Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

経済 Economics

エリン・メイヤー『異文化理解力:相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養』英治出版

異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養作者:エリン・メイヤー,田岡恵英治出版Amazon 『NO RULES』の共著者による本で,同書の中にでてきた〈カルチャーマップ〉ーー他国の人と仕事をするにあたって把握しておいた方がいい指標…

山本統一『SEが基礎から学ぶ金融システムの教科書』日本実業出版社

SEが基礎から学ぶ金融システムの教科書作者:山本 統一日本実業出版社Amazon 〈SEが〉の要素が思ったより薄くて〈金融システムの教科書〉の要素が多かったな,という印象。「勘定系とは何か」とか,そういうことを知りたかったんですけど……。 338.21 SEが基礎…

フレデリック・ラルー『ティール組織:マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』英治出版

ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現作者:フレデリック・ラルー,嘉村賢州英治出版Amazon 人気の本っぽかったので借りてみた。 まず〈ティール〉って色の名前なんだそうな(teal)*1。著者いわく,人類のパラダイムと組織の発達にはい…

デイヴィッド・エンリッチ『スパイダー・ネットワーク:金融史に残る詐欺事件――LIBORスキャンダルの全内幕』ハーパーコリンズ・ジャパン

スパイダー・ネットワーク 金融史に残る詐欺事件――LIBORスキャンダルの全内幕 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)作者:デイヴィッド エンリッチハーパーコリンズ・ジャパンAmazon LIBORに〈不正〉があって廃止されたことは知っていたけど,まさかこんなこ…

原丈人『「公益」資本主義:英米型資本主義の終焉』文藝春秋(文春新書)

「公益」資本主義 (文春新書)作者:原 丈人文藝春秋Amazon 岸田首相の「新しい資本主義」のブレーンだといわれる*1原丈人による本書。もっともらしいことを述べておりつつも議論が乱暴――たとえば「経済格差が広がったからテロが増えている」みたいな主張――で…

マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』日経BP社(Nikkei BP classics)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (日経BPクラシックス)作者:マックス・ウェーバー日経BPAmazon 他の古典――たとえば『種の起源』とか――に比べれば遥かに「読める」。のだけれど,ウェーバーの記述は冗長であり洗練されているとはいいがたく,全体…

ジェフリー・フェファー『人材を活かす企業:「人材」と「利益」の方程式』翔泳社(Harvard business school press)

人材を活かす企業 (Harvard Business School Press)作者:ジェフリー・フェファー翔泳社Amazon 「従業員を大事にする企業は成長する」ということを,さまざまなデータやケースを用いて示していく。真面目な学術書であり,遊びの要素はない。 具体的な話として…

フランク・H・ナイト『リスク、不確実性、利潤』筑摩書房

リスク、不確実性、利潤 (単行本)作者:フランク・H・ナイト筑摩書房Amazon 読みにくい。ナイト本人が本書を「従来の経済的教義の根本原理をより正確に提示し,その含意をより明確に示そうとする試みを表した」と言っているわりには,訳者には「ナイトの議論…

藤沢晃治『「分かりやすい表現」の技術 : 意図を正しく伝えるための16のルール』講談社(ブルーバックス)

「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス)作者:藤沢 晃治講談社Amazon 道路標識や案内,看板,広告などで,分かりにくい実例を挙げて改善例を提案している。分かりにくい例を「違反」と称しているのはどうかと思うが…

マット・リドレー『人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する』ニューズピックス

人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する (NewsPicksパブリッシング)作者:マット・リドレーニューズピックスAmazon 本書の要旨としては,イノベーションっていうと「すごい人がなんかドカンとアイデアを生みだした」みたいに思われがちだ…

ニコラス・レマン『マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体:エージェンシー理論の光と影』日経BP

マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体――エージェンシー理論の光と影作者:ニコラス・レマン(Nicholas Lemann)日経BPAmazon なんだろう,邦題(の不適切さ)が気になるのと,最終章「利益者集団による多元主義」に大事なことが書かれていそうなのに,…

ロン・チャーナウ『モルガン家:金融帝国の盛衰』日本経済新聞社(日経ビジネス人文庫)

モルガン家(上) 金融帝国の盛衰 (日経ビジネス人文庫)作者:ロン・チャーナウ日本経済新聞出版Amazon モルガン家(下) 金融帝国の盛衰 (日経ビジネス人文庫)作者:ロン・チャーナウ日本経済新聞出版Amazon Amazonの購入履歴によれば,2008年に買って読んでいた…

バーバラ・ミント『考える技術・書く技術 : 問題解決力を伸ばすピラミッド原則』ダイヤモンド社

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則作者:バーバラ ミントダイヤモンド社Amazon この本の存在は知っていたけど,読むのは初めてかも。 「すらすら楽しく,時を忘れて読み進めた」という類の本では決してなくて,なぜなら,この本を読んだ…

山内恒人『生命保険数学の基礎:アクチュアリー数学入門』東京大学出版会

生命保険数学の基礎 第3版: アクチュアリー数学入門作者:恒人, 山内東京大学出版会Amazon アクチュアリー試験に向けて生保数理を勉強するならこれだよね……って今は他にもいいのが出てるかもしれないけれど,自分の場合はこのおかげで合格できた。 339.1 生命…

中出哲, 嶋寺基『企業損害保険の理論と実務』成文堂

企業損害保険の理論と実務作者:中出 哲,嶋寺 基成文堂Amazon 企業損害保険の中でもプロパティとBI(本書内では「利益保険」)とライアビリティにフォーカスしたもの。企業保険に限っているのはユニークだと思ったけど,「理論と実務」というわりには「理論」…

手島直樹『経営者こそ投資家である:企業価値創造のためのキャピタル・アロケーション』日本経済新聞出版

経営者こそ投資家である 企業価値創造のためのキャピタル・アロケーション (日本経済新聞出版)作者:手島直樹日経BPAmazon 著者の語り口がうまくて,415ページもあるのにどんどん読み進められる。理論とケーススタディーと引用(バフェットのがよく目につくけ…

林泰成, ダニエル・ドーラン『プロの英語:金融・会計の最新キーワード事典』日経BP社

プロの英語 金融・会計の最新キーワード事典作者:林 泰成,ダニエル・ドーラン日経BPAmazon かれこれ10年以上前になるか,自分が外資系/金融業界への転職を切望していたときに,この本を使って勉強してた。「金融」がまだキラキラしてた時代ですね。 英語の…

西野智彦『ドキュメント日銀漂流:試練と苦悩の四半世紀』岩波書店

ドキュメント 日銀漂流――試練と苦悩の四半世紀作者:西野 智彦岩波書店Amazon 著者紹介:1958年長崎県生まれ。慶應義塾大学卒業。時事通信社で編集局、TBSテレビで報道局に所属した。著書に「検証経済迷走」「検証経済暗雲」「平成金融史」など。 政治と官僚…

中野貴之『IFRS適用の知見:主要諸国と日本における強制適用・任意適用の分析』同文舘出版

IFRS適用の知見-主要諸国と日本における強制適用・任意適用の分析- (法政大学イノベーション・マネジメント研究センター叢書)作者:中野 貴之 編著同文舘出版(株)Amazon 海外主要諸国や日本でIFRSを実際に適用して何がわかったか? 気鋭の会計学研究者が分析…

アンドリュー・ロス・ソーキン『リーマン・ショック・コンフィデンシャル 下:倒れゆくウォール街の巨人』早川書房(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(下) 倒れゆくウォール街の巨人作者:アンドリュー・ロス・ソーキン早川書房Amazon 下巻で特に印象に残ったのは,ブリカス(イギリス政府及びバークレイズ,彼らの煮え切らなさで,リーマン破綻に向けた週末の奮闘が…

アンドリュー・ロス・ソーキン『リーマン・ショック・コンフィデンシャル 上:追いつめられた金融エリートたち』早川書房(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者:アンドリュー・ロス ソーキン早川書房Amazon 本書の核となるのは失敗の物語である。それは世界を屈服させ,資本主義の本質に疑問を投げかけた失敗だった。〔中略〕つまる…

あずさ監査法人金融事業部『IFRS「新保険契約」:図解&徹底分析』中央経済社

図解&徹底分析 IFRS「新保険契約」〈改訂版〉中央経済社Amazon 仕事の関係で眺めてみた. 336.92

ロバート・J・シラー『投機バブル 根拠なき熱狂:アメリカ株式市場、暴落の必然』ダイヤモンド社

投機バブル 根拠なき熱狂―アメリカ株式市場、暴落の必然作者:ロバート・J. シラー発売日: 2001/01/01メディア: 単行本 異常なまでに高騰したアメリカの株価の、暴騰と暴落のメカニズムを解明する。FRB議長グリーンスパンの名言を軸に、乱高下する株価の秘密…

小島庸平『サラ金の歴史:消費者金融と日本社会』中央公論社(中公新書)

サラ金の歴史-消費者金融と日本社会 (中公新書 2634)作者:小島 庸平中央公論新社Amazon 無意識的にもっと下賤な感じのものを期待してたけど,ぜんぜんそんなことはなくて,まっとうな研究の書だった.参考文献も充実してたし,著者も終章でこう言ってる. 本…

吉田敦『アフリカ経済の真実:資源開発と紛争の論理』筑摩書房(ちくま新書)

Twitterで見かけたので読んでみた. アフリカ経済の真実 ──資源開発と紛争の論理 (ちくま新書)作者:吉田敦筑摩書房Amazon 先進国が「開発」という名のもとで結果的にアフリカの人々を不幸にしている,アフリカにはダイヤモンドなどや石油などの資源が豊富に…

伊藤公一朗『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』光文社(光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)作者:伊藤 公一朗光文社Amazon 著者いわく,「実践的データ分析に焦点を当てた,計量経済学への超入門書」である. 統計を少しでもかじった人間なら「因果関係」という文字にピクっと反応するんだけど,ま…

ミヒル・A・デサイ『HOW FINANCE WORKS:ハーバード・ビジネス・スクールファイナンス講座』ダイヤモンド社

ファイナンスの本を読むのはめっちゃ久しぶりだ.... How Finance Works ハーバード・ビジネス・スクール ファイナンス講座作者:ミヒル・A・デサイ発売日: 2020/02/06メディア: Kindle版 この本を構成している内容は他のファイナンスの本とほとんど変わらな…

日経コンピュータ『システム障害はなぜ起きたか:みずほの教訓』日経BP社

最近またみずほでシステム障害障害*1が起きているので,読んでみたこの本. システム障害はなぜ起きたか~みずほの教訓発売日: 2002/06/03メディア: 単行本 「みずほフィナンシャルグループ」が2002年4月に引き起こした情報システム障害の真の原因を探り、こ…

横尾宣政『野村證券第2事業法人部』講談社(講談社+α文庫)

野村證券第2事業法人部 (講談社+α文庫)作者:横尾 宣政講談社Amazon サブタイトルをつけるなら,「それでもボクはやってない」。 もっとも活気があった1980年代の野村證券。トップセールスマンとして走り続け、「オリンパス巨額粉飾事件」で逮捕された著者が…

野間幹晴『退職給付に係る負債と企業行動:内部負債の実証分析』中央経済社

いつもの図書館に行ったらたまたま目に入って…。 退職給付に係る負債と企業行動作者:野間幹晴中央経済社Amazon 退職給付に係る負債が企業行動に与えるさまざまな影響とは。退職給付に係る負債の観点から日本企業がリスク回避的あるいは保守的であることを実…