Dribs and Drabs

ランダムな読書歴と音楽にまつわる備忘録

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

戸谷友則『爆発する宇宙:138億年の宇宙進化』講談社(ブルーバックス)

爆発する宇宙 138億年の宇宙進化 (ブルーバックス)作者:戸谷友則講談社Amazon 『ホーキング,宇宙を語る』より,こっちの方が全然面白いんだけど…。 この著者(and/or編集者),語りや構成が上手くて,岡本太郎の「芸術は爆発だ」をツカミにして「爆発」…

中野貴之『IFRS適用の知見:主要諸国と日本における強制適用・任意適用の分析』同文舘出版

IFRS適用の知見-主要諸国と日本における強制適用・任意適用の分析- (法政大学イノベーション・マネジメント研究センター叢書)作者:中野 貴之 編著同文舘出版(株)Amazon 海外主要諸国や日本でIFRSを実際に適用して何がわかったか? 気鋭の会計学研究者が分析…

メアリ・ノリス『カンマの女王:「ニューヨーカー」校正係のここだけの話』柏書房

カンマの女王 「ニューヨーカー」校正係のここだけの話作者:メアリ ノリス柏書房Amazon 『ニューヨーカー』誌の校正係で「Comma Queen」と呼ばれる人が,辞書とか単語とか文法とかに関するあれやこれやを語っているのだけど,その(アメリカのメディア的とも…

杉本正信『新型コロナワクチン:遺伝子ワクチンによるパンデミックの克服』東京化学同人

新型コロナワクチン: 遺伝子ワクチンによるパンデミックの克服作者:杉本 正信東京化学同人Amazon コンパクトな中に内容が詰まっており,初学者にもとっつきやすく,専門家にも有益な情報がきっとあるのであろうと思われた。 493.87

Michael Swan『Practical English Usage』Oxford University Press

Practical English Usage, 4th edition: (Paperback with online access): Michael Swan's guide to problems in English作者:Swan, MichaelOxford University Press, USAAmazon 英文科出身の同僚がこの本の存在を知ってたので,その界隈じゃ有名な本なんだ…

ウンベルト・エーコ『フーコーの振り子』文藝春秋

フーコーの振り子 上 (文春文庫)作者:ウンベルト エーコ文藝春秋Amazon フーコーの振り子 下 (文春文庫)作者:ウンベルト エーコ文藝春秋Amazon 最初の10ページぐらい読んだけど,何も頭に入ってこない。面白いんだろうけど…。 973

美甘哲秀『日本の食料戦略と商社』東洋経済新報社

日本の食料戦略と商社作者:川島 博之東洋経済新報社Amazon 日本が採るべき食料戦略とは? 食料価格の高騰や下落の要因・背景を考察し、将来の食料需給の方向性、海外調達力の強化や国内生産の増強について検討する。さらに、商社の食料ビジネスも具体的に紹介…

井上章一『愛の空間:男と女はどこで結ばれてきたのか』角川ソフィア文庫

愛の空間 男と女はどこで結ばれてきたのか (角川ソフィア文庫)作者:井上 章一KADOKAWA/角川学芸出版Amazon サブタイトルの通り,「男と女はどこで結ばれてきたのか」,要するにセックスする場所の変遷をたどったもの。 かつては屋外でするのが自然だったとか…

スティーヴン・W・ホーキング『ホーキング、宇宙を語る:ビッグバンからブラックホールまで』早川書房(ハヤカワ文庫)

ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)作者:スティーヴン・W. ホーキング早川書房Amazon この手の本を読んでいつも思うんだけど,この手の本を本当に楽しむためには,書かれていることを(別の本をあらかじめ読んでいる…

アンドリュー・ロス・ソーキン『リーマン・ショック・コンフィデンシャル 下:倒れゆくウォール街の巨人』早川書房(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(下) 倒れゆくウォール街の巨人作者:アンドリュー・ロス・ソーキン早川書房Amazon 下巻で特に印象に残ったのは,ブリカス(イギリス政府及びバークレイズ,彼らの煮え切らなさで,リーマン破綻に向けた週末の奮闘が…

アンドリュー・ロス・ソーキン『リーマン・ショック・コンフィデンシャル 上:追いつめられた金融エリートたち』早川書房(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者:アンドリュー・ロス ソーキン早川書房Amazon 本書の核となるのは失敗の物語である。それは世界を屈服させ,資本主義の本質に疑問を投げかけた失敗だった。〔中略〕つまる…

ダグラス・R・ホフスタッター『ゲーデル,エッシャー,バッハ:あるいは不思議の環』白揚社

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版作者:ダグラス・R. ホフスタッター白揚社Amazon 30年近くぶりに読み返してみて,この本は「同型対応」と「自己言及/作用」について書いた本なんだなぁと自分なりに思った.その中心はゲーデル…

ウィリアム・J・ブロード『ヨガを科学する:その効用と危険に迫る科学的アプローチ』晶文社

ヨガを科学する―その効用と危険に迫る科学的アプローチ作者:ウィリアム・J. ブロード晶文社Amazon 「面白そうだなと思ってページをめくってみたものの,展開が単調で途中で飽きてしまった。ヨガに関する歴史的な話と,ヨガのいろいろな側面(ヨガでダイエッ…

稲葉寿『感染症の数理モデル』培風館

感染症の数理モデル作者:寿, 稲葉培風館Amazon 「8割おじさん」こと西浦博も共著者のひとりに名を連ねる教科書であり,「ぼくのかんがえたさいきょうのすうりもでる」を提唱するならこの本ぐらい読んどけって感じのものだと思う。 498.6

西浦博『新型コロナからいのちを守れ!:理論疫学者・西浦博の挑戦』中央公論新社

理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!作者:西浦博,川端裕人中央公論新社Amazon 共著者・川端裕人があとがきで述べているように, 本書は,2020年2月,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行制御のために結成された「クラスター対策…

バラク・オバマ『約束の地 下:大統領回顧録 1』集英社

約束の地 大統領回顧録 I 下作者:バラク・オバマ集英社Amazon オバマケアとかパリ協定とかギリシャ危機とかメキシコ湾原油流出とか中東問題とかビン・ラディン殺害とか,次から次へと難題に対処していくオバマの活劇といったところ。相変わらず緩急(ハード…