Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

衛生学.公衆衛生.予防医学 Hygienics. Public health. Preventive medicine

マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング『リバタリアンとトンデモ医療が反ワクチンで手を結ぶ話:コロナ禍に向かうアメリカ、医療の自由の最果ての旅』原書房

タイトル(だけ)につられて読んでみようと思った私が悪うございました。 いや,タイトルだけ見たら,なにか今日的で普遍的な現象とか課題とかが書かれているもんだと思ったんだけど,実際は過去の個別の人物の物語だったという。 リバタリアンとトンデモ医…

トーマス・マーク『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』春秋社

ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと作者:トーマス マーク,トム マイルズ,ロバータ ゲイリー春秋社Amazon 想像以上に解剖学の本だった…。 第1章の最初の項が「ピアニストの身体の傷みと故障」となっているように,多くのピアニスト(とい…

ウィリアム・J・ブロード『ヨガを科学する:その効用と危険に迫る科学的アプローチ』晶文社

ヨガを科学する―その効用と危険に迫る科学的アプローチ作者:ウィリアム・J. ブロード晶文社Amazon 「面白そうだなと思ってページをめくってみたものの,展開が単調で途中で飽きてしまった。ヨガに関する歴史的な話と,ヨガのいろいろな側面(ヨガでダイエッ…

稲葉寿『感染症の数理モデル』培風館

感染症の数理モデル作者:寿, 稲葉培風館Amazon 「8割おじさん」こと西浦博も共著者のひとりに名を連ねる教科書であり,「ぼくのかんがえたさいきょうのすうりもでる」を提唱するならこの本ぐらい読んどけって感じのものだと思う。 498.6

西浦博『新型コロナからいのちを守れ!:理論疫学者・西浦博の挑戦』中央公論新社

理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!作者:西浦博,川端裕人中央公論新社Amazon 共著者・川端裕人があとがきで述べているように, 本書は,2020年2月,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行制御のために結成された「クラスター対策…

尾身茂『WHOをゆく:感染症との闘いを超えて』医学書院

WHOをゆく: 感染症との闘いを超えて作者:尾身 茂発売日: 2011/10/21メディア: 単行本 尾身さんというと「西太平洋地域からポリオを根絶した人」と言われるんだけど,そのポリオ根絶の話は29ページまでで終わってしまった.しかしそのあとも,WHO西太平洋地域…

黒木登志夫『新型コロナの科学:パンデミック、そして共生の未来へ』中央公論社(中公新書)

新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ (中公新書)作者:黒木登志夫中央公論新社Amazon 「新型コロナの科学」と謳いつつ,そこにあるのは事実の羅列と主観と,そして「PCR検査を拡大せよ」というポジショントークであった. なんか,冒頭で山中…

佐藤成美『「おいしさ」の科学:素材の秘密・味わいを生み出す技術』講談社(ブルーバックス)

「おいしさ」の科学 素材の秘密・味わいを生み出す技術 (ブルーバックス)作者:佐藤 成美講談社Amazon コンパクトながらも,まさに“「おいしさ」の科学”にまつわるネタが網羅されており,これぞブルーバックス!という感じ。 内容紹介 焼き色がつくと、なぜお…

津川友介『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』東洋経済新報社

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事作者:津川 友介発売日: 2018/04/13メディア: 単行本何をもって「科学的」かと言ってると,著者によれば, 医学研究では,大きく分けて①ランダム化比較試験と②観察研究の2つに分けられる。そして,一般的に,ラ…