Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

デイヴィッド・サルツブルグ『「誤差」「大間違い」「ウソ」を見分ける統計学』共立出版

もしかした本書内には統計に関して本質的で有益なものが含まれているのかもしれないけれど,自分のような不真面目な読者――斜め読みをするだけの――はそれを見いだせなかった。そもそも,本書のテーマである「誤差」「大間違い」「ウソ」を包括的に記述しそれらに誘うための第1章「金星の太陽面通過」が,引き込まれるような記述ではなかったんだよな。

本の良しあしを判断するには自分にとって既知の事象がどう書かれているかを見ればいい,と思っているのだが,その観点で第7章「相関 vs. 因果」を眺めても,決定的に面白いこと――あるいはこの著者独自の視点――が含まれているとは思わなかった。

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「誤差」「大間違い」「ウソ」を見分ける統計学 (共立出版): 2021|書誌詳細|国立国会図書館サーチ