Dribs and Drabs

ランダムな読書歴と音楽にまつわる備忘録

Sam Grawe『Nike: Better is Temporary』Phaidon

発売早々Phaidonのサイトで買ったのに,いつのまにかAmazonで買えるようになっていたぜ…。

まさに「Nikeのデザイン哲学に迫るビジュアルブック」*1で,いろんなシューズの写真を眺めているだけでも楽しいんだけど,最初のチャプターが「Breaking2」(キプチョゲとかにマラソン2時間切りを狙わせたプロジェクト)にフォーカスしていることが象徴しているのは,ナイキのオリジンはあくまでランニングシューズにある,シューズのパフォーマンスを追求するのがナイキである,っていう姿勢なんだろうな。

内容としてはそれ以外に,「The Voice of the Athlete」(初期のナイキのリサーチラボから受け継がれる,アスリートとのコラボレーション),「Design That Speaks」(パッケージや広告のデザイン),「Dream with Us」(マイケル・ジョーダンとのコラボとか,他の著名なデザイナーとのコラボとか),「Opening at Aperture」(ブルカとか義足とかスポブラとか),「Playground Earth」(Airクッションとか),「Crafting Color」(色に関するあれこれ)。

そういえばこの本,ジャケットがスケルトンになっていて,背から中が透けて見えるようになっているんですよね。これってまさにAir Maxが取り入れた「内部を見せるデザイン」,もともとはデザイナーであるティンカー・ハットフィールドがポンピドゥーセンターを見て思いついたものらしいけど,その思想を生かしたんだろうなと思いました。

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