Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

ダレル・ハフ『統計でウソをつく法:数式を使わない統計学入門』講談社(ブルーバックス)

内容的には標準的だと思うけど,よくぞここまで具体例を集めてきたな,という印象.

統計でウソをつく方法としては,

  • 偏ったサンプルをとる
  • 算術平均をとる(中央値や最頻値などではなく)
  • 不十分なサンプル数
  • 確率誤差(差の有意性)
  • グラフの作り方(棒グラフで足を切るとか)
  • 数値と割合
  • 因果関係と相関関係
  • レトリック

で,統計のウソを見破る鍵になるのは,

  • 誰がそういっているのか?(統計の出所に注意)
  • どういう方法でわかったのか?(調査方法に注意)
  • 足りないデータはないか?(隠されている資料に注意)
  • いっていることが違ってやしないか?(問題のすりかえに注意)
  • 意味があるかしら?(どこかおかしくないか?)

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