Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

自然科学 Natural scicences

数学,理学,医学

アンドレ・ルロア=グーラン『身ぶりと言葉』筑摩書房(ちくま学芸文庫)

身ぶりと言葉 (ちくま学芸文庫)作者:アンドレ ルロワ=グーラン筑摩書房Amazon これもなんでこの本の存在を知ったのか覚えてないんだけど……。要するに進化論の話で,その内容は裏表紙が見事に要約している: 人類の進化の本質とは,突き詰めてみれば何なのか…

ジャック・チャロナー『ATOM:世界で一番美しい原子事典』SBクリエイティブ

ATOM 世界で一番美しい原子事典作者:ジャック・チャロナーSBクリエイティブAmazon たしかにビジュアルがふんだんに使われてはいるけれど,〈世界で一番美しい〉は言いすぎじゃない? というか,本のタイトルには景表法が適用されないんですね。 429.1 ATOM :…

シャロン・バーチュ・マグレイン『異端の統計学ベイズ』草思社

異端の統計学 ベイズ作者:シャロン・バーチェ・マグレイン草思社Amazon 〈異端の統計学〉ねぇ……。センセーショナルな邦題をつけたかったのかもしれないけど,ちょっと違うと思うんだよな。 原題は "The Theory That Would Not Die: How Bayes' Rule Cracked …

ローレンス・ワインシュタイン, ジョン・A・アダム『フェルミ推定力養成ドリル』草思社(草思社文庫)

文庫 フェルミ推定力養成ドリル (草思社文庫)作者:ワインシュタイン,ローレンス,アダム,ジョン・A.草思社Amazon 自分がコンサルファームの面接を受けているときにこの本が世に存在していたらーーしていたのかもしれないけどーー熟読していたかもしれないし,…

フィリップ・オーディング『1つの定理を証明する99の方法』森北出版

1つの定理を証明する99の方法作者:フィリップ・オーディング森北出版Amazon レイモン・クノー『文体練習』にインスパイアされた作品で,二番煎じで終わるのかなぁと思ったけど,そうでもなかった。 クノーのがひとりの男の物語のバリアントであるのに対して…

ジョセフ・ヘンリック『文化がヒトを進化させた:人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉』白揚社

文化がヒトを進化させた作者:ジョセフ・ヘンリック,今西康子白揚社Amazon 原題は『The Secret of Our Success: How Culture Is Driving Human Evolution, Domesticating Our Species, and Making Us Smarter』。ここで〈文化〉といっているのは音楽とか芸術…

デイヴィッド・スローン・ウィルソン『みんなの進化論』日本放送出版協会

みんなの進化論作者:デイヴィッド スローン ウィルソン日本放送出版協会Amazon 装丁も文章も翻訳もちゃんとしてて,参考文献もボリュームしっかりしているのに,なんだか物足りない。進化論にまつわる興味深いエピソード――しかしどこかで聞いたことがあるよ…

大栗博司『探究する精神:職業としての基礎科学』幻冬舎(幻冬舎新書)

探究する精神 職業としての基礎科学 (幻冬舎新書)作者:大栗博司幻冬舎Amazon 明らかにマックス・ヴェーバーを意識しただろう大業なサブタイトルとは裏腹に,本書の大部分は大栗先生の自分語り――子供のころから今に至るまで何を見て何を読んで何を考えてどう…

チャールズ・ダーウィン『種の起原』朝倉書店

種の起原 (原書第6版)作者:チャールズ・ダーウィン朝倉書店Amazon いつかは原典にあたりたいと思って読んでみたけど,すいません,気持ちが続きませんでした。2段組で500ページ近い濃密な紙面。それでいて図がひとつしか登場しないというのが,時代の違い…

Nicholas B.Davies, John R.Krebs, Stuart A.West『デイビス・クレブス・ウェスト行動生態学』共立出版

デイビス・クレブス・ウェスト 行動生態学 原著第4版作者:N.B.Davies,J.R.Krebs,S.A.West共立出版Amazon たしかにこれはすごい本だ。このテーマに関することならなんでもこの本に書かれているだろうと思わせる,包括的で決定的な教科書だ。 Tinbergenの4つの…

北村雄一『大人の恐竜図鑑』筑摩書房(ちくま新書)

大人の恐竜図鑑 (ちくま新書)作者:雄一, 北村筑摩書房Amazon 「恐竜に興味を持った子供に対抗するためにこの本で知識をつけよう」と思ったけど,もしかしたら対象読者はもうちょっと狭くて,「子供のころに恐竜少年だった大人が,知識を深化/アップデートさ…

アントニオ・R・ダマシオ『デカルトの誤り:情動、理性、人間の脳』筑摩書房(ちくま学芸文庫)

デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳 (ちくま学芸文庫)作者:アントニオ・R・ダマシオ筑摩書房Amazon よく知られるフィネアス・ゲージの話――鉄道施設現場で事故が起き,鉄棒が前頭部を貫通,それによって性格と行動が一変した――の出どころ。いろんな本で目にし…

小室直樹『数学嫌いな人のための数学:数学原論』東洋経済新報社

数学嫌いな人のための数学―数学原論作者:小室 直樹東洋経済新報社Amazon はいはい,おじいちゃん,いろいろ知っててすごいですねー。 「はじめに」の最初の見開きでいやな予感をさせて,ページが進むにつれてその予感を確信に変えていくスタイル。すごい。 4…

キット・イェーツ『生と死を分ける数学:人生の〈ほぼ〉すべてに数学が関係するわけ』草思社

生と死を分ける数学: 人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ作者:キット イェーツ,冨永 星 (翻訳)AudibleAmazon 奇をてらったタイトルだけど,中身はよくある感じ。一般的な読者の情感に訴えたいからか,各トピックをある個人のエピソード――たとえばチェル…

森毅『すうがく博物誌:美しい数学2+3』童話屋

すうがく博物誌 (美しい数学2+3)作者:森 毅童話屋Amazon 自分は何を読まされているんだろう,という気になる。 『悪魔の辞典』風とでもいえばいいのか,あいうえお順に並べられたさまざまな用語・概念・人物――「アキレスと亀」「エントロピー」「Q.E.D.」な…

デイヴィッド・サルツブルグ『「誤差」「大間違い」「ウソ」を見分ける統計学』共立出版

「誤差」「大間違い」「ウソ」を見分ける統計学作者:デイヴィッド・サルツブルグ共立出版Amazon もしかした本書内には統計に関して本質的で有益なものが含まれているのかもしれないけれど,自分のような不真面目な読者――斜め読みをするだけの――はそれを見い…

大栗博司『強い力と弱い力:ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く』幻冬舎(幻冬舎新書)

強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く (幻冬舎新書)作者:大栗博司幻冬舎Amazon 『重力とは何か』はいまいちピンとこなかったけど,こっちは面白く読めた。自分にとって知らない話が多いからかもしれない。 ヒッグス粒子の意義を理解するには…

大栗博司『重力とは何か:アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』幻冬舎(幻冬舎新書)

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)作者:大栗 博司幻冬舎Amazon 大栗さんらしい記述――丁寧で,人柄の良さが伝わってくる――に好感が持てるんだけど,ザビーネ・ホッセンフェルダー『数学に魅せられて、科学を見失う:…

ヒサクニヒコ『恐竜研究室 3(恐竜絶滅のなぞ)』あかね書房

恐竜研究室〈3〉恐竜絶滅のなぞにせまるあかね書房Amazon 「恐竜絶滅のなぞ」とは謳っているが,本書の射程はもう少し広くて,「恐竜の羽根について考えてみよう」とか「飛行のはじまりについて考えてみよう」とか「翼竜が森から出た理由を考える」,読んで…

井上雅史, 岸本年郎『小さな生き物たちの世界をルーペで覗いてみたら』マイルスタッフ

小さな生き物たちの世界を ルーペで覗いてみたら (momobook)マイルスタッフ(インプレス)Amazon 小さな生物の世界を拡大写真で紹介しているだけなんだけど,そこにある多様な世界,造形の美に驚愕させられる。大人は思わず「気持ち悪い」って言いそうになる…

左巻健男, 元素学たん『図解 身近にあふれる「元素」が3時間でわかる本:思わずだれかに話したくなる』明日香出版社

図解 身近にあふれる「元素」が3時間でわかる本 (ASUKA BUSINESS)作者:左巻 健男,元素学たん明日香出版社Amazon たしかに面白い切り口で「元素」を紹介していると思うんだけど,もうちょっとうまいこと全体を構成できなかったかしら,とも思う。「第1章 元素…

小笠英志『多様体とは何か:空間と次元から学ぶ現代科学の基礎概念』講談社(ブルーバックス)

多様体とは何か 空間と次元から学ぶ現代科学の基礎概念 (ブルーバックス)作者:小笠英志講談社Amazon この著者近影を見た瞬間に嫌な予感がしたんだけど,数ページ読み進めてその予感が確信に変わった。その数ページの中で「言葉の綾ですのでお気になさらずに…

東京大学教養学部統計学教室『統計学入門』東京大学出版会(基礎統計学, 1)

統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)東京大学出版会Amazon アクチュアリー試験1次試験の参考著書として指定されているこの本,東京大学出版会らしいソツのない構成で,王道の入門書である。 417 統計学入門 (東京大学出版会): 1991|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

菊池良和『吃音の世界』光文社(光文社新書)

吃音の世界 (光文社新書)作者:菊池良和光文社Amazon これはコンパクトながら本当にためになる本で,吃音の原因やらそれにまつわる誤解やらが丁寧に書かれていたり,あるいは吃音を持つ人が自らの吃音とどう向き合って/それに対処しているか,ということがよ…

長澤光晴『眠れなくなるほど面白い図解物理の話』日本文芸社

眠れなくなるほど面白い<図解>物理の話作者:長澤光晴日本文芸社Amazon コンビニで売ってあるような本なんだけどこれは割と侮れなくて,IH調理器が加熱するしくみとか,湿度が高いとなぜ不快に感じるのかとか,本当の身の回りの現象でかつ仕組みがよく分かっ…

サイモン・シン, エツァート・エルンスト『代替医療のトリック』新潮社

代替医療のトリック作者:シン,サイモン,エルンスト,エツァート新潮社Amazon 代替医療解剖(新潮文庫)作者:サイモン・シン,エツァート・エルンスト新潮社Amazon 原タイトルは『Trick or treatment?』。単行本刊行時の邦題は『代替医療のトリック』で,3年後…

じゅえき太郎[ほか]『むし:英語つき』小学館(小学館の図鑑NEO. まどあけずかん)

むし (小学館の図鑑NEO)小学館Amazon 『きょうりゅう』はイマイチなまどあけずかんもこの『むし』ではその「まどあけ」がうまく機能していて,虫たちの動きが適度に表現されている。「カブトムシとクワガタムシの対決」とかよくある話だけど,まどあけになる…

オガワユミエ[ほか]『きょうりゅう:英語つき』小学館(小学館の図鑑NEO. まどあけずかん)

きょうりゅう (小学館の図鑑NEO)小学館Amazon 「まどあけずかん」シリーズは確かにめくる楽しさはあるんだけど,この『きょうりゅう』はそれがあまりうまく機能していなくて,図鑑としての役割が薄まっている気がするんだよな。あと「英語つき」って,恐竜名…

福井篤『魚』講談社(講談社の動く図鑑MOVE)

魚 新訂版 (講談社の動く図鑑MOVE)講談社Amazon これはまたこれで立派な図鑑だけど,「小学館の図鑑NEO」に比べると,ほんのわずかだけど装丁の洗練度が低い気がする(個人的な好みの問題だし,こっちの方が好きという人は少なからずいるだろうけど)。 487.…

多田多恵子『花』小学館(小学館の図鑑NEO, 19)

小学館の図鑑NEO 花小学館Amazon 体裁こそ子供向けだけど,中身はいたって本気。「この本の使い方」にはこう書かれている。 取り上げたのは約1250種の植物で,最近,遺伝子(DNA)を解析してわかった新しい植物のなかま分け(APGIII分類体系)を基本にしてな…