「記憶力を強くする」という,下手をするとカッパブックス的な内容になりそうなテーマに対して,理論と実践とをバランス良く記述している。
- 二つのことを同時に覚えるのではなく,ひとつひとつの段階に分けて覚える。
- 「似ているもの」を覚えるために「似ていないもの」を削除していく消去法が,記憶には使われている。
- 記憶の3箇条:
- 何度も失敗を繰り返して覚えるべし
- きちんと手順を踏んで覚えるべし
- まずは大きく捉えるべし
- 定義:記憶とは,神経回路のダイナミクスをアルゴリズムとして,シナプスの重みの空間に,外界の時空間情報を写し取るとこによって内部表現が獲得されること。
- 丸暗記を覚えた範囲の限られた知識にしか役立たないが,理論や理屈を覚えると,その論理が根底にあるすべての事象に活用できる
- ものごとの習得において、もっとも大切な心得は「努力の継続」。 *「手続き記憶」は非常に強固な記憶なので,我流でスポーツをやって癖のあるフォームを身につけてしまうと,その後で正しいフォームに修正しようとしても,なかなか癖が抜けない。