Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

数学 Mathematics

森毅『すうがく博物誌:美しい数学2+3』童話屋

すうがく博物誌 (美しい数学2+3)作者:森 毅童話屋Amazon 自分は何を読まされているんだろう,という気になる。 『悪魔の辞典』風とでもいえばいいのか,あいうえお順に並べられたさまざまな用語・概念・人物――「アキレスと亀」「エントロピー」「Q.E.D.」な…

デイヴィッド・サルツブルグ『「誤差」「大間違い」「ウソ」を見分ける統計学』共立出版

「誤差」「大間違い」「ウソ」を見分ける統計学作者:デイヴィッド・サルツブルグ共立出版Amazon もしかした本書内には統計に関して本質的で有益なものが含まれているのかもしれないけれど,自分のような不真面目な読者――斜め読みをするだけの――はそれを見い…

小笠英志『多様体とは何か:空間と次元から学ぶ現代科学の基礎概念』講談社(ブルーバックス)

多様体とは何か 空間と次元から学ぶ現代科学の基礎概念 (ブルーバックス)作者:小笠英志講談社Amazon この著者近影を見た瞬間に嫌な予感がしたんだけど,数ページ読み進めてその予感が確信に変わった。その数ページの中で「言葉の綾ですのでお気になさらずに…

東京大学教養学部統計学教室『統計学入門』東京大学出版会(基礎統計学, 1)

統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)東京大学出版会Amazon アクチュアリー試験1次試験の参考著書として指定されているこの本,東京大学出版会らしいソツのない構成で,王道の入門書である。 417 統計学入門 (東京大学出版会): 1991|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

西成活裕『渋滞学』新潮社(新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)作者:西成 活裕新潮社Amazon そうそう,わたしはこういうのが読みたかったんだよ! ↓こういうんじゃななくてね。 トム・ヴァンダービルト『となりの車線はなぜスイスイ進むのか?:交通の科学』早川書房 - Dribs and Drabs 著者がいうには…

小平邦彦『解析入門』岩波書店(岩波基礎数学選書)

解析入門 (岩波基礎数学選書)作者:小平 邦彦岩波書店Amazon のちに出た軽装版じゃなくて,自分にとってはこの基礎数学選書のやつが,小平の『解析入門』。デデキント切断についてこれほどしっかり描かれた日本語の教科書って他にあるんだろうか? まぁ高校生…

田村三郎『パラドックスの世界:星間・逆説の旅』講談社(ブルーバックス)

パラドックスの世界―星間・逆説の旅 (ブルーバックス 467)作者:田村 三郎講談社Amazon 「第一部:星間・逆説の旅――三田太郎の手記」となっていて,これが確か三田太郎という名前の孤児の誘拐されて異星人に数学を教えることになったという寓話で,さすがに子…

ダグラス・R・ホフスタッター『ゲーデル,エッシャー,バッハ:あるいは不思議の環』白揚社

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版作者:ダグラス・R. ホフスタッター白揚社Amazon 30年近くぶりに読み返してみて,この本は「同型対応」と「自己言及/作用」について書いた本なんだなぁと自分なりに思った.その中心はゲーデル…

ダレル・ハフ『統計でウソをつく法:数式を使わない統計学入門』講談社(ブルーバックス)

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)作者:ダレル・ハフ講談社Amazon 内容的には標準的だと思うけど,よくぞここまで具体例を集めてきたな,という印象. 統計でウソをつく方法としては, 偏ったサンプルをとる 算術平均をとる(中…

小島寛之『完全独習ベイズ統計学入門』ダイヤモンド社

『シグナル&ノイズ』がベイズ推しだったので,読んでみた. *1 完全独習 ベイズ統計学入門作者:小島 寛之発売日: 2015/11/20メディア: 単行本(ソフトカバー) 数学の/初等確率論・統計学の知識があればサラッと読めるし,最初の数ページ(ベイズの公式を…

ネイト・シルバー『シグナル&ノイズ:天才データアナリストの「予測学」』日経BP社

これまたなんともダサいサブタイトルにしたもんだが(もともとは「why so many predictions fail but some don't」),めっちゃ示唆的。もっと早く読むべきだった。 シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」作者:ネイト・シルバー発売日: 2013/11/…

ジョージ・G・スピーロ『ポアンカレ予想:世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者』早川書房(ハヤカワ文庫)

ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者 (ハヤカワ文庫 NF 373 〈数理を愉しむ〉シリーズ)作者:ジョージ G.スピーロ早川書房Amazon ポアンカレ予想に関する本は数多くあって,なんでこれを買ったんだったかな。 ポアンカレ自身のエピソ…

David Joyner『群論の味わい : 置換群で解き明かすルービックキューブと15パズル』共立出版

群論の味わい -置換群で解き明かすルービックキューブと15パズル-作者:David Joyner共立出版Amazon 『ガロア理論の頂(いただき)を踏む』を眺めたあとだと,無味乾燥なテキストブックのようにしか見えなくて……。ルービックキューブの具体的な解法テクニッ…

石井俊全『ガロア理論の頂 (いただき) を踏む』ベレ出版

ガロア理論の頂を踏む作者:石井俊全ベレ出版Amazon いろいろな感想を抱くんだけど, そう,ガロア理論(を理解すること)ってなんとなく憧れるんであって,それを最終目標にして全体を構成するっていうのは,とてもいい という意味では,宮崎駿が『千と千尋…

ジョージ・G・スピーロ『ケプラー予想 : 四百年の難問が解けるまで』新潮社(新潮文庫)

ケプラー予想: 四百年の難問が解けるまで (新潮文庫―Science&History Collection)作者:ジョージ・G. スピーロ新潮社Amazon 「第12章 コンピューターとアルゴリズム」のあたりがいちばん面白かったかな。知らないことが多すぎる……。 410.4

ロビン・ウィルソン『四色問題』新潮社(新潮文庫)

一松信の本*1と読み比べるために,読んでみた。そして,一松信の本より遥かに良い,という印象を得た(全体的に,一松信の本は「可もなく不可もなく」だし「よくまとまっている」けど,面白さはない)。 四色問題 (新潮文庫)作者:ロビン ウィルソン新潮社Ama…

一松信『四色問題 : その誕生から解決まで』講談社(ブルーバックス)

解決までの経緯を過不足なくコンパクトにまとめているけれど,こういう本は早々に挫折する。 四色問題 どう解かれ何をもたらしたのか (ブルーバックス)作者:一松 信講談社Amazon

中村義作『パズルでひらめく補助線の幾何学 : "魔法の補助線"を見つけよう』講談社(ブルーバックス)

暇つぶしというか,頭の体操にはちょうどいい。 パズルでひらめく補助線の幾何学―"魔法の補助線"を見つけよう (ブルーバックス)作者:中村 義作講談社Amazon

エドワード・フレンケル『数学の大統一に挑む』文藝春秋

加藤文元『宇宙と宇宙をつなぐ数学』*1 の中の「ジグソーパズル」の話で登場していたこの本,なんとも面白かった。一般向けの本でここまで遠慮なく専門用語を使って,それでいて何かを感じとらせるのだから,すごい。本人の数学に対する「愛」もさることなが…

加藤文元『宇宙と宇宙をつなぐ数学:IUT理論の衝撃』KADOKAWA

「加藤先生ってば前戯がお上手,んもぉー,早くIUT理論ちょうだーい」,と思って読み進めた割には,肝心のIUT理論の箇所が短小で,なんだか拍子抜けしたんですが,まぁしょうがないか。 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃作者:加藤 文元発売日: 2019/04/…

藤田博司『「集合と位相」をなぜ学ぶのか:数学の基礎として根づくまでの歴史』技術評論社

「集合と位相」をなぜ学ぶのか ― 数学の基礎として根づくまでの歴史作者:藤田 博司技術評論社Amazon確かにこれはユニークな本であって,著者が言うように 本書はこの「集合と位相」という科目の,教科書ではありません だし, 「集合と位相」で講じられる内…

久保拓弥『データ解析のための統計モデリング入門:一般化線形モデル・階層ベイズモデル・MCMC』岩波書店

喫緊の必要性があるわけでもないんですけどね。この方に影響されて(データサイエンティストもしくは機械学習エンジニアを目指すならお薦めの初級者向け6冊&中級者向け15冊(2017年春版) - 渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ),いわゆる「み…

結城浩『プログラマの数学』SBクリエイティブ

結城浩のTwitterアカウントをフォローしている程度にファンである身として,読んでみました。 プログラマの数学第2版 作者: 結城浩 出版社/メーカー: SBクリエイティブ 発売日: 2018/01/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 内容は以下の…

ABC予想の証明,そして買っていた本

今朝から話題になっていますね。 数学の超難問・ABC予想を「証明」 望月京大教授 | 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASKDD5Q6MKDDPLBJ007.html 長年にわたって世界中の研究者を悩ませてきた数学の超難問「ABC予想」を証明したとする論文が、国際…

デイヴィッド・J・ハンド『「偶然」の統計学』早川書房(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

「偶然」の統計学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫〈数理を愉しむ〉シリーズ) 作者: デイヴィッド・J・ハンド,松井信彦 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/10/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介「ありえない」はずの出来…

結城浩 『数学ガール:ガロア理論』SBクリエイティブ

『数学ガール』シリーズの最新刊,『数学ガール/ガロア理論』。あみだくじから始まる「僕」と「ユーリ」との会話が,自然にガロア理論につながっていく展開に感心しながら,これまで何度も学びたくても二の足を踏んでいたガロア理論の大筋が追えることに,…

岩波基礎数学選書 全16冊

個人的な思い出 大学生のときはぜんぜん真面目に数学を勉強していませんでしたが,数学の本は好きでした。「全集」になると,なおさら好きです。読みもしない本を買っては,お金に困ると古本屋に売って……いうのを何度も繰り返していました。苦学生気取りでい…

結城浩『数学文章作法:基礎編』筑摩書房(ちくま学芸文庫)

この本を手にしたわけ 『数学ガール』の結城浩さんの本で,しかも文章作法について。大学で数学を勉強してそのあと雑誌の編集者をやってた自分としては,興味のど真ん中にある本です。 数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫) 作者: 結城浩 出版社/メーカー: …

数学入門公開講座(第36回)|京都大学数理解析研究所

今年もやってまいりました,京大RIMSの数学入門公開講座です。 http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/kouza/ 1. 趣 旨数学はあらゆる科学の基礎をなすものです。今回の講座では、社会人、 中・高校教師、大学生等ある程度数学的素養のある一般の方を対象に、 専…

小平邦彦生誕百年記念事業|日本数学会

日本数学会: 小平邦彦生誕百年記念事業http://mathsoc.jp/meeting/kodaira100/index-jp.html 小平邦彦博士(1915 -- 1997) は20世紀数学における巨人の一人です。博士は Hermann Weyl によるリーマン面の理論を一般化し、大域解析学と層コホモロジー理論に…