Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

自然科学 Natural scicences

数学,理学,医学

森毅『すうがく博物誌:美しい数学2+3』童話屋

すうがく博物誌 (美しい数学2+3)作者:森 毅童話屋Amazon 自分は何を読まされているんだろう,という気になる。 『悪魔の辞典』風とでもいえばいいのか,あいうえお順に並べられたさまざまな用語・概念・人物――「アキレスと亀」「エントロピー」「Q.E.D.」な…

デイヴィッド・サルツブルグ『「誤差」「大間違い」「ウソ」を見分ける統計学』共立出版

「誤差」「大間違い」「ウソ」を見分ける統計学作者:デイヴィッド・サルツブルグ共立出版Amazon もしかした本書内には統計に関して本質的で有益なものが含まれているのかもしれないけれど,自分のような不真面目な読者――斜め読みをするだけの――はそれを見い…

大栗博司『強い力と弱い力:ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く』幻冬舎(幻冬舎新書)

強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く (幻冬舎新書)作者:大栗博司幻冬舎Amazon 『重力とは何か』はいまいちピンとこなかったけど,こっちは面白く読めた。自分にとって知らない話が多いからかもしれない。 ヒッグス粒子の意義を理解するには…

大栗博司『重力とは何か:アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』幻冬舎(幻冬舎新書)

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)作者:大栗 博司幻冬舎Amazon 大栗さんらしい記述――丁寧で,人柄の良さが伝わってくる――に好感が持てるんだけど,ザビーネ・ホッセンフェルダー『数学に魅せられて、科学を見失う:…

ヒサクニヒコ『恐竜研究室 3(恐竜絶滅のなぞ)』あかね書房

恐竜研究室〈3〉恐竜絶滅のなぞにせまるあかね書房Amazon 「恐竜絶滅のなぞ」とは謳っているが,本書の射程はもう少し広くて,「恐竜の羽根について考えてみよう」とか「飛行のはじまりについて考えてみよう」とか「翼竜が森から出た理由を考える」,読んで…

井上雅史, 岸本年郎『小さな生き物たちの世界をルーペで覗いてみたら』マイルスタッフ

小さな生き物たちの世界を ルーペで覗いてみたら (momobook)マイルスタッフ(インプレス)Amazon 小さな生物の世界を拡大写真で紹介しているだけなんだけど,そこにある多様な世界,造形の美に驚愕させられる。大人は思わず「気持ち悪い」って言いそうになる…

左巻健男, 元素学たん『図解 身近にあふれる「元素」が3時間でわかる本:思わずだれかに話したくなる』明日香出版社

図解 身近にあふれる「元素」が3時間でわかる本 (ASUKA BUSINESS)作者:左巻 健男,元素学たん明日香出版社Amazon たしかに面白い切り口で「元素」を紹介していると思うんだけど,もうちょっとうまいこと全体を構成できなかったかしら,とも思う。「第1章 元素…

小笠英志『多様体とは何か:空間と次元から学ぶ現代科学の基礎概念』講談社(ブルーバックス)

多様体とは何か 空間と次元から学ぶ現代科学の基礎概念 (ブルーバックス)作者:小笠英志講談社Amazon この著者近影を見た瞬間に嫌な予感がしたんだけど,数ページ読み進めてその予感が確信に変わった。その数ページの中で「言葉の綾ですのでお気になさらずに…

東京大学教養学部統計学教室『統計学入門』東京大学出版会(基礎統計学, 1)

統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)東京大学出版会Amazon アクチュアリー試験1次試験の参考著書として指定されているこの本,東京大学出版会らしいソツのない構成で,王道の入門書である。 417 統計学入門 (東京大学出版会): 1991|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

菊池良和『吃音の世界』光文社(光文社新書)

吃音の世界 (光文社新書)作者:菊池良和光文社Amazon これはコンパクトながら本当にためになる本で,吃音の原因やらそれにまつわる誤解やらが丁寧に書かれていたり,あるいは吃音を持つ人が自らの吃音とどう向き合って/それに対処しているか,ということがよ…

長澤光晴『眠れなくなるほど面白い図解物理の話』日本文芸社

眠れなくなるほど面白い<図解>物理の話作者:長澤光晴日本文芸社Amazon コンビニで売ってあるような本なんだけどこれは割と侮れなくて,IH調理器が加熱するしくみとか,湿度が高いとなぜ不快に感じるのかとか,本当の身の回りの現象でかつ仕組みがよく分かっ…

サイモン・シン, エツァート・エルンスト『代替医療のトリック』新潮社

代替医療のトリック作者:シン,サイモン,エルンスト,エツァート新潮社Amazon 代替医療解剖(新潮文庫)作者:サイモン・シン,エツァート・エルンスト新潮社Amazon 原タイトルは『Trick or treatment?』。単行本刊行時の邦題は『代替医療のトリック』で,3年後…

じゅえき太郎[ほか]『むし:英語つき』小学館(小学館の図鑑NEO. まどあけずかん)

むし (小学館の図鑑NEO)小学館Amazon 『きょうりゅう』はイマイチなまどあけずかんもこの『むし』ではその「まどあけ」がうまく機能していて,虫たちの動きが適度に表現されている。「カブトムシとクワガタムシの対決」とかよくある話だけど,まどあけになる…

オガワユミエ[ほか]『きょうりゅう:英語つき』小学館(小学館の図鑑NEO. まどあけずかん)

きょうりゅう (小学館の図鑑NEO)小学館Amazon 「まどあけずかん」シリーズは確かにめくる楽しさはあるんだけど,この『きょうりゅう』はそれがあまりうまく機能していなくて,図鑑としての役割が薄まっている気がするんだよな。あと「英語つき」って,恐竜名…

福井篤『魚』講談社(講談社の動く図鑑MOVE)

魚 新訂版 (講談社の動く図鑑MOVE)講談社Amazon これはまたこれで立派な図鑑だけど,「小学館の図鑑NEO」に比べると,ほんのわずかだけど装丁の洗練度が低い気がする(個人的な好みの問題だし,こっちの方が好きという人は少なからずいるだろうけど)。 487.…

多田多恵子『花』小学館(小学館の図鑑NEO, 19)

小学館の図鑑NEO 花小学館Amazon 体裁こそ子供向けだけど,中身はいたって本気。「この本の使い方」にはこう書かれている。 取り上げたのは約1250種の植物で,最近,遺伝子(DNA)を解析してわかった新しい植物のなかま分け(APGIII分類体系)を基本にしてな…

A・S・バーウィッチ『においが心を動かす:ヒトは嗅覚の動物である』河出書房新社

においが心を動かす ヒトは嗅覚の動物である作者:A・S・バーウィッチ河出書房新社Amazon 意欲的な本であり,嗅覚に関して全方位(神経科学,分子生物学,遺伝学,化学,心理学,認知科学,哲学の発展,香料製造やワイン醸造の専門知識)から迫っているのだけ…

ザビーネ・ホッセンフェルダー『数学に魅せられて、科学を見失う:物理学と「美しさ」の罠』みすず書房

数学に魅せられて、科学を見失う作者:ザビーネ・ホッセンフェルダーみすず書房Amazon 裏表紙の紹介文が見事に本書の内容をサマライズしていると思う。 物理学の基礎領域では30年以上も,既存の理論を超えようとして失敗し続けてきたと著者は言う。実験で検証…

平孝臣 著 ; 堀澤士朗『そのふるえ・イップス心因性ではありません:本態性振戦・局所性ジストニアのしくみと治療』法研

そのふるえ・イップス 心因性ではありません作者:平 孝臣法研Amazon タイトルの通りで,一般的には心因性だと思われているイップスは外科手術で治療できるんですよって話で,その手術もいくつかのやり方があるんですよ,という話。 ゴルフでイップス気味のわ…

とだこうしろう『昆虫とあそぼう』戸田デザイン研究室

昆虫とあそぼう作者:とだ こうしろう戸田デザイン研究室Amazon 図鑑っぽいんだけど「図鑑」とはひと味違う。著者の語り口が,著者と読者との距離を縮めている。 486 昆虫とあそぼう (戸田デザイン研究室): 1989|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

藤子・F・不二雄『恐竜のサイエンス』小学館(学習まんがドラえもんふしぎのサイエンス)

学習まんが ドラえもん ふしぎのサイエンス 恐竜のサイエンス (小学館 学習まんがシリーズ)作者:藤子・F・不二雄小学館Amazon ドラえもんっぽいお話の中に,恐竜に関する知識が過不足なく詰まってる。 457.87

ポール・A・オフィット『禍いの科学:正義が愚行に変わるとき』日経ナショナルジオグラフィック社

禍いの科学 正義が愚行に変わるとき作者:ポール・A・オフィット日経ナショナル ジオグラフィック社Amazon 原題は『Pandora's Lab: Seven Stories of Science Gone Wrong』。「パンドラの箱」とはよく言うけれど,この本によると, ギリシャ神話の神,プロメ…

チップ・ウォルター『不老不死ビジネス神への挑戦:シリコンバレーの静かなる熱狂』日経ナショナルジオグラフィック社

不老不死ビジネス 神への挑戦 シリコンバレーの静かなる熱狂作者:チップ・ウォルター日経ナショナル ジオグラフィック社Amazon 壮大すぎる,しかも現在進行形のテーマということで,この本もスナップショット的なものにならざるを得なかったし,結論めいたも…

中山成子『にょきにょきパッチンつめのひみつ』少年写真新聞社(からだはすごいよ!)

からだはすごいよ! にょきにょきパッチンつめのひみつ少年写真新聞社Amazon おはなし仕立ての中に,つめの役割やらつめの切り方やらがまとめられていており,教育的。一緒に読んだ子供には「つめを噛むと,つめがきずつくしばいきんが入りやすくなるから,や…

石倉ヒロユキ『うんことカラダ』偕成社(健康のすすめ!カラダ研究所, 1)

うんことカラダ (健康のすすめ! カラダ研究所)作者:石倉 ヒロユキ偕成社Amazon こないだ台場のうんこミュージアムに行ってからというもの,子供がますますうんこに対してオープンになってきた(というか,何につけて「うんこ!」と叫ぶ)。 内容的には「こど…

結城浩『数学ガールの物理ノート:ニュートン力学』SBクリエイティブ

数学ガールの物理ノート/ニュートン力学作者:結城 浩SBクリエイティブAmazon ここに書かれている内容をだいたい(幸運にも)把握していた自分にとっては,改めてこの「数学ガール」の文体で読んで得るものもなかったんだけど,たとえば自分の息子がそれなり…

西成活裕『渋滞学』新潮社(新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)作者:西成 活裕新潮社Amazon そうそう,わたしはこういうのが読みたかったんだよ! ↓こういうんじゃななくてね。 トム・ヴァンダービルト『となりの車線はなぜスイスイ進むのか?:交通の科学』早川書房 - Dribs and Drabs 著者がいうには…

小平邦彦『解析入門』岩波書店(岩波基礎数学選書)

解析入門 (岩波基礎数学選書)作者:小平 邦彦岩波書店Amazon のちに出た軽装版じゃなくて,自分にとってはこの基礎数学選書のやつが,小平の『解析入門』。デデキント切断についてこれほどしっかり描かれた日本語の教科書って他にあるんだろうか? まぁ高校生…

田村三郎『パラドックスの世界:星間・逆説の旅』講談社(ブルーバックス)

パラドックスの世界―星間・逆説の旅 (ブルーバックス 467)作者:田村 三郎講談社Amazon 「第一部:星間・逆説の旅――三田太郎の手記」となっていて,これが確か三田太郎という名前の孤児の誘拐されて異星人に数学を教えることになったという寓話で,さすがに子…

トーマス・マーク『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』春秋社

ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと作者:トーマス マーク,トム マイルズ,ロバータ ゲイリー春秋社Amazon 想像以上に解剖学の本だった…。 第1章の最初の項が「ピアニストの身体の傷みと故障」となっているように,多くのピアニスト(とい…