Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

Alan Shipnuck『Phil: The Rip-Roaring (and Unauthorized!) Biography of Golf's Most Colorful Superstar』Avid Reader Press / Simon & Schuster

ゴルフジャーナリズム界では有名なアラン・シプナックが,PGAツアーでもっともカラフルなスターだったフィル・ミケルソンについてまとめた〈非公認〉伝記。ミケルソンの複雑な人間性を物語るエピソードとコメントが満載。長らく(25年?)ミケルソンのキャディーを努めていたボーンズですら「ミケルソンは謎」と語るぐらいの人間性の複雑さ。いや,ポジティブなバイブには溢れているんだけど,あるときは底抜けにいい人で(2014年のライダーカップで反目したトム・ワトソンの奥さんがなくなったときは葬儀にかけつけたり),しかし無名のツアープレーヤーには意地悪なコメントを投げつけ(本人はジョークだと思ってるらしいが),そしてギャンブル好きで,しまいにはPGAツアーを捨ててLIVと契約するという……。