Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

チップ・ウォルター『不老不死ビジネス神への挑戦:シリコンバレーの静かなる熱狂』日経ナショナルジオグラフィック社

壮大すぎる,しかも現在進行形のテーマということで,この本もスナップショット的なものにならざるを得なかったし,結論めいたものはない。ということで,尻切れトンボというか消化不良のような読後感が残る。

が,そう遠くない将来,この本に書かれているように不老不死(あるいは数百年という長寿)が実現し,それがスマホのように「もっと前からあったような気がする」ような普遍的なものになったときに,この本は「あぁ,こういうふうにして始まったんだな」と思わせてくれるものになるのかもしれない。

そういえば最近翻訳についてネチネチ言わないようにしてたけど,本書の211ページに気になるのがあって,「…などの名前が入った,短いリストが出来上がった。」ってとこ,「shortlist」だとしたら「短いリスト」ってよりは「候補者リスト」ってとこじゃない? あと同じページのうしろから2行目に「ベンターは戦力を終結させて」ってあるけど,「終結」じゃなくて「集結」だと思う。

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不老不死ビジネス神への挑戦 : シリコンバレーの静かなる熱狂 (日経ナショナルジオグラフィック社): 2021|書誌詳細|国立国会図書館サーチ