[地理]–3 ヨーロッパ.西洋
アイスランドからの警鐘―国家破綻の現実作者:アウスゲイル・ジョウンソン,安喜博彦新泉社Amazon アイスランド版『リーマン・ショック・コンフィデンシャル』,といった感じ。これまた邦題がちょっとミスリーディングで──原題は『Why Iceland : How One of th…
サッチャー 「鉄の女」の実像 (中公新書)作者:池本大輔中央公論新社Amazon 著者の言うように,最近の研究の成果を取り入れたという点が,本書の最大のポイントになるんだと思う。コンパクトに事実をまとめている中に散りばめられた,細かいエピソードや小さ…
ミッテラン 現代フランスを率いた理想と野望 (中公新書)作者:吉田徹中央公論新社Amazon 中公新書の評伝は粒ぞろいだけど,その中でもこれは出色だと思う。ミッテランの多面性,その背景にあるフランス社会のごちゃごちゃ,これだけも面白い評伝は確約された…
編集者ディドロ作者:鷲見 洋一平凡社Amazon 読み終わって著者略歴を目にするまで,この本を書いたの,『モードの迷宮』の人だと思ってた。あちらは鷲田清一(わしだきよかず),こちらは鷲見洋一(すみよういち)。 この大著の編集者が日下部さん──TAMALA本…
アデナウアー 現代ドイツを創った政治家 (中公新書)作者:板橋拓己中央公論新社Amazon なによりも〈アデナウアー〉って響きがいいよね。〈イナバウアー〉みたいな。声に出して読みたい名前。 〈あとがき〉にあるように,途中からはアデナウアーより西ドイツの…
ソ連史作者:松戸清裕筑摩書房Amazon 〈はじめに〉にある,「筆者には、「教訓としての歴史」のような「役に立つ歴史学」を訴える意識は乏しいのだが、とはいえ人文科学・社会科学では基本的に実験ができない以上、歴史上の経験という貴重な「実験」から学び…
ブルバキとグロタンディーク作者:アミール・D・アクゼル日経BPAmazon 原題は『The artist and the mathematician』。それも意味わからんけど。 ブルバキとグロタンディーク,だけじゃなく,レヴィ゠ストロースとか構造主義の話もけっこうな割合で出てくる。…
日独冷戦秘史 東独機密文書が語る歴史の真実作者:赤川省吾慶應義塾大学出版会Amazon 慶應義塾大学出版会ってアカデミックに寄りすぎて読む面白さが足りないって印象があるんだけど,これは違ってたのは,テーマそのものの面白さか,あるいは筆者の熱意と力量…
柴田南雄著作集 第1巻国書刊行会Amazon ということで,「印象派以降」に続いてというかそれから遡るかたちでこの「西洋音楽の歴史」を読んだ。ようやく読み終えた。 思い違いかもしれないけれど,「印象派以降」よりもこの「西洋音楽の歴史」の方が,柴田南…
柴田南雄著作集 第1巻国書刊行会Amazon 柴田南雄はもちろん最近『音楽史と音楽論』を(ようやく)読んで興味を持ったからなんだけど,なんで「印象派以降」を読もうと思ったんだっけな。とにもかくにも,こっちの方が圧倒的に面白い。文章量はやっぱり多い方…
借りるとき全然気づかなかったけど,これ大きな子供向けの伝記だわ。QRコード読み取って音楽が実際に聴ける仕組みにしてるのはいいと思う。 音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バルトーク作者:ひの まどかヤマハ(YAMAHA)Amazon プロローグ 第1章 村にて 第2章 歌…
「帝国」ロシアの地政学 (「勢力圏」で読むユーラシア戦略)作者:小泉 悠東京堂出版Amazon ちくま新書の『現代ロシアの軍事戦略』は,著者のオタク的興味関心が詰まった――そういう意味では好みが分かれる――本であったのに対して,こちらはしかめつらしいタイ…
現代ロシアの軍事戦略 (ちくま新書)作者:小泉悠筑摩書房Amazon 前から気になっていた本書だが,今のウクライナ侵攻によって俄然注目を集めている,と思う。「職業的オタク」を自認する著者による,現代ロシア軍のオタク的側面――兵器,軍事組織,戦術,戦略に…
キューバ危機 - ミラー・イメージングの罠作者:デイヴィッド・A・ウェルチ中央公論新社Amazon 『国際紛争』で存在を知ったこの本。 本書を執筆した動機には,一九六二年のキューバ・ミサイル危機を扱った著作のうち国際関係論の入門的な授業で使え,読みやす…
マーラー (作曲家・人と作品シリーズ)作者:村井 翔音楽之友社Amazon たしかにこのシリーズが「実力は執筆陣による渾身の書き下ろし」と謳うように,著者の熱意が伝わる伝記である。 「著者紹介」では「専門はフロイト,羅漢精神分析学と20世紀オーストリア文…
BANKSY作者:ジョン・ブランドラー,アレッサンドラ・マッタンザ新星出版社Amazon バンクシーの作品集で,ふたりの著者による分かったような分からないような要るような要らないような解説文がついている。僕自身はバンクシーの作品というか活動にそんなに惹か…
Drawings 1999–2021作者:Newman, MichaelHeni PubAmazon ロンドンのSouthbank Centreでゲルハルト・リヒターのドローイング作品だけを集めたエキシビションが開催されているみたいで,そのカタログ。 Gerhard Richter: Drawings, 1999 – 2021 冒頭の解説にあ…
Bookishなら必ずその存在を知っているであろうこの本。ようやく手にとってみた。 民間防衛ーあらゆる危険から身をまもる原書房Amazon 思っていたのとちょっと違っていたというか,最初は結構なページを割いて「精神論」を語っていて,たとえば われわれは,…
ミッテラン――カトリック少年から社会主義者の大統領へ作者:ミシェル・ヴィノック吉田書店Amazon そもそも「第五共和政」すら何を指すか分からなかった僕に対しては,とてもいいイントロだった。 文章が簡素にして洗練。翻訳が,そしてきっと原文も。 「後年…
非常によくまとめられているんだけど,非常によくまとめられているだけに,チャーチルという人間のアラが目について,「それでこの人,何がそんなに凄いんだったっけ」という印象を持つに至るという…。 チャーチル―イギリス現代史を転換させた一人の政治家 …
このコロナ禍の中でデートしているカップルを見ると,不思議な感覚に襲われる。ディストピアの中にいるふたり。何かの映画のようだけど,それが何かを思い出せない…。 という内容をFacebookに投稿したら,大学時代のシネフィルな友人から,一言だけコメント…
参考文献 というか,この本に書かれているものを日本語に訳した。 Czech and Slovak Cinema (Traditions in World Cinema) (English Edition)作者:Hames, PeterEdinburgh University PressAmazon サマリー 最も批判的な政治的映画は,Vojtěch Jasný の『All …
遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)作者:正彦, 藤原新潮社Amazon藤原正彦に関してはこれまで「その顔と髪で<品格>とか語るなよ」と思ってたし*1,そもそも数学者としての実績ってどうなのよと思ってたけど,このケンブリッジ滞在記は面白…
イタリア 24の都市の物語 (光文社新書)作者:池上 英洋光文社Amazon思ってたのと違うけど,これはこれでいい気がしてきた。というか,読むほどにだんだん惹きつけられていく…。293.7
2年3ヶ月間のイギリス滞在中に,スコットランド独立とEU離脱とふたつのレファレンダムを目の当たりにすると,否が応でもイギリスの政治あるいはそのシステムに興味を持たざるをえなかったわけで,改めてこんな本を手に取ってみました。 分解するイギリス: 民…
小ネタ。イギリスでのアクチュアリーの労働市場がどんなものか,簡単に調べてみます。見たのは以下のサイト。 Actuarial Jobs in Londonhttp://www.theactuaryjobs.com/jobs/greater-london/ たとえば,こんなポジション Capital Modeling Actuary Sector Li…