Dribs and Drabs

書評じゃなくて,ただのメモ

経済 Economics

芦原一郎, 大谷和久『国際企業保険入門』中央経済社 339.5

国際企業保険入門作者:芦原 一郎,大谷 和久中央経済社Amazon Q&A形式になっているところがどうかなーと思ったけど,内容としては包括的でわかりやすい記述になってる。 はしがし 日本の損害保険の市場規模は世界147カ国中でアメリカ。中国、ドイツに次いで第…

中川一徳『メディアの支配者 下』講談社 335.5 699.3

メディアの支配者(下) (講談社文庫 な 79-2)作者:中川 一徳講談社Amazon 第四章 梟雄:鹿内信隆のメディア支配[後] 日枝は、こうした不毛な清耗戦を強いられることに憤りを隠さなかったと同僚の一人はいう。/ 「報道部門がどんどん切り崩され、組合員が苛…

マーシュブローカージャパン株式会社『プロが教えるキャプティブ自家保険の考え方と活用』中央経済社 336

プロが教えるキャプティブ自家保険の考え方と活用作者:マーシュ ブローカー ジャパン株式会社中央経済社Amazon はじめに 本書は、これまでセミナーなどでクライアントにアドバイスしてきた論点を塾理したキャプティブ自家保険の入門書である。/ キャプティ…

中川一徳『メディアの支配者 上』講談社 335.5 699.3

メディアの支配者(上) (講談社文庫)作者:中川一徳講談社Amazon プロローグ 戦後企業史にも特筆されるであろう「メディア買収劇」の本質を理解するには、堀江が登場するはるか以前からのフジサンケイグループの歴史を知らなければならない。そして、混乱の…

清原達郎『わが投資術:市場は誰に微笑むか』講談社 338.183

わが投資術 市場は誰に微笑むか作者:清原達郎講談社Amazon はじめに ロングで大きな勝負をする覚悟はあっても、よりリスクの大きいショートで貪欲に儲けていく情熱を私はもう失っていました。今となっては私が顧客のためにできることは「引退」しかありませ…

安宅和人『イシューからはじめよ:知的生産の「シンプルな本質」』英治出版 336.2

いまさらこの手の本を読むことの毛恥ずかしさがあったけど,読んでおいてよかった。最近の自分の仕事を振り返りながら読み進めて,もっと効率よくできたはずと反省するばかり。そして本書の内容はビジネス向けに書かれたものだけど,学術的な研究の方法論と…

柳瀬典由『保険リスクマネージャーの視点と実務』中央経済社 336 339

リスクマネージャーの職務を語る上で,入口としてのブローカーと出口としてのキャプティブは,切っても切れないものだということが分かった(いまさらですみません)。あと人材の件ね,どなたかが書かれていたけれど,社内人材・社外人材(保険会社からの出…

菅野誠二『外資系コンサルのプレゼンテーション術:課題解決のための考え方&伝え方』東洋経済新報社

外資系コンサルのプレゼンテーション術―課題解決のための考え方&伝え方作者:菅野 誠二東洋経済新報社Amazon 序章 Set up プレゼンテーションの種類から「やること」「優先順位」を決める プレゼンテーションの目的を横軸にしてみると、単なる報告から、議論…

大城信晃 『AI・データ分析プロジェクトのすべて:ビジネス力×技術力=価値創出』技術評論社

渋谷駅前の人が紹介していたので眺めてみた。 2024年版:独断と偏見で選ぶ、データ分析職の方々にお薦めしたいホットトピックス&定番の書籍リスト - 渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ データサイエンススキルとデータエンジニアリングスキルの…

佐藤智恵『外資系の流儀』新潮社(新潮新書)

外資系の流儀(新潮新書)作者:佐藤智恵新潮社Amazon 10年前の本だけど,さすがに10年前であっても〈外資系企業〉はもっと多様化していただろうというか,こんなベタな〈外資系〉ってどれぐらいあるんですか,って感じ。 335.47 外資系の流儀 (新潮社): 2012…

ダニ・ロドリック『グローバリゼーション・パラドクス:世界経済の未来を決める三つの道』白水社

グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済の未来を決める三つの道作者:ダニ ロドリック白水社Amazon 〈訳者あとがき〉に内容がサマライズされていて,それを読んだら「もういいかな」って気分になった。いわく, 本書の核となるアイデアは,市場は統治な…

ブレント・ゴールドファーブ, デヴィッド・カーシュ『テクノロジー・バブル:なぜ「熱狂」が生まれるのか(生まれないのか)?』日経BP

テクノロジー・バブル なぜ「熱狂」が生まれるのか(生まれないのか)?作者:ブレント・ゴールドファーブ,デヴィッド・カーシュ日経BPAmazon いかにもビジネススクールで教える人が書いたっていう本。つまり,包括的で記述はしっかりしているが,面白くない。 …

茶野努, 安田行宏『基礎から理解するERM:高度化するグローバル規制とリスク管理』中央経済社

基礎から理解するERM ―高度化するグローバル規制とリスク管理作者:茶野 努,安田 行宏,廉 了,増井 正幸,矢野 聡,浅見 潤一,浜崎 浩一,植村 信保,伊豆原 孝中央経済社Amazon ERMに関して,ポジティブに言えば「多彩なトピックが盛り込まれている」し,ネガティ…

中出哲『海上保険:グローバル・ビジネスの視点を養う』有斐閣

海上保険 -- グローバル・ビジネスの視点を養う作者:中出 哲有斐閣Amazon 海上保険の基礎的なところをしっかりと解説してくれる。特に,貨物保険と船舶保険の前提になるところ――貨物であれば貿易のしくみとか――が丁寧に解説されていると思った。個人的な経験…

エリン・メイヤー『異文化理解力:相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養』英治出版

異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養作者:エリン・メイヤー,田岡恵英治出版Amazon 『NO RULES』の共著者による本で,同書の中にでてきた〈カルチャーマップ〉――他国の人と仕事をするにあたって把握しておいた方がいい指標――…

山本統一『SEが基礎から学ぶ金融システムの教科書』日本実業出版社

SEが基礎から学ぶ金融システムの教科書作者:山本 統一日本実業出版社Amazon 〈SEが〉の要素が思ったより薄くて〈金融システムの教科書〉の要素が多かったな,という印象。「勘定系とは何か」とか,そういうことを知りたかったんですけど……。 338.21 SEが基礎…

フレデリック・ラルー『ティール組織:マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』英治出版

ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現作者:フレデリック・ラルー,嘉村賢州英治出版Amazon 人気の本っぽかったので借りてみた。 まず〈ティール〉って色の名前なんだそうな(teal)*1。著者いわく,人類のパラダイムと組織の発達にはい…

デイヴィッド・エンリッチ『スパイダー・ネットワーク:金融史に残る詐欺事件――LIBORスキャンダルの全内幕』ハーパーコリンズ・ジャパン

スパイダー・ネットワーク 金融史に残る詐欺事件――LIBORスキャンダルの全内幕 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)作者:デイヴィッド エンリッチハーパーコリンズ・ジャパンAmazon LIBORに〈不正〉があって廃止されたことは知っていたけど,まさかこんなこ…

原丈人『「公益」資本主義:英米型資本主義の終焉』文藝春秋(文春新書)

「公益」資本主義 (文春新書)作者:原 丈人文藝春秋Amazon 岸田首相の「新しい資本主義」のブレーンだといわれる*1原丈人による本書。もっともらしいことを述べておりつつも議論が乱暴――たとえば「経済格差が広がったからテロが増えている」みたいな主張――で…

マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』日経BP社(Nikkei BP classics)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (日経BPクラシックス)作者:マックス・ウェーバー日経BPAmazon 他の古典――たとえば『種の起源』とか――に比べれば遥かに「読める」。のだけれど,ウェーバーの記述は冗長であり洗練されているとはいいがたく,全体…

ジェフリー・フェファー『人材を活かす企業:「人材」と「利益」の方程式』翔泳社(Harvard business school press)

人材を活かす企業 (Harvard Business School Press)作者:ジェフリー・フェファー翔泳社Amazon 「従業員を大事にする企業は成長する」ということを,さまざまなデータやケースを用いて示していく。真面目な学術書であり,遊びの要素はない。 具体的な話として…

フランク・H・ナイト『リスク、不確実性、利潤』筑摩書房

リスク、不確実性、利潤 (単行本)作者:フランク・H・ナイト筑摩書房Amazon 読みにくい。ナイト本人が本書を「従来の経済的教義の根本原理をより正確に提示し,その含意をより明確に示そうとする試みを表した」と言っているわりには,訳者には「ナイトの議論…

藤沢晃治『「分かりやすい表現」の技術 : 意図を正しく伝えるための16のルール』講談社(ブルーバックス)

「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス)作者:藤沢 晃治講談社Amazon 道路標識や案内,看板,広告などで,分かりにくい実例を挙げて改善例を提案している。分かりにくい例を「違反」と称しているのはどうかと思うが…

マット・リドレー『人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する』ニューズピックス

人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する (NewsPicksパブリッシング)作者:マット・リドレーニューズピックスAmazon 本書の要旨としては,イノベーションっていうと「すごい人がなんかドカンとアイデアを生みだした」みたいに思われがちだ…

ニコラス・レマン『マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体:エージェンシー理論の光と影』日経BP

マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体――エージェンシー理論の光と影作者:ニコラス・レマン(Nicholas Lemann)日経BPAmazon なんだろう,邦題(の不適切さ)が気になるのと,最終章「利益者集団による多元主義」に大事なことが書かれていそうなのに,…

ロン・チャーナウ『モルガン家:金融帝国の盛衰』日本経済新聞社(日経ビジネス人文庫)

モルガン家(上) 金融帝国の盛衰 (日経ビジネス人文庫)作者:ロン・チャーナウ日本経済新聞出版Amazon モルガン家(下) 金融帝国の盛衰 (日経ビジネス人文庫)作者:ロン・チャーナウ日本経済新聞出版Amazon Amazonの購入履歴によれば,2008年に買って読んでいた…

バーバラ・ミント『考える技術・書く技術 : 問題解決力を伸ばすピラミッド原則』ダイヤモンド社

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則作者:バーバラ ミントダイヤモンド社Amazon この本の存在は知っていたけど,読むのは初めてかも。 「すらすら楽しく,時を忘れて読み進めた」という類の本では決してなくて,なぜなら,この本を読んだ…

山内恒人『生命保険数学の基礎:アクチュアリー数学入門』東京大学出版会

生命保険数学の基礎 第3版: アクチュアリー数学入門作者:恒人, 山内東京大学出版会Amazon アクチュアリー試験に向けて生保数理を勉強するならこれだよね……って今は他にもいいのが出てるかもしれないけれど,自分の場合はこのおかげで合格できた。 339.1 生命…

中出哲, 嶋寺基『企業損害保険の理論と実務』成文堂

企業損害保険の理論と実務作者:中出 哲,嶋寺 基成文堂Amazon 企業損害保険の中でもプロパティとBI(本書内では「利益保険」)とライアビリティにフォーカスしたもの。企業保険に限っているのはユニークだと思ったけど,「理論と実務」というわりには「理論」…

手島直樹『経営者こそ投資家である:企業価値創造のためのキャピタル・アロケーション』日本経済新聞出版

経営者こそ投資家である 企業価値創造のためのキャピタル・アロケーション (日本経済新聞出版)作者:手島直樹日経BPAmazon 著者の語り口がうまくて,415ページもあるのにどんどん読み進められる。理論とケーススタディーと引用(バフェットのがよく目につくけ…