アメリカ合衆国
タイトル(だけ)につられて読んでみようと思った私が悪うございました。 いや,タイトルだけ見たら,なにか今日的で普遍的な現象とか課題とかが書かれているもんだと思ったんだけど,実際は過去の個別の人物の物語だったという。 リバタリアンとトンデモ医…
キューバ危機 - ミラー・イメージングの罠作者:デイヴィッド・A・ウェルチ中央公論新社Amazon 『国際紛争』で存在を知ったこの本。 本書を執筆した動機には,一九六二年のキューバ・ミサイル危機を扱った著作のうち国際関係論の入門的な授業で使え,読みやす…
アメリカにおけるデモクラシーについて (中公クラシックス)作者:トクヴィル中央公論新社Amazon 本書を開いて初めて分かったけれど,これはトクヴィルの原書の一部――「序」および第二部の第六章から第九章まで――を訳したにすぎないんだな。全訳は岩波文庫から…
マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体――エージェンシー理論の光と影作者:ニコラス・レマン(Nicholas Lemann)日経BPAmazon なんだろう,邦題(の不適切さ)が気になるのと,最終章「利益者集団による多元主義」に大事なことが書かれていそうなのに,…
リーマン・ショック・コンフィデンシャル(下) 倒れゆくウォール街の巨人作者:アンドリュー・ロス・ソーキン早川書房Amazon 下巻で特に印象に残ったのは,ブリカス(イギリス政府及びバークレイズ,彼らの煮え切らなさで,リーマン破綻に向けた週末の奮闘が…
リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者:アンドリュー・ロス ソーキン早川書房Amazon 本書の核となるのは失敗の物語である。それは世界を屈服させ,資本主義の本質に疑問を投げかけた失敗だった。〔中略〕つまる…
約束の地 大統領回顧録 I 下作者:バラク・オバマ集英社Amazon オバマケアとかパリ協定とかギリシャ危機とかメキシコ湾原油流出とか中東問題とかビン・ラディン殺害とか,次から次へと難題に対処していくオバマの活劇といったところ。相変わらず緩急(ハード…
ニクソンとキッシンジャー 現実主義外交とは何か (中公新書)作者:大嶽秀夫中央公論新社Amazon 「現実主義外交とは何か」について,著者は冒頭でこう要約する. 国際政治については日本人も,それが熾烈な競争の場であり,各国が自らの利益を追求する中で諸外…
約束の地 大統領回顧録1 上 (集英社学芸単行本)作者:バラク・オバマ集英社Amazon 本を読むのは他人の人生を体験することだ,みたいなことを誰かが言ってたと思うけど,アメリカ合衆国大統領という唯一無二の職についた人間が書いた自叙伝には,さまざまな「…
『ファンタジーランド』の流れで読んでみたけど,これはこれで濃密な本だった. メディアが動かすアメリカ ――民主政治とジャーナリズム (ちくま新書)作者:将人, 渡辺筑摩書房Amazon 本当はもっと軽い感じの(テレビがトランプ大統領を生んだとか,右メディア…
Netflixさまさまだな。妻が観たいというので付き合った,2000年の『チャーリーズ・エンジェル』。たまには(こういう時期には特に)こういうバカなのも必要だな……。 チャーリーズ・エンジェル(字幕版)キャメロン・ディアスAmazon 日本でも2000年公開だから,…
反対尋問 (ちくま学芸文庫)作者:ウェルマン,フランシス筑摩書房Amazon その手の人がちゃんと読むと非常に面白い本なのだろうが,素人が興味本位で読んだら最初の100ページぐらいで飽きてしまった。 327.953