインの記事をちゃんと翻訳したくて手にしたのがこの本だったけど,ちゃんと訳せた自信がない……。 この本自体は初学者にはいいものだったと思うけど,各用語の英語を示…

井上久男『日産 vs. ゴーン:支配と暗闘の20年』文藝春秋(文春新書)

いま最も読まれるべき本はこれでしょう。 日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年 (文春新書)作者:井上 久男文藝春秋Amazon ゴーンが守銭奴であり経営テクニックに長けていたのは事実だろうけど,この本は著者の「愛のある批判」精神により,ゴーンの功罪が冷静にバ…

ジェームズ・R. チャイルズ『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』草思社(草思社文庫)

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか (草思社文庫)作者:チャイルズ,ジェームズ・R.草思社Amazonこれ,タイトルも内容も惹かれるし,ちゃんと読めば面白いのかもしれないけど,こういう文体(洋物のノンフィクションにありがちな,いろんなエピソード…

800° Degrees Pizza というのがあるらしいんですが

800 ディグリーズ ナポリタン ピッツェリア | 800 Degrees Neapolitan Pizzeriaこれだと「800度度ピザ」ですやん。しかもこれ,華氏800度だと思うんですが,もしかして角度なのかな?

杉田浩一『「こつ」の科学:調理の疑問に答える』柴田書店

もともと『Cooking for Geeks』を買ったときに求めていた内容が,この本にコンパクトにまとめられていた,という感じですね。「こつ」の科学―調理の疑問に答える作者:杉田 浩一発売日: 2006/11/01メディア: 単行本「葉物はお湯から,根菜は水から(茹でる)…

トム・ヴァンダービルト『となりの車線はなぜスイスイ進むのか?:交通の科学』早川書房

期待していたような「交通の科学」の本ではなかった(エンジニアリングというよりは心理学的寄りだった)し,洋物の本でたまにある,「なんか構成がよく分からなくて話題が散発的に続いている」感じの本であった。となりの車線はなぜスイスイ進むのか?――交通…