Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

ヨーロッパ.西洋

ひのまどか『バルトーク(音楽家の伝記 はじめに読む1冊)』ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスミュージックメディア部

借りるとき全然気づかなかったけど,これ大きな子供向けの伝記だわ。QRコード読み取って音楽が実際に聴ける仕組みにしてるのはいいと思う。 音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バルトーク (音楽家の伝記はじめに読む1冊)作者:ひの まどかヤマハミュージックエン…

小泉悠『「帝国」ロシアの地政学:「勢力圏」で読むユーラシア戦略』東京堂出版

「帝国」ロシアの地政学 (「勢力圏」で読むユーラシア戦略)作者:小泉 悠東京堂出版Amazon ちくま新書の『現代ロシアの軍事戦略』は,著者のオタク的興味関心が詰まったーーそういう意味では好みが分かれるーー本であったのに対して,こちらはしかめつらしい…

小泉悠『現代ロシアの軍事戦略』筑摩書房(ちくま新書)

現代ロシアの軍事戦略 (ちくま新書)作者:小泉悠筑摩書房Amazon 前から気になっていた本書だが,今のウクライナ侵攻によって俄然注目を集めている,と思う。「職業的オタク」を自認する著者による,現代ロシア軍のオタク的側面ーー兵器,軍事組織,戦術,戦略…

ドン・マントン, デイヴィッド・A・ウェルチ『キューバ危機:ミラー・イメージングの罠』中央公論新社

キューバ危機 - ミラー・イメージングの罠作者:デイヴィッド・A・ウェルチ中央公論新社Amazon 『国際紛争』で存在を知ったこの本。 本書を執筆した動機には,一九六二年のキューバ・ミサイル危機を扱った著作のうち国際関係論の入門的な授業で使え,読みやす…

村井翔『マーラー』音楽之友社(作曲家・人と作品シリーズ)

マーラー (作曲家・人と作品シリーズ)作者:村井 翔音楽之友社Amazon たしかにこのシリーズが「実力は執筆陣による渾身の書き下ろし」と謳うように,著者の熱意が伝わる伝記である。 「著者紹介」では「専門はフロイト,羅漢精神分析学と20世紀オーストリア文…

ジョン・ブランドラー, アレッサンドラ・マッタンザ『BANKSY』新星出版社

BANKSY作者:ジョン・ブランドラー,アレッサンドラ・マッタンザ新星出版社Amazon バンクシーの作品集で,ふたりの著者による分かったような分からないような要るような要らないような解説文がついている。僕自身はバンクシーの作品というか活動にそんなに惹か…

『Gerhard Richter: Drawings 1999-2021』HENI Publishing

Drawings 1999–2021作者:Newman, MichaelHeni PubAmazon ロンドンのSouthbank Centreでゲルハルト・リヒターのドローイング作品だけを集めたエキシビションが開催されているみたいで,そのカタログ。 Gerhard Richter: Drawings, 1999 – 2021 冒頭の解説にあ…

スイス政府『民間防衛:あらゆる危険から身を守る』原書房

Bookishなら必ずその存在を知っているであろうこの本。ようやく手にとってみた。 民間防衛ーあらゆる危険から身をまもる原書房Amazon 思っていたのとちょっと違っていたというか,最初は結構なページを割いて「精神論」を語っていて,たとえば われわれは,…

クリス・マルケル『ラ・ジュテ』

このコロナ禍の中でデートしているカップルを見ると,不思議な感覚に襲われる。ディストピアの中にいるふたり。何かの映画のようだけど,それが何かを思い出せない…。 という内容をFacebookに投稿したら,大学時代のシネフィルな友人から,一言だけコメント…

ヤロミル・イレシュ『冗談』

参考文献 というか,この本に書かれているものを日本語に訳した。 Czech and Slovak Cinema (Traditions in World Cinema) (English Edition)作者:Hames, PeterEdinburgh University PressAmazon サマリー 最も批判的な政治的映画は,Vojtěch Jasný の『All …

藤原正彦『遥かなるケンブリッジ:一数学者のイギリス』新潮社(新潮文庫)

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)作者:正彦, 藤原新潮社Amazon藤原正彦に関してはこれまで「その顔と髪で<品格>とか語るなよ」と思ってたし*1,そもそも数学者としての実績ってどうなのよと思ってたけど,このケンブリッジ滞在記は面白…

近藤康史『分解するイギリス:民主主義モデルの漂流』筑摩書房(ちくま新書)

2年3ヶ月間のイギリス滞在中に,スコットランド独立とEU離脱とふたつのレファレンダムを目の当たりにすると,否が応でもイギリスの政治あるいはそのシステムに興味を持たざるをえなかったわけで,改めてこんな本を手に取ってみました。 分解するイギリス: 民…

イギリスでのアクチュアリーの労働市場

小ネタ。イギリスでのアクチュアリーの労働市場がどんなものか,簡単に調べてみます。見たのは以下のサイト。 Actuarial Jobs in Londonhttp://www.theactuaryjobs.com/jobs/greater-london/ たとえば,こんなポジション Capital Modeling Actuary Sector Li…