2026-01-01から1年間の記事一覧
アメリカ音楽の新しい地図 (単行本)作者:大和田 俊之筑摩書房Amazon またしても,2016年のトランプ大統領選出の影響が強く感じられる本である──『ヒトは〈家畜化〉して進化した』に続いて。 「本書は主としてメインストリームのミュージシャンの活動を通して…
ヒトは〈家畜化〉して進化した作者:ブライアン・ヘア,ヴァネッサ・ウッズ,藤原多伽夫白揚社Amazon これまた,〈なんでこの本読もうと思ったんだっけ〉案件。〈家畜化〉という言葉はインパクトがあるけど,内容的には他でも見たことがあるようなもの。 はじめ…
生まれながらのサイボーグ: 心・テクノロジー・知能の未来 (現代哲学への招待 Great Works)作者:アンディ・クラーク春秋社Amazon どうい経緯で,なんでこの本を読もうと思ったんだっけ? それを忘れると,なかなか入りづらい。力作なのはよく分かったけど──…
プラトンとの哲学 対話篇をよむ (岩波新書)作者:納富 信留岩波書店Amazon 著書が「あなた」って言ってるのはプラトンのこと。それはまさに「「プラトンの哲学」は存在しません。私たちにあるのは「プラトンとの哲学」だけでしょう」から来ていると思うんだけ…
マッドヴィランの嘘と真実 MFドゥームとマッドリブのアンダーグラウンド・ヒップホップ伝説作者:ウィル・ヘイグルDU BOOKSAmazon 本文よりも解説の方がすごいんじゃないか。翻訳の吉田雅史がすごいし,DU BOOKS──Disk Union)の出版部門なの?──は他にもいい…
短歌をよむ (岩波新書 新赤版 304)作者:俵 万智岩波書店Amazon 俵万智という人のたたずまいが好きなんですよ。文中に関西弁が出てきたので,奈良の人かなと思ったら,大阪出身だった──大阪の中でも奈良寄りなようだけど。 なんで「よむ」なんだろうと思った…
基礎から学ぶ統計学作者:中原治羊土社Amazon ネットでいい評判を目にしたから読んでみた。たしかにこれ,分かりやすい。農学部での講義がベースになっていることから,統計学を〈使う〉ことが主目的で,そのために〈定性的に理解する〉ことを目指しているか…
奴隷のしつけ方作者:ジェリー・トナー マルクス・シドニウス・ファルクス太田出版Amazon このフレームワーク──〇〇時代の△△に扮して××を語る──を使えば他にもいろいろ面白いものができるかもしれない。それが何かは,すぐには思いつかないけれど。 x 著者挨…
変な心理学 ――バズっているアレの正体 (ちくま新書)作者:山田祐樹筑摩書房Amazon 著書本人にとっては大事(おおごと)なんだろうが、素人の読者にしてみれば〈針小棒大〉な感が否めない──あえて面白いように書こうとして,空回っている感も少しある。 第1章…
作り方を作る 佐藤雅彦展公式図録作者:佐藤雅彦左右社Amazon 悔しいけど面白い。悔しいぐらいに面白い。 x 物語の形をした図録 第1章 別のルールで物を作ろうと考えている 自分がいる場所ではないと思っていた表現の場 佐藤雅彦はグラフィックデザインから始…
バリ山行作者:松永K三蔵講談社Amazon 山の話と会社の話,その二筋が走ってるかたちになってるけど,山の話──あるいは〈バリ山行〉のもつ意味合い──が会社の話に回収されそうでされてないところが,いい。 んだけど,会社の話のとこを真面目に読む人っている…
世界一わかりやすい 筋肉のつながり図鑑作者:きまた りょうKADOKAWAAmazon こことここが繋がってます。こことここはこんな動きをします。はい,で? ……ではあるんだけど,運動するときに──特にゴルフスイングするときに──その〈つながり〉のようなものを意識…
自分で考える勇気 カント哲学入門 (岩波ジュニア新書)作者:御子柴 善之岩波書店Amazon カントさん,いろんなことを考えたみたいだけれど,オレとしてはこっちのアプローチの方が好きだな↓。面白いことにこの本,「タスク分析の概念はカントである。少なくと…
アリストテレスの哲学 (岩波新書)作者:中畑 正志岩波書店Amazon このページ数にしてはだいぶ広範な内容をカバーしていると思う。最初の方は面白いと思ったんだけどなぁ。 x はじめに I アリストテレスはほんとうに重要なのか──知的探究の行程=方法 1 現代に…
哲学の誕生 ──ソクラテスとは何者か (ちくま学芸文庫)作者:納富信留筑摩書房Amazon ソクラテスの〈周辺〉をめぐる本。「無知の知」というフレーズに対する批判がいちばん面白かった。 まえがき 第一章 ソクラテスの死──プラトン「パイドン」の語り ソクラテ…
ドストエフスキ-の詩学 (ちくま学芸文庫 ハ 8-1)作者:ミハイル・バフチン筑摩書房Amazon 山形浩生(だったか)がTwitterでこの本を褒めていたから読んでみた。確かに面白い(月並みな感想)。 x 凡例 著者より 第一章 ドストエフスキーのポリフォニー小説お…
決断ーカンボジア72時間ー作者:吉田 正尚,長谷川 晶一主婦の友社Amazon 申し訳ないけど,野球の話がいちばん面白い。あと吉田の奥さんの数々のコメント。 共著ということになっているライター(長谷川)の〈私〉が前面に出てきているのが,違和感だな。か…
「分かりやすい文章」の技術 新装版 読み手を説得する18のテクニック (ブルーバックス)作者:藤沢晃治講談社Amazon 〈「分かりやすい文章」の技術〉が,分かりやすい文章で書かれていましたとさ。 x はじめに 第1章 「分かりにくい文章」がいっぱい! 真意…
ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951 (講談社現代新書 1675)作者:鬼界 彰夫講談社Amazon 入門書としては永井均の方がとっつきやすいかなぁ。これはこれで〈力作〉という感はあるし,面白いけど──特に序盤。『論理哲学論考』にフォ…
ヘ-ゲル『精神現象学』入門 (講談社選書メチエ 153)作者:長谷川 宏講談社Amazon NDCってガウスにもアインシュタインにも固有のコードは与えられていないのに,なんで哲学者はそうなっているんだろう,っていうのをつねづね思っているんだけど,それはともか…
シャノンの情報理論入門 価値ある情報を高速に、正確に送る (ブルーバックス)作者:高岡詠子講談社Amazon 最近話題のClaude,その名前の由来はクロード・シャノン──ということで,これを読んでみた。流し読みなので数式は追ってないけど,エッセンスは掴んだ…
イングリッシュネス作者:ケイト・フォックスみすず書房Amazon 原書の半分しか訳出していないし,そもそも原題は《Englishness》ではなかった。ジェレミー・パックスマンのコメントがちょいちょい出ていたのは面白かった。〈文化人類学〉臭をなくして全部訳出…
アルゴリズム思考術 問題解決の最強ツール (早川書房)作者:ブライアン クリスチャン,トム グリフィス早川書房Amazon タイトルに騙された──原書タイトルが《Algorithm to live by》で、こっちの方が内容のニュアンスよく伝えているよな(当然だけど)。 x は…
悪態の科学:あなたはなぜ口にしてしまうのか作者:エマ・バーン原書房Amazon 訳者は黒木章人さん──『Status and Culture』の人。もうちょっとLivelyな例が載っていると面白かったんだけど,先行研究をうまいことまとめました,みたいな感じになっている。 こ…
誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義 (河出文庫)作者:筒井康隆河出書房新社Amazon ここにあるように『存在と時間』の本質が倫理的なもの――人間は死すべきものであり,それを不安に思うから良心を持とうとする――のだとしたら,頑張って読む意味…
逃走論―スキゾ・キッズの冒険 (ちくま文庫)作者:浅田 彰筑摩書房Amazon とりあえず,『逃走論』を読んだ,という事実はつくった。〈あとがき〉を読んで改めて思ったけど,浅田彰という人そのもの(あるいはその業績――のようなもの)自体が〈スキゾ〉なんだな…
「おたく」の精神史 一九八〇年代論 (星海社新書 78)作者:大塚 英志星海社Amazon オレが読んだのは講談社現代新書。『ぴあ』の話は(当事者のひとりとして)身につまされるものがある。でもこうやって読んでみると,〈80年代〉っていうのは自分にとってひと…
日本・現代・美術 (ちくま学芸文庫)作者:椹木野衣筑摩書房Amazon 『ニッポンの思想』に出てきたから懐かしくて数十年ぶりに読んでみた。昔,これを読んだあとに赤瀬川原平の一連の本を読んで面白かったイメージがあって,それと記憶がごっちゃになっているか…
日本語の外へ (ちくま文庫)作者:片岡義男筑摩書房Amazon 読もうと長らく思っていた本を実際に読んでみてさほど面白く思えないことが分かったとき,当然がっかりするんだけど,でもその「読んでみてがっかりする」というのは,必要なことだと思う。バイヤール…
ニッポンの思想 (講談社現代新書)作者:佐々木敦講談社Amazon 佐々木敦は自分より一回り上,その佐々木敦がリアルタイムでニューアカ(というか浅田彰の登場)を体験しているので,自分はどうしても後追いになる。後追いってほどちゃんと追ってたわけでもない…