道路標識や案内,看板,広告などで,分かりにくい実例を挙げて改善例を提案している。分かりにくい例を「違反」と称しているのはどうかと思うが。
著者が第4章「『分かりやすい表現』のルールブック」でまとめている16のルールは,以下の通り:
- おもてなしの心を持て。
- 「受け手」のプロフィールを設定せよ。
- 「受け手」の熱意を見極めよ。
- 大前提の説明を忘れるな。
- まず全体地図を与え,その後,適時,現在位置を確認させよ。
- 複数解釈を許すな。
- 情報のサイズ制限を守れ。
- 欲張るな。場合によっては詳細を捨てよ。
- 具体的な情報を示せ。
- 情報に優先順位をつけよ。
- 情報を共通項でくくれ。
- 項目の相互関係を明示せよ。
- 視覚特性(見やすさ)を重視せよ。
- 自然発送に逆らうな。
- 情報の受信順序を明示せよ。
- 翻訳はことばではなく意味を訳せ。
これら16のルールも,著者が主張するように「大分類>中分類>小分類」で分類してくれたら嬉しいんだけど。
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「分かりやすい表現」の技術 : 意図を正しく伝えるための16のルール (講談社): 1999|書誌詳細|国立国会図書館サーチ