Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

小林敏勝『塗料大全』日刊工業新聞社(技術大全シリーズ)

『プレス加工大全』がガッツリ物理学だったとすれば,この『塗料大全』はガッツリ化学。一応わたくし,入試で有機化学が有名な大学の理学部に入ったはずなんだけど,もうさっぱり覚えていないというか,当時から化学は苦手だったんだ……。

塗料について初歩的な解説をしている第1章だけでも満足感が得られるほど,知らないことだらけ。というか,この著者が先に類書を著していてそちらは「基本的,入門書的な事項を中心としており,実用に耐える性能を持った塗料を作るための情報が乏しかった」のに対し,「本書では,初心者から中堅技術者向けに,ある程度実用にも耐える塗料の設計や構造,トラブル対応が可能なレベルの情報や考え方を提供することを主眼とした」とのこと。

いやー,かなりディープな内容のように見えるんだけど,これでも「初心者から中級技術者向け」で,「ある程度実用にも耐える」なのかよ。すげー世界だな……。

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